2008.06.18

日本を創った12人

 【書 名】日本を創った12人
 【著 者】堺屋太一
 【発行所】PHP文庫
 【発行日】2006/2/17
 【ISBN 】4-569-66560-8
 【価 格】724円



日本の独自性に影響を与えた12名を紹介しています。初詣に行き、クリスマスを祝い、お寺で葬式をする宗教には節操のない日本人ですが、こんな日本人の独自性を与えたのが聖徳太子です。日本で起きた純粋な宗教戦争といえば物部氏と蘇我氏との争いぐらい、ところが聖徳太子は習合の思想を広め、これが「ええとこどり」の気風を生みました。宗教もよいところを取り入れるという世界でも珍しい宗教観を持つ日本人を作りあげることになります。

他に
光源氏、源頼朝、織田信長、石田光成、徳川家康、石田梅岩、大久保利通、渋沢栄一、マッカーサー、池田勇人、松下幸之助が紹介されています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.05.24

読み忘れ三国志

 【書 名】読み忘れ三国志
 【編 集】荒俣 宏
 【発行所】小学館文庫
 【発行日】2007/11/11
 【ISBN 】978-4-09-408220-3
 【価 格】533円

日本人の大好きな「三国志」のエッセンスについて書かれた本ですが、面白い見方ですね。劉備玄徳という名前ですが、姓は劉で名は備、字(あざな)は玄徳です。この名が実名で、うっかりこの名前を教えて呪詛につかわれてはということで「名」をあかすことはまれなんです。そこで使われたのが字で、今で言うニックネームだったんですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.01.26

効率が10倍アップする新・知的生産術

 【書 名】効率が10倍アップする新・知的生産術
 【著 者】勝間 和代
 【発行所】ダイヤモンド社
 【発行日】2007/12/13
 【ISBN 】978-4-478-00203-2
 【価 格】1500円

副題が「自分をグーグル化する方法」で、本屋でも平積みされ、よく売れているようです。読み始めていると知り合いの名前が出てきたので驚きました。「シゴタノ」の大橋さんです。

■情報主義
資本主義に対抗して、情報主義が唱えられています。情報主義とは「情報を持っていない人から、情報を持っている人へ、お金が移動する仕組み」です。株のインサイダー取引は極端にしても、確かにそうですね。

■情報には空、雨、傘がある。
筆者がマッキンゼー時代に学んだそうです。

空-事実 晴れている
雨-解釈 雨雲が出てきたので、雨になりそうだ
傘-解釈に対する行動 雨になりそうなので、傘を持っていこう

情報にはこの三段階があるので整理しないといけないということです。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

2008.01.13

ある日海外赴任

 【書 名】ある日海外赴任
 【著 書】福永佳津子
 【発行所】ジャパンタイムズ
 【発行日】1990/7/1
 【ISBN 】4-7890-0522-4
 【価 格】1505円

ある日、突然海外赴任を会社から命ぜられたら!

家をどうするか、子供の教育をどうすればよいのか悩まないといけないことが山のように出てきます。夫の転勤で6年間ニューヨークで暮らし、ニューヨークで日本語電話相談カウンセラーを担当した筆者がいろいろな相談をまとめた一冊です。

■コミュニティ・カレッジ
フルタイム・スチューデント、パートタイム・スチューデント以外に聴講生コースがありますが、多彩なコースが用意されているんですね。「あなたの魅力を100%引き出し、あなたに合う色、体型にあった洋服選びをお手伝いします」、「年齢不詳、パートナーがいなくても手をつなぎ、輪となって一緒に世界各地のフォークダンスを踊ってみよう」などなど。

■救急車は有料
救急車は有料で1回の出動で最低130ドルほど請求されるそうです。日本では緊急性がないのに救急車を呼ぶ例もあり、いっそうのこと有料化してしまう手もありますね。

■学校区住民の高い税金
学区によって教育レベルはまちまちなのは日本と同じですが、伝統的に高いレベルの公教育を支えているのが学校区に住む住民の高い税金です。学区の公教育を受ける日本人子弟にも一人当たり年間1万ドル以上の地域税が教育費として支払われます。
ただ時代を担うアメリカ市民のための投資のはずが、日本人子弟は日本の学校戻ってしまい問題視されているそうです。

本が書かれたのは20年近く前で97年に9刷りされた本を古本屋さんで見つけてきました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.12.22

フリーランスのジタバタな舞台裏

 【書 名】フリーランスのジタバタな舞台裏
 【著 者】きたみりゅうじ
 【発行所】幻冬舎文庫
 【発行日】2007/12/10
 【ISBN 】978-4-344-41050-3
 【価 格】495円

SEを辞めイラストと文筆でフリーランスの道に入った著者のドタバタ劇なんですが、読んでいるとなんか身につまされますね。独立するということは自分で営業から受注、制作、納品、請求など全部自分でやらなくてはなりません。またサラリーマンのように保証された世界ではありません。

特に独立したばかりの頃は不安だらけですね。私は今も不安だらけですが(笑)これがはたから見ると気楽に見えるんでしょうね。

本にも出ていますが。独立するとローンも組めず。クレジットも落とされ、明日の食い扶持に悩み、サラリーマンのように無条件に控除してくれる経費がないので、せっせと領収書をかき集めることになります。確かにそうですね。

これから独立を目指す人には最適な一冊です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.12.19

アジア「極楽旅」のススメ

 【書 名】アジア「極楽旅」のススメ
 【著 者】長崎 快宏
 【発行所】三笠書房
 【発行日】2000/05/20
 【ISBN 】4-8379-6036-7
 【価 格】495円

長崎快宏さんのアジア巡りです。副題に「ケチケチ旅行王の格安裏情報と抱腹絶倒レポート」とあります。

台湾、韓国、タイ、香港、ベトナムのふだん旅行者がいかない現地レポートです。

ベトナムでは日本人が経営しているインターネットカフェへ行くと、顔見知りの若いウェイトレスが「ちょっと寄っていって」という声に誘われて店内へ。そしたら「明日、私の家に遊びに来てね」と住所を書いたメモ用紙を渡されました。

そこで翌日、ルンルン気分で出かけると該当住所にあったのは彼女の実家は実家でしたが、地元の人向けのカフェでした。カフェは昼間の営業で、夜はインターネットカフェでアルバイトしているそうです。

さてカフェに入るとインターネットカフェでよく顔をあわせる外国人旅行者が4、5人いて、「おまえもかあ」という顔をして筆者を見ることに。(笑)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.12.01

ジャーナリスト漱石発言集

 【書 名】ジャーナリスト漱石発言集
 【著 者】牧村健一郎
 【発行所】朝日文庫
 【発行日】2007/11/30
 【ISBN 】978-4-02-264422-0
 【価 格】660円

夏目漱石が留学でロンドンへ着いたのが1900年10月末、また朝日新聞に入社したのが、ちょうど100年ほど前の2006年、漱石40歳の時です。

この頃に書かれた文章や講演の発言集などを集めたものですが、漱石の小説とは違った漱石と出会えます。

雑誌「太陽」が行った名家投票(一般投票)に関する批判や文学博士辞退などいろいろと騒動を巻き起こしていますが、首尾一貫、序列など簡単につけられるものではないという考えだったんですね。また博士といっても専門性が進みすぎて、広くいろいろな教養を身につけた人物が博士というわけではないと看過しています。

後ろには講演録が載っていますが、テープレコーダーもない時代ですので、速記して原稿にしたんでしょうね。導入部もなかなか見事でうまく聴衆をひきつけています。和歌山でも講演をして和歌の浦に泊まっていますが、当時、東洋第一海抜二百尺と書いたエレベータが山の上まで通じていたんですね。

新刊なんですが、大阪駅前第4ビル地下にある汎書店の書棚にありました。ラッキーでしたね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.11.09

雑学図鑑 知って驚く!!街中のギモン110

 【書 名】雑学図鑑 知って驚く!!街中のギモン110
 【著 者】日刊ゲンダイ(編集)
 【発行所】講談社+アルファ文庫
 【発行日】2006/3/20
 【ISBN 】4-06-281009-3
 【価 格】552円

日刊ゲンダイに連載された「街中の疑問」をまとめたものです。

■三角パックはどこへ行った?
昔、牛乳と言えば三角パックでした。めくってストローを差し込んで飲んだものですが、この三角パックを目にすることなくなりましたね。できたのは1956年で、瓶よりも扱いやすく普及しましたが、現在の直方体にその座をゆずりました。現在、日本でただ1軒だけ三角パックの牛乳を作っているのが北海道の「べつかい乳業」というところだけだそうです。

■水族館の海水はどこから運んでいる?
葛西臨海水族園は海運会社と契約し、八丈島へ荷物を運んだ貨物船が船を安定させるために積むバラスト水を買っています。港に着くとレーラーで運びます。

それよりも水族館は世界に500ケ所ありますが、その5分の1は日本なんだそうです。水族館の好きな国民なんですなあ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.09.28

「粉もん」庶民の食文化

 【書 名】「粉もん」庶民の食文化
 【著 者】熊谷真菜
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2007/9/30
 【ISBN 】978-4-02-273165-4
 【価 格】740円

日本コナモン協会・会長 熊谷さんの最新刊でコナモンの話題満載です。大学の卒論に「たこやき」をテーマに選んで以来、コナモン一筋ですね、単なる食いしん坊ではという説もありますが(笑)知らない話もたくさん出てきます。

■1957年家庭用たこ焼き器が発売
その前には花街でお座敷たこ焼きもあったそうで、道頓堀の食いだおれで「たこ焼き御膳」がありますが、その前からあったんですね。

■アメリカ小麦粉戦略
戦争が終わり食糧難となった日本に救いを差し伸べたのがアメリカですが、背景には小麦粉の生産能力が高まり、余剰になっていた背景があったんですね。そのため、日本に有利な条件で提供されることになりました。こんな背景があったんですね。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.08.30

チームハックス

 【書 名】チームハックス
 【著 者】大橋悦夫、佐々木正悟
 【発行所】日本実業出版社
 【発行日】2007/8/1
 【ISBN 】978-4-534-04264-4
 【価 格】1500円



前回の『スピードハックス』に続き、今回はチームをテーマに仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術が紹介されています。

■チームミーティングのコツは予定ではなく実績を共有
昨日はこういう成果を出したと報告をすることで、予定を守るよりも成果を出すことに集中できるようになります。チームにとってのメリットは予定を守ることも成果を出すことも同じです。

■思考停止語ではなく行動促進語を使う
(思考停止語)がんばってください、参考になります
(行動促進語)どうしたら楽になりますか、取り入れるとこういうふうに役立ちそうです

■朝の1時間 not = 夜の1時間
退社時間が18時から19時になっても生活リズムにはそれほど影響がありませんが、出社時間が9時から8時にするには生活リズムを根本から変えなければなりません。同じ1時間でも不思議ですね。この本では皆で1時間早出する方法を紹介しています。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.07.03

論語 珠玉の三十章

 【書 名】論語 珠玉の三十章
 【著 者】ゆはず和順
 【発行所】大修館書店
 【発行日】2007/04/10
 【ISBN 】978-4-469-23301-8
 【価 格】1,400円



中学、高校時代の同窓生が北海道大学で教授をしていますが、その最新作です。専門は中国古代学術思想で時たま掲載論文などが送られてきますが、内容は読んでも皆目分かりません。(笑)

この本は論語を平易に解説してほしいという経営者の依頼から始まっていることもあり、実に分かりやすいですね。

論語と言えば

朋有り、遠方より来たる
四十にして惑わず
巧言令色、鮮なし仁と
朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり

など、よく耳にする言葉ですが、どんな場面で、どんな意味で孔子が言ったのか分かりやすく解説されています。

例えば、「父親が羊を盗んだと村の正直者の息子が証言した」と葉公が孔子に言いますが、孔子は「正直者とは息子は父親のために隠しかばい、正直はその中にある」と答えています。

孔子は人が本来もっている自然の感情の行動を容認しており、密告社会的な社会は容認しずらかったのですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.06.03

人が集まる!行列ができる!講座、イベントの作り方

 【書 名】人が集まる!行列ができる!講座、イベントの作り方
 【著 者】牟田静香
 【発行所】講談社プラスアルファ新書
 【発行日】2007/4/20
 【ISBN 】978-4-06-213906-9
 【価 格】800円



知的生産の技術研究会・関西のセミナーを月一回開催しており集客用のチラシを作っているのですが、この本を読むと、もっといろいろと工夫しないといけませんなあ。

大田区の男女平等推薦センター「エセナおおた」で数々のヒット講座を連発している著者です。基本は集客のターゲット層を考え、そのターゲット層が自分のことだと手に持ってもらえるような講座のタイトルを考えることにあります。また年代別に惹きつけられるものが違い、団塊の世代は「プロに学ぶ料理」や「蕎麦打ち」なんだそうで(笑)

■タイトルのヒント これは参考になりますね
「その一言を伝えるコミュニケーション術」「自分をのばす...」「ズルイほど...」
「あふれるほど...」「しびれるほど...」「○○になる3つのコツ」

またココロ、キモチなどカタカナも有効です。

■チラシ作成の基本
タイトルに斜体は駄目、太ゴシックがおすすめ
フォントの種類は3つまで

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.04.22

さわかみ流 図解長期投資学

 【書 名】さわかみ流 図解長期投資学
 【著 者】澤上 篤人
 【発行所】講談社アルファ文庫
 【発行日】2006/7/20
 【ISBN 】4-06-281041-7
 【価 格】686円



長期投資で有名な「さわかみファンド」の代表です。ディトレードという言葉がはやり、個人投資家は皆、短期売買というようなイメージがありますが、実際は長期投資する投資家がほとんどです。

長期投資するには世の中の動きをマクロで見る必要があり、それをフローチャートして紹介していますが、本当にマクロの動きですね。環境や生活者に根ざした経済の時代になるなど大きな見方が示されています。

→ 『さわかみ流 図解長期投資学』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.04.08

奈良の寺 世界遺産を歩く

 【書 名】奈良の寺 世界遺産を歩く
 【著 者】奈良文化財研究所 編
 【発行所】岩波新書
 【発行日】2003/6/20
 【ISBN 】4-00-430841-0
 【価 格】780円



平城京跡、法隆寺、薬師寺、興福寺、春日社、元興寺、唐招提寺、東大寺、西大寺、西隆寺、法華寺、大安寺が取り上げられています。

西隆寺と大安寺はなくなってしまいましたが、他のお寺は堂が炎上しても再建され今に法灯を伝えています。

■唐招提寺
唐招提寺は解体修理中で、覆屋がかかっていますが、ここの講堂は平城京にあった東朝集殿を移築したものだったんですね。移築した時に講堂の形に変更しましたが、唯一、当時の宮殿建築が残っています。

■西大寺
近鉄西大寺駅のすぐ近くに西大寺があり、今はそれほど広くありませんが昔は大伽藍でした。
西大寺が出来たきっかけは聖徳太子の四天王寺と同じだったんですね。藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱が起きた時に称徳天皇が対仲麻呂戦の勝利を祈願して、四天王寺の発願をしました。物部守屋との戦での聖徳太子に習ったのでしょうね。乱がおさまり約束通りに四天堂を建立。これが西大寺に発展していきます。

→ 『奈良の寺 世界遺産を歩く』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.04.05

日本地酒紀行

 【書 名】日本地酒紀行
 【著 者】奈良本辰也
 【発行所】河出文庫
 【発行日】198-8/6/25
 【ISBN 】4-309-47138-2
 【価 格】520円



古本屋さんで見つけました。歴史で有名な奈良本氏の地酒の蔵めぐりのお話です。

愛知県の「考の司」の醸造元・柴田酒造場は奥深い山の中にあるそうですが、明治37年に家事があり、家も酒造場も皆、焼けてしまったそうです。

酒蔵が焼け、樽の酒が流れ出し、下の川に流れ込んでしまいました。川下に向かってかぐわかしい芳香が川の水とともに漂い、遠く岡崎にまで香が届いたそうで、まるで養老の滝のような現象が

川沿いの集落の人は、この山奥にうまい酒を作っているところがあるということで、岡崎まで出荷するようになった
のは、この火事の後なんだそうです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.03.21

日本の歴史を騒がせたこんなに困った人たち

 【書 名】日本の歴史を騒がせたこんなに困った人たち
 【著 者】小和田哲男
 【発行所】祥伝社
 【発行日】2003/02/20
 【ISBN 】4-396-31243-1
 【価 格】619円



歴史上の人物を面白い切り口で取り上げています。

例えばこんな上司はいやだなということで織田信長、源義経、後醍醐天皇が取り上げています。織田信長の門閥政治を打破した成果主義はいいのですが、実際に織田信長の部下として働くとなるとベンチャー企業以上に大変だったでしょうね。

歴代の家臣といえども成果を上げなければ佐久間のように追放されてしまいます。本能寺の変には色々と説がありますが、明智光秀もほとほといやになったという部分があるのでしょう。

■生類憐みの令
綱吉の生類憐みの令で庶民が迷惑をこうむったのは事実ですが、よい面もあったんですね。それが街道での旅です。追いはぎや山賊など庶民が旅に出るとなると命がけの時代が続きました。ところが「生類憐みの令」が出たことによって、生類には人間も入るため、人を殺してはいけないということが徹底されることになります。結果として女性の一人旅や子供だけの抜け参りが出来るような世界でも珍しい旅文化が花開くことになります。

→ 『日本の歴史を騒がせたこんなに困った人たち』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.03.14

いちご白書

 【書 名】いちご白書
 【著 者】ジェームズ・クネン
 【発行所】角川選書
 【発行日】1970/9/30
 【価 格】500円(古書値)



古本屋さんで見つけてきました。初版は昭和45年ですが、買った本は昭和52年の十二版です。

副題が「ある大学革命家のノート」になっています。ユーミンが作って、バンバンが流行させた「いちご白書をもう一度」の映画「いちご白書」の元になった本です。

ベトナム戦争当時、コロンビア大学で起きた紛争がテーマですが、話があっちへいったりこっちへいったりや当時の状況も分からないせいか、内容的にはよくわかりませんね。

同じように学園紛争について書かれた高野悦子の「20歳の原点」の方が感情移入しやすかったですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.03.08

スピードハックス

 【書 名】スピードハックス
 【著 者】大橋悦夫、佐々木正悟
 【発行所】日本実業出版社
 【発行日】2007/2/10
 【ISBN 】978-4-534-04183-8
 【価 格】1500円



大橋悦夫さんは昔からの知り合いで、「シゴタノ」というブログを書かれています。

副題は「仕事のスピードをいきなり3倍にする技術」になっています、効率的に仕事をするいろいろなやり方が紹介されています。

例えば、自分の作業時間を測るというのは面白い視点です。自分ではしっかり仕事をしたつもりが時間計測するとそうでもないことがあります。本に書かれていますがアメリカの調査では1日に合計して2.1時間は何らかの原因で業務を中断しています。原因の一つがメールチェックで、どうしても一定時間が経過すると新しいメールが届いていないかチェックしてしまいます。そこからまた仕事に復帰するのは実際、大変ですね。

→ 『スピードハックス』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.03.01

宰相の指導者 哲人安岡正篤の世界

 【書 名】宰相の指導者 哲人安岡正篤の世界
 【著 者】神渡良平
 【発行所】講談社アルファ文庫
 【発行日】2002/1/20
 【ISBN 】4-06-256577-3
 【価 格】880円



安岡正篤と言っても若い方にはピーンと来ないと思いますが、昭和史に大きな影響を与えた人物です。今も与えていますね。我々が使っている「平成」の命名者でもあります。

■東大阪へ
近鉄東大阪線・新石切駅から北に行くと阪奈道路の入口があるのですが、ここらへんが善根寺(ぜんこんじ)という土地で、安岡正篤は幼少の頃にここに住んでおりました。

生まれは大阪市内でしたが、父親は商売をやっており、友人の手形の保証人になっており、そのあおりから倒産し、東大阪の善根寺に移ってきました。善根寺のすぐ近くが神武天皇が奈良に攻めた日下(くさか)で、すぐ北が四条畷です。

安岡正篤が幼少の頃に住んだ家が今も残っています。この土地で、地元の碩学に陽明学などの手ほどきを受け、これが大きな影響を与えていきます。

郷土の偉人ということで、東大阪の図書館には司馬遼太郎コーナーと共に安岡正篤コーナーがあります。

■青年思想家へ
一高から東大へ進み、やがて就職せずに、青年思想家として活躍することになります。

特に戦後は、各宰相の相談役として活躍することになります。吉田茂、佐藤栄作、池田勇人、田中角栄、大平正芳、中曽根康弘ら、いわゆる吉田学校です。保守本流の宏池会も安岡正篤の命名です。終戦の詔書の手直しをされたことでも有名です。

昭和史を理解するには欠かせない一冊です。

→ 『宰相の指導者 哲人安岡正篤の世界』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.02.20

「分かりやすい表現」の技術

 【書 名】「分かりやすい表現」の技術
 【著 者】藤沢晃治
 【発行所】講談社ブルーバックス
 【発行日】1999/3/20
 【ISBN 】4-06-257245-1
 【価 格】800円



第1刷は1999年ですが、買った本は2004年発行の20刷でした。よく売れているんですね。副題は「意図を正しく伝えるための16のルール」になっています。

マニュアルや交通標識など一目見て分からない表現がたくさんありますね。そういった実例を元に何が問題なのか、どう改善すればよいのかが書かれています。私も原稿書きをしていますが、初めての人にわかるように書くって実は一番難しいですね。この本を参考にもっと改善してみます。

→ 『「分かりやすい表現」の技術』

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2007.01.24

強奪されたロシア経済

 【書 名】強奪されたロシア経済
 【著 者】マーシャル・J・ゴールドマン
 【発行所】NHK出版
 【発行日】2003/10/25
 【ISBN 】4-14-080819-5
 【価 格】2600円



日本などがサハリンなどに敷設していたパイプラインにロシア政府から横槍が入り、結局ロシア政府系ガスプロム社が権益の過半数を獲得しましたが、この本を読むとさもありなんという気になりますね。

いかに国家の財産をオリガルヒなどが強奪してきたか歴史的に詳細に述べられています。一番面白いかったのが創業の手続きでドイツの場合は手続きがほとんどなく2時間ほどで行えますが、ロシアでは手続きの山で、全ての手続きを忠実に行うと1,365日かかるそうです。

知的生産の技術研究会・関西で訳者の鈴木博信先生にこの本を踏まえて講演していただきました。

>> ソ連崩壊とロシア政治史のサイクル 2006年6月

→ 『強奪されたロシア経済』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2007.01.21

日本の社会戦略

 【書 名】日本の社会戦略
 【著 者】稲盛和夫、堺屋太一
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2006/11/29
 【ISBN 】4-569-65805-9
 【価 格】740円



副題が「世界の主役であり続けるために」になっています。日本の大局的な方針として「徳」と「富」のある国づくりを提言しています。

稲盛和夫氏は日経ビジネスで西郷南洲の連載をしていましたが、この本でもいくつかの言葉を紹介しています。

その一つが「命もいらず奈もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。この始末に困る人ならばでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られるなり」で、この頃の官製談合事件などの報道を見るとまさにそうですねえ。メザシの土光さんのような人物はなかなか出てきません。

■ご理解ください
堺屋太一氏が経済企画庁長官時代の面白い逸話が紹介されています。官僚が法案をもってきて、反対すると最後は決まって「ご理解してください」と言うんだそうです。

ある日、「理解しているから反対しているんだ、ご理解してくださいとは失礼じゃないか」と諭したところ「また明日ご説明にうかがいます」。こうなると漫才ですなあ。日本の官僚は1つの案だけですがイギリスやフランスの官僚は複数の案を出し、政治に選ばせるそうで、どれだけの案を出せるかが評価されるそうです。

■貢献面産業分類
堺屋太一氏が提唱する新しい産業分類です。
物財産業-農業、製造業、建設業
位置産業(物財の位置を変える産業)-運輸業、流通業、金融業、賃貸業
時間産業(時間に貢献する産業)-映画、テレビ、レジャー、医療、健康
知識産業-教育、情報産業、デザイン創造
おもしろい分け方ですね。

■タックスペィヤーへの意識
アポロロケットの打ち上げでテレビのアナウンサーが「このシーンを見るためにアメリカ国民は一人当たり39ドルずつ払っています。」としゃべったそうで、日本ではタックスペィヤーの意識が低いですね。

→ 『日本の社会戦略』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.12.26

国民の知らない歴史

 【書 名】国民の知らない歴史
 【著 者】夢枕 獏+高橋 克彦ほか
 【発行所】ワニ文庫
 【発行日】2001/5/5
 【ISBN 】4-584-39125-4
 【価 格】552円



古代から近代にかけて歴史のいろいろな裏側の話が15編おさめられています。

■本能寺の変の後の京都
明智光秀が本能寺の変を起こした後、京都の民に対しては地租を免除したこともあり市民からは大歓迎でした。安土の光秀の元に勅使が着き、「京都の治安について万全を期すように」という命を受け、光秀が入洛。これを公家の重要メンバーが皆、迎えました。比叡山や本願寺も法敵が消えたと万々歳。

この世論を一生懸命替えたのが秀吉です。『明智討ち』という謡曲を作って天皇などの前で上演したり、『信長公記』を太田牛一に書かせたりとメディア・ミックスで世論を替えさせました。昔も今もイメージの払拭が大きなテーマだったんですね。

■真珠湾攻撃は特撮で
真珠湾攻撃を映像で残すことも考えられましたが、撮影条件の悪さなどから当初からあきらめていました。海軍の頭にあったのは特撮です。真珠湾攻撃の日に東宝東京撮影所の円谷英ニを呼び出し、特撮で再現することを依頼しました。

できたのが「ハワイ・マレー沖海戦」です。劇映画で予科練習生が主人公ですが、クライマックスは真珠湾攻撃と2日後のマレー沖海戦でした。東宝の撮影所に4000分の1の真珠湾のセットが作られ、円谷の特殊技術を導入した作品は迫力満点だったそうです。

こんな歴史の裏側の話があったんですね。

→ 『国民の知らない歴史』

| | Comments (0) | TrackBack (2)

2006.12.25

名歌で読む日本の歴史

 【書 名】名歌で読む日本の歴史
 【著 者】松崎哲久
 【発行所】文春新書
 【発行日】2006/6/20
 【ISBN 】4-16-660448-1
 【価 格】760円



和歌が読まれた状況や時代から日本の歴史を振り合える、面白い視点の本です。有名な歌からあまり知らない歌までいろいろ掲載されています。

■八雲立つ 出雲 八重垣妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を
一番最初は神話の時代、須佐之男命の歌から始まっています。

■銀(しろがね)も黄金も玉も何せむに 優れるたから子にしかめやも
山上憶良の有名な歌です。701年には遣唐小録として長安にも使いをしています。その時も子供の待つ日本へ早く帰りたいと歌っていますね。万葉の時代からこういう歌が残っているのは昔も今もかわりませんね。

■五月(さつき)待つ花橘の香をかけば 昔の人の袖の香ぞする
古今和歌集におさめられた読み人知らずの歌です。御所に桜と橘が植えられていますが、左近の桜は散り際から「武」を右近の橘は香りから「文」を象徴しているそうです。

■人は城、人は石垣、人は掘 情は味方、仇は敵なり
武田信玄というとこの歌ですが、「いかで思う心のそこの夢ならば さめてもえやは人にかたらん」という「忍恋」という歌も残っています。無骨な武将というだけではなかったんですね。

■世の人を我をなにともゆはばいへ わがなすことは我のみぞしる
坂本龍馬らしい歌です。

→ 『名歌で読む日本の歴史』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.12.17

質問力

 【書 名】質問力
 【著 者】齋藤 孝
 【発行所】筑摩書房
 【発行日】2003/03/25
 【ISBN 】4-480-81626-7
 【価 格】1200円



坂本龍馬が西郷隆盛を釣り鐘に例え、小さく叩けば小さく響き、大きく叩けば大きく響くと説明していましたが、質問も同じです。

的確な質問をすれば、相手から大きく引き出せますが、ヘタな質問をすれば、小さくしか引き出せません。質問力に関する本です。

■社会で生き抜いていくために必要な力
 まねる(盗む力)段取り力、コメント力でコメント力とは要約したり質問できる力です。

 「知識について出題する側にまわると、その問題について熟知するようになる」という言葉が出てきますが、これはまったくその通りですね。

■セミナーの質問
 講演中に質問したいことをメモをし、質問する時はその中でもグレードの高いものから聞いていく。ベストな質問をする力を養うことができる。

■プロに聞く質問
ある時、劇的な変化や成長を経験するので、それを問う。

→ 『質問力』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.11.11

質問力

 【書 名】質問力
 【著 者】飯久保廣嗣
 【発行所】日経ビジネス人文庫
 【発行日】2006/02/01
 【ISBN 】4-532-19334-6
 【価 格】648円



ケプナートリゴー法を日本向けにしたEM法を開発された筆者です。論理的に質問するにはどうすればよいかトレーニングできます。

■質問のコツ

「なぜ」そんなことが起きたのか?
「なぜ」そんなことが起きるのか?
「なぜ」それをやるのか?
「なぜ」そこから手をつけるのか?

■経営者の役割
経営陣は解答を与えることではなく質問することによって社員の創造性を刺激すべきである。絶えず質問されることによって社内を活性化するというのは面白いですね。

また新事業を行う時に失敗したら責任をとりますという人がいますが、大体は「失敗したら責任は私にあると認める覚悟があります」と日本的です。これがアメリカあたりになると「訴訟の対象となることも覚悟します」ととっても重くなります。

→ 『質問力』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.10.16

アスピレーション経営の時代

 【書 名】アスピレーション経営の時代
 【著 者】江幡哲也
 【発行所】講談社
 【発行日】2006/04/20
 【ISBN 】4-06-282011-0
 【価 格】1500円



アスピレーションとは「志」のことです。リクルートでキーマンズネットなどいろいろな新規事業を立ち上げ、最終的にAllAboutを立ち上げます。ベンチャーですので社長になるにあたってはリクルートを退職して退路をたちます。事業を起こす、仕事をする志について語られた本です。

私もAllAboutでガイドをしていますが、アメリカのAllAboutとの交渉や立ち上げ秘話などはこの本を読むまで知りませんでした。なかなかドラマチックだったんですねえ。

この本では、いろいろな経営哲学が語られています。ビジネスマン向けにどう仕事をしたらよいか書かれており、これは参考になります。

■情報の集中を心がける
若くても仕事のできる人は「情報の集中」を自然にやっているとありますが、これはその通りですね。情報が集中すると周りからも頼られ、さらに情報が集中するスパイラルができます。

■事実と意見を分ける
事実と意見をごっちゃにしている人がいます。これは本当に多いですね。実際、経営者にも多く、販売の話をしていても「売れている」という話の事実を確かめていくと途中から意見や希望という場合が多々あります。

→ 『アスピレーション経営の時代』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.09.22

満員御礼!経済学なんでもお悩み相談所

 【書 名】満員御礼!経済学なんでもお悩み相談所
 【著 者】西村 和雄
 【発行所】日経ビジネス人文庫
 【発行日】2006/02/01
 【ISBN 】4-532-19332-X
 【価 格】695円



人生相談に経済学を応用して答えると言う面白い本です。経済学のいろいろな用語を学べるのがいいですねえ。

■学校で数学を勉強して何になるの?
微分、積分をならっても社会に出て別に使う機会もないし、勉強する意味あるのってよく聞きますが、経済学の包絡線定理で説明されています。これは通常ではそれほど差がありませんが、会社が倒産したなど状況が変わった場合、広く勉強していないと所得も低くなるということです。実際に、大学の卒業生の所得を比べたそうで、入学試験で数学を選んだ層と社会を選んだ層とでは100万円の所得差があったそうです。数学は重要なんですね。

■レオンチェフの逆説
産業連環表を作ったのはロシア生まれのレオンチェフという経済学者だったんですね。1954年に出した論文でアメリカは資本をより集約的に使って生産された財を輸入して、労働集約的に生産した財を輸出しているという結果が出ました。アメリカは資本豊かな国と思っていたのが逆だったので「レオンチェフの逆説」と呼ばれています。

→ 『満員御礼!経済学なんでもお悩み相談所』

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2006.09.11

銀河ヒッチハイク・ガイド

 【書 名】銀河ヒッチハイク・ガイド
 【著 者】ダグラス・アダムス
 【訳 者】安原和見
 【発行所】河出文庫
 【発行日】2005/09/20
 【ISBN 】4-309-46255-3
 【価 格】650円



『銀河ヒッチハイク・ガイド』は日本では1982年に翻訳され新潮文庫から出ていました。何とも壮大でハチャメチャなお話で、面白かったですね。今は河出文庫からでています。

お話は地球滅亡から始まります。日本沈没のような真面目な理由ではなく、地球が銀河ハイウェイの建設予定地に当たるというお役所仕事から取り壊されることになりました。

抗議する地球人に「地球を破壊する事はアルファ・ケンタウリにある出張所に50年前から公示されていた」とこれまたお役所的な返事が返ってきて地球は破壊されます。、この時に宇宙船にヒッチハイクして助かったのがアーサーという主人公です。

■人生、宇宙、すべての答えは?

かって超知性をもった生命体がコンピューター『ディープソート』を設計し、ディープソートに『人生、宇宙、すべての(究極の疑問の)答え』を計算させると、750万年かかって出てきた答えが『42』でした。

■究極の疑問もあった!
『42』という答えはどういうことだ!と当然、納得がいきません。

ディープソートによれば『究極の答え』が分からないのは『究極の問い』が理解できないからというのが理由です、残念ながらディープソートには『究極の問い』を計算できる能力がないので、『究極の問い』を計算できるコンピュータを設計しましょうということに出来たのが生命体も取り込んだコンピュータで、あまりの大きさから惑星とよく間違えられました。

そのコンピュータの名前は...『地球』

さあて、そのコンピュータ『地球』は計算を初め、膨大な時間をかけて『究極の問い』を計算しました。さて、いよいよ答えが分かろうという5分前に銀河ハイウェイの建設で破壊されてしまいました!

ところが....後は、本でお楽しみください!
→ 『銀河ヒッチハイク・ガイド』

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2006.08.11

大阪人9

財団法人大阪都市協会が発行している雑誌『大阪人9』を買ってきました。この雑誌の編集委員って佐伯順子先生なんですね。以前、『曾根崎心中 色と愛の世界』というテーマで講演いただきました。

古本特集と表題にあったのに惹かれて買いましたが、古本特集以外も面白かったですね。

■がんこ寿司の小嶋淳司氏
がんこフードサービス会長です。あの暖簾の顔ですね。十三に4畳半の店を構えるところからスタートし大成功しましたが、いろいろと社