成瀬は天下を取りにいく
【書 名】成瀬は天下を取りにいく
【著 者】宮島未奈
【発行所】新潮社
【発行日】2024/05/05
【ISBN 】978-4-10-354951-2
【価 格】1550円
「島崎、わたしはこの夏を西部に捧げようと思う」から始まる青春小説。やってみないと分からないといろいろなことに挑戦する。たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなくったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしにになる。2024年本屋大賞受賞作。
【書 名】成瀬は天下を取りにいく
【著 者】宮島未奈
【発行所】新潮社
【発行日】2024/05/05
【ISBN 】978-4-10-354951-2
【価 格】1550円
「島崎、わたしはこの夏を西部に捧げようと思う」から始まる青春小説。やってみないと分からないといろいろなことに挑戦する。たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなくったとしても、挑戦した経験はすべて肥やしにになる。2024年本屋大賞受賞作。
【書 名】お探し物は図書室まで
【著 者】青山道美智子
【発行所】ポプラ文庫
【発行日】2023/03/05
【ISBN 】978-4-591-17601-6
【価 格】740円
2021年本屋大賞2位になった本です。「何をお探し?」とレファレンスセンターの司書に相談すると探しているジャンルの本以外に思いもよらない本が1冊混じっています。可愛い付録ももらえ、思いもよらない1冊が新しい人生へ踏み出すきっかけになります。登場人物5人がまたうまくからみあう物語になっています。
【書 名】古書の来歴
【著 者】ジェラルディン・ブルックス
【発行所】創元推理文庫
【発行日】2023/11/10
【ISBN 】978-4-488-21607-8
【価 格】1500円
ハガターとはユダヤ教の信者が「過越しの祭り」で読む祈りや詩編をヘブライ語で記したもの。1894年にサラエボ・ハガターが出現し、中世の彩色画が描かれたヘブライ語の最古の本のひとつです。14世紀なかばのコンビベンシア(ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒が比較的平和に共生していた時代)の頃にスペインで作られ、1609年にベネチアに渡ったことは判明しています。いろいろな戦火を乗り越えて本が伝わったことは確実ですが、どんな出来事だったのかは分かりません。そこを小説にした作品です。
【書 名】小説家になって億を稼ごう
【著 者】松岡圭祐
【発行所】新潮新書
【発行日】2021/03/20
【ISBN 】978-4-10-610899-0
【価 格】800円
■読書家はごく一部
読書は生来の素質に大きく左右され、能動的に文章を読んで、受動的に内容を解釈し楽しみや喜びにつながる層とは一握り、そのため日本最大のベストセラー文芸は600万部程度。ある特定の小説家の顧客となるうる層はどうがんばっても300万人以下になります。40人いても39人はお客ではないことになります。
■責了
責任校了の略で印刷所の責任にて校了したことになり、これ以降の直しは一切、行えません。製本前に見本本が送られてきますが、この時にミスが見つかる時がありますが、版を改めない限り、直しはききません。出版社に八つ当たりする作家もいるようで校正漏れは最終的に著者の責任と明記した出版契約書を用意している出版社もいます。
■出版して売れなかった場合
取次が明確に分かります。本の委託販売は105日間なので売れなければ、この間に取次に戻ってきます。
■アルコールが入っているからこそ傑作が書ける
細部のじょうほうを省略しているため楽に作業が行えるように錯覚しているだけ
■文学賞
編集者が気をきかして宴の席を用意します。当選すれば祝賀会になりますが落選すると残念会になります。同席者がどんどん減っていき最後は編集者とサシで飲むことになります。
■映像化は出版に影響するか
映像化されても文庫で1万部ほどの重版のみということがよくあり、それほどの効果はないそうです。
【書 名】奇譚を売る店
【著 者】芦辺拓
【発行所】光文社文庫
【発行日】2018/12/20
【ISBN 】978-4-334-77210-9
【価 格】660円
星新一の名作に「ノックの音が」がありますが、それを彷彿させるように全ての章が「また買ってしまった」という言葉で始まっています。古書店で買った本により、いろいろな事件などが起きます。
タイトルと同じ「奇譚を売る店」ではタイプライターの話が出てきますが、”ひらがなタイプは梅棹忠夫博士のベストセラー「知的生産の技術」の信奉者にもてはやされた」とあります。確かに一世を風靡しました。
【書 名】パンドラの匣
【著 者】太宰治
【発行所】新潮文庫
