2020/09/13

日本史の定説を疑う

 【書 名】日本史の定説を疑う
 【著 者】本郷和人、井沢元彦
 【発行所】宝島社新書
 【発行日】2020/07/09
 【ISBN 】978-4-299-00546-5
 【価 格】1100円


■宇佐神宮
一之御殿 応神天皇、二之御殿 比売大神、三之御殿 神功皇后ですが、真ん中にくるのが比売大神で宗像三女神と言われていますが井沢元彦氏によれば、これこそ卑弥呼ではないかという説です。卑弥呼は名前ではなく称号で、名前を知られたら呪いなどがかけられると思われた時代です。


■和
聖徳太子の「和を以て貴しとなす」。怨霊が発生するのは負け組が発生するからで、話し合い絶対主義という予防装置となりました。


■桓武天皇
大王自体が戦いましたが、桓武天皇の時代から部下を征夷大将軍に任じ、刀を持たずに汚れ仕事を武士に任せるようになります。軍事政権が幕府の形で分業になっていきます。実際には大政奉還で軍事だけでなく政治も朝廷に返却されました。大政奉還とセットになっていたのが版籍奉還で本来は天皇の元にあった土地と人民が江戸時代まで幕府にあったことになります。


■赤穂義士
赤穂義士に切腹を命じましたが、主君のための名目のためなら幕府の法を無視してもかまわないという宣言と同じでした。幕府の法を超える正義があるということで明治維新へと続いていきます。


■孝明天皇毒殺説
薩摩や長州では天然痘の感染に関する知識がありました。そこで保菌者を送り込んだ細菌テロが行われたのではないかという説があります。次期天皇となる明治天皇は種痘を受けており感染することはありません。穢れを嫌っていた孝明天皇は種痘を受けていませんでした。

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2020/08/08

日本史ひと模様

 【書 名】日本史ひと模様
 【著 者】本郷和人
 【発行所】日経BP
 【発行日】2020/07/08
 【ISBN 】978-4-532-26432-1
 【価 格】880円


■お守りをゴミ箱に捨てられるか?
1年を過ぎたお守りは神社に納めるのが基本だが、そうしている人は少なく、かといってゴミ箱に捨てる人も少なく、うやむやのうちに処分しているようです。


■久松松平家
家康の生母のお大の方は実家に戻され久松家に再嫁し、やがて家康から松平の姓を下賜され久松松平家となりました。3人兄弟がいましたが末の定勝の子孫が「その時歴史が動いた」を担当したNHKアナウンサーの松平定知さんになるそうです。


■ヘボン
高橋是清が子供の頃、ヘボン塾でヘボン夫人に英語を学んでいました。ヘボン式ローマ字で有名です。今風に言うと「ヘップバーン」で、キャサリン・ヘップバーンは一族になります。


■岩﨑久弥
岩﨑弥太郎の長男で三菱財閥第三代総帥。引退した後に北海道農業の近代化に努め「男爵いも」はこの岩﨑久弥の爵位にもとづいたものです。

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2020/05/30

敗者の日本史 消えた名家・名門の運命

 【書 名】敗者の日本史 消えた名家・名門の運命
 【著 者】敗者の歴史研究会
 【発行所】宝島社新書
 【発行日】2020/04/24
 【ISBN 】978-4-299-00459-8
 【価 格】1280円

■渋川天神社
渋川天神社はJR八尾駅近くにあり、もともとは渋川廃寺がありました。ここが物部守屋の本拠地があったところです。崇仏派の蘇我馬子と廃仏派の物部守屋との戦いと日本史で習いましたが実際は物部氏の勢力地には阿刀(あと)氏や鞍作氏など崇仏派もいて、しかも寺まで作っていたので本当のところは王位継承をめぐる争いだったようです。

■和珥氏
古代の名族ですが添上郡和珥から春日へ本拠地を移した時に春日氏に名前を変えたようです。同族には粟田氏、大宅氏、小野氏、柿本氏がいて小野妹子や柿本人麻呂などが排出されています。

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2020/03/31

歴史の定説 100の嘘と誤解

 【書 名】歴史の定説 100の嘘と誤解
 【著 者】八幡和郎
 【発行所】扶桑社新書
 【発行日】2020/03/01
 【ISBN 】978-4-594-08421-9
 【価 格】880円


■天皇(スメラギ、オオキミ)
唐の第三代皇帝の高宗が天皇という称号をつかっており、日本はこれを導入したようです。


■平清盛
後白河院の最愛の妃が平滋子(建春門院)で平清盛夫人である時子の妹でした。ところが平滋子が亡くなると後白河院は清盛の利権を取り上げ始めます。結局、後白河院を幽閉して独裁者の道を歩みます。また平家滅亡には経済的側面があり、銅の輸入が増えてインフレとなり銅を多く持っていた平氏が大損しました。


■藩
藩ができたのは明治2年の版籍奉還で、明治4年に廃藩置県で廃止されました。天領という言葉も明治になってからで江戸時代は彦根藩なら井伊掃部頭御領知と呼ばれていました。

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2020/02/12

日本史を変えた8人の将軍

 【書 名】日本史を変えた8人の将軍
 【著 者】本郷和人、門井慶喜
 【発行所】祥伝社新書
 【発行日】2020/02/10
 【ISBN 】978-4-396-11595-1
 【価 格】960円


