ポーツマスの旗
【書 名】ポーツマスの旗
【著 者】吉村 昭
【発行所】新潮文庫
【発行日】1983/5/25
【ISBN 】4-10-111714-4
【価 格】552円
司馬遼太郎「坂の上の雲」の後に読むと最適ですね。日露戦争でやっとこさ勝ちましたが、その後、ロシアと戦う力はどこにも残っていませんでした。金も兵もない状況では講和するしかありません。日本に金も兵もないことがロシアに漏れると、ロシア側に講和の意欲がなくなるため秘中の秘でした。
もちろん国民は知りません。講和条件がよくなければ、講和を破棄して戦えというのが大多数の国民の総意でした。国民の怒りを買うことを覚悟の上で、小村寿太郎が全権を引き受け、講和にこぎつけたます。講和後に政府は薄氷の戦いだったと国民に言えなかったんですかね。軍部の膨張などを抑えられたかもしれません。
ポーツマスで行われた丁々発止の講和交渉が描かれていますが、途中何度も決裂しそうになったり、アメリカ世論を操作したりと外交交渉の舞台裏が見事に描かれています。


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