【発行日】2016/11/5
【ISBN 】978-4-10-100611-6
【価 格】520円
奥付をみると68刷でした。よく読まれているんですね。太宰治は「人間失格」や「斜陽」など暗いイメージがあるんですが、二編ほど青春快活物を書いています。
その一作が「パンドラの匣」。ちょうど太平洋戦争が終わった頃、結核患者向け療養所に入った青年の周りで巻き起こる小さな日常のドタバタを描いた作品です。この療養所が変わっていて健康道場という名前で、院長は場長、看護師さんは助手、入院患者は塾生と呼ばれ、場長の闘病法である屈伸鍛錬などを行うのが日課になっています。助手のマア坊や、竹さんとのやり取りや個性的な療養患者がなかなか面白い作品で2009年には映画化もされています。(出演は染谷将太、ふかわりょう等)
■「パンドラの匣」の舞台は日下
もともと太宰ファンだった青年が療養生活の内容を日誌に残しており、亡くなってから太宰治に送られ「パンドラの匣」となりました。物語の舞台となった健康道場は東大阪市の日下にあり孔舎衙健康道場という名前です。高台にあって今は跡地だけが残っていまが、案内板もあり、石切駅から離れていて、けっこう不便な場所ですが熱心な太宰ファンが通っているようです。
「パンドラの匣」には”枕元の大きい硝子窓の下には、十坪くらいの「乙女ヶ池」とかいう(この名は、あまり感心しないが)いつも涼しく澄んでいる池があって”とありますが、健康道場跡にある高台から見える池のことですかねえ。
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【書 名】5/8(はちぶんのご)
【著 者】野村正樹
【発行所】マイストロ
【発行日】1999/4/14
【ISBN 】4-944174-21-7
【価 格】1500円
主人公(女性)がバーでカクテルを飲みながら推理をしていくのが面白いですね。さすがに元サントリー出身の野村さんですのでカクテルの作り方などの話題も出てまいります。
リストラなど色々な話を織り交ぜながら進んでいくミステリーです。最後は意外な人物が真犯人でしたね。
本の装丁が銀色でそこに目立つ赤で「5/8」のタイトルが書かれています。野村さんが小石さんの人脈創りフォーラムに講演に来られたおりに著者割引で買いました。翌週に知研の2次会で完売になっておりました。
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【書 名】美女と竹林
【著 者】森見登美彦
【発行所】光文社文庫
【発行日】2010/12/20
【ISBN 】978-4-334-74895-1
【価 格】571円
森見ワールド満載の本です。テーマは桂にある知り合いの竹林を刈るだけなんですが、あとは思索というか妄想にふけったりとなります。ところどころに「夜は短し歩けよ乙女」で山本周五郎賞を受賞した話などがアクセントして入ります。
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【書 名】『もしドラ』はなぜ売れたのか?
【著 者】岩崎夏海
【発行所】東洋経済新報社
【発行日】2014/12/12
【ISBN 】978-4492045619
【価 格】1,512円
300万部を超え、売れ続けている「もしドラ」。実際、書く前にどんなドラマがあったのか等の秘話が書かれています。「ブレーンはやめて、明日からはおれの運転手になれ。それができないなら辞めてもらう」秋元康からの「最後通告」から話がはじまります。秋元康の弟子だったという話は知っていたのですが、本を書くに至るまでいろいろあったんですね。発端はハテナブログに書いていた文章をダイヤモンド社の編集者を見つけたところから本作りがスタート。ですが売れる本にするために周到な準備をしていたんですね。
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【書 名】銀婚式物語
【著 者】新井 素子
【発行所】中公文庫
【発行日】2014/10/25
【ISBN 】978-4-12-206027-2
【価 格】880円
25年前に「結婚物語」を読みましたが、実際、結婚する時に同じようなドタバタに遭遇。ですので、「結婚物語」は、なかなかの名著でした。それから25年、無事に銀婚式を迎え、そのドタバタ騒動の物語。ウチも銀婚式には近くのイタリア料理店へ食べにいきましたなあ。
作家という仕事柄、仕方ないのでしょうが3万冊の蔵書というのがすごいですね。ですので住む家の設計が書庫の設計になったりします。また未成年の時から小説家デビューしたので出版社としては接待で飲みにつれていくわけにもいかず、代わりに「ぬいぐるみ」ということで積もり積もって3千もあるというのも想像できませんなあ。ハチャメチャながら楽しめる1冊です。
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