室町史の新論点
【書 名】室町史の新論点 混沌の時代を読みとく研究最前線
【著 者】渡邊大門
【発行所】星海社新書
【発行日】2025/06/16
【ISBN 】978-4-06-539972-9
【価 格】1,550円
■日明貿易
明使をどこに宿泊させるかが問題でした。義満は洛外にある北山殿で応接し仁和寺に宿泊させました。明使は洛中に入らずに帰国します。義教の時は洛中の六条法華堂(本圀寺)に宿泊することになり明使節団500人が入洛しました。
永享4年(1455)には5船が派遣されます。公方船、相国寺船、山名船、十三家船(赤松、細川など寄り合い)、三十三間堂船で十三家船に乗船した西忍は船賃として300貫(3000万円)を支払いました。改修費が300貫、乗務員の人件費が400貫、雑費が500貫でした。
■応仁・文明の乱
文正2年(1467年)の御霊合戦で畠山政長が上御霊神社に陣取って畠山義就と対峙した時に、足利義政はいずれへ合力も禁じましたが山名宗全が守らずに畠山義就に加勢してしまったことから、泥沼の戦いとなります。
■荘園
土地の寄進をうけた公家や自社は年貢徴収権を獲得して在地領主を荘官(現地管理者)に組織しました。これを立荘といいます。荘園では公家、荘官など複数の領主が「職(しき)」という共同での支配を行います。これを職の体系といいます。
■弘文荘
古書で有名な反町茂雄の屋号が弘文荘ですが兵庫県たつの市にあった荘園の名前が弘文(ひろやま)荘でした。
→ 室町史の新論点
最近のコメント