■幕府
明治時代に学者が武士政権をどう呼ぼうかと考えた言葉で、江戸時代に幕閣に聞いたら「柳営(りゅうえい)」と答えるでしょう。


■室町幕府 奉行人と奉公衆
奉行人-政治や裁判を補佐した武士で世襲
奉行衆-直轄軍 足利義満の頃で3000人ほどで京都在住


■一職支配
土地からの上りはすべて自分にものとなり、太閤検地によって土地の重層的支配が廃されることで実現します

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2019/02/28

奪われた三種の神器

 【書 名】奪われた三種の神器
 【著 者】渡邊大門
 【発行所】草思社文庫
 【発行日】2019/02/08
 【ISBN 】978-4-7942-2374-6
 【価 格】800円

天皇家に伝わる三種の神器(八咫鏡、草薙剣、八尺瓊勾玉)は天孫降臨に際して天照大神が授けたものです。天皇即位で使われますが八咫鏡は伊勢神宮に、草薙剣は熱田神宮に納められ崇神天皇の時代に鏡と剣のレプリカが作られた、勾玉と共に宮中に伝わったとされています。

ところが源平の戦いで平氏が逃げる時に安徳天皇とともに三種の神器が持ち出されてしまいます。壇ノ浦の戦いで入水する時に三種の神器も海に沈みます。なんとか鏡と勾玉は救い出されましたが剣は見つかりませんでした。後鳥羽天皇は発見の祈祷と捜索を命じますがダメでした。この時にいろいろと理屈をつけて別の剣をレプリカとします。

次に起きるのが南北朝の戦いで南朝方が三種の神器を持ち出してしまいます。この頃から天皇自体が徳であり三種の神器は必要ないとう論理が展開されだします。ただ南北朝統一で三種の神器が宮中に返ってきます。ところが南朝の残党によって勾玉が持ち出されてしまいます。勾玉だけは天孫降臨時代から伝わったとされていました。嘉吉の乱で没落した赤松氏の残党に命じて潜入させ取り返させる長禄の変が起きます。赤松氏は功績で復活しますが、この時に活躍した家来の浦上氏によって戦国時代に滅ぼされてしまいます。

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2019/02/13

神武天皇はたしかに存在した

 【書 名】神武天皇はたしかに存在した
 【著 者】産経新聞取材班
 【発行所】産経NF文庫
 【発行日】2019/2/21
 【ISBN 】978-4-7698-7008-1
 【価 格】810円

産経新聞に連載された神武東征の記事をまとめたものです。東征ルートには言い伝えや神社など、いろいろな伝承が残っており、何かがあったことは確かなようです。日向を出発し瀬戸内海から盾津(東大阪)に上陸しますが、ここで大和のナガスネヒコの攻撃にあい、神武天皇の兄である五瀬命(いつせのみこと)が負傷してしまいます。一時撤退したのが久宝寺にある竹渕(たこち)神社あたりで近年まで四方を水堀で囲まれていたそうです。ところが五瀬命は傷がいえずに亡くなります。亡くなった場所が樽井駅の近くにある男神社の摂社浜宮あたりだったようです。

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30の名城からよむ日本史

 【書 名】30の名城からよむ日本史
 【著 者】安藤優一郎
 【発行所】日経ビジネス人文庫
 【発行日】2018/12/3
 【ISBN 】978-4-532-19881-7
 【価 格】800円

五稜郭や小田原城など30の城が取り上げられていますが面白かったのが楠木正成の千早城。悪党ということでしたが最新の研究では、もともと駿河国の住人で北条家の被官、つまり御家人で後に河内に移り住んだということです。もともとは北条家の家臣筋の家柄だったんですね。1322年には北条高時の命をうけ幕府に反抗するものを鎮圧するために摂津、紀伊、大和に出陣しており恩賞として紀伊に所領が与えられています。

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2019/02/09

承久の乱

 【書 名】承久の乱
 【著 者】本郷和人
 【発行所】文春新書
 【発行日】2019/01/20
 【ISBN 】978-4-16-661199-7
 【価 格】820円

鎌倉幕府の本質とは頼朝とその仲間たちであり、権威だけの朝廷ではなく自分たちの土地は自分たちで守るという自力救済の世界でした。ただ内部抗争もすさまじく梶原景時、比企氏など政敵を倒してのし上がってきたのが北条時政です。後鳥羽上皇にとりこまれつつある実朝を暗殺し、北条義時、泰時とその仲間たちの世界ができあがります。

そこに挑戦したのが後鳥羽上皇。東国と関係がない西国の武士は味方しましたが朝廷の権威をあまりにも過大評価していました。朝敵になっても東国武士は立ち上がり京都を攻め、後鳥羽上皇に味方した西国も支配できるようになります。

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2019/01/26

日本史の探偵手帳

 【書 名】日本史の探偵手帳
 【著 者】磯田道史
 【発行所】文春文庫
 【発行日】2019/01/10
 【ISBN 】978-4-16-791216-1
 【価 格】630円

■忠誠心なしが当たり前の中世武士
主君のために死ぬなどもってのほかで、呼ばれたら行くのが基本でした。ところが火縄銃が登場し戦法が大きく変化します。逃げずに密集して戦う軍団が必要で作ったのが織田信長。武芸専門のプロを作り、大規模に全国展開したのが秀吉、家康です。

■「武士の家計簿」の猪山家
猪山家は年収の2倍あった借入金を返済し、また経理の知識があったため幕末に没落することもなく、大村益次郎が着目しヘッドハンティング。海軍主計第一号となり大村益次郎が暗殺された後、銅像建設に動いたのが猪山成之です。

■税負担
戦国時代は建物へ課税する棟別銭が中心だったが江戸時代は田畑から税金を取る形に変更。明治中期まで農村が12%ほどの税金だったのに非農業部門は2%という税金だった。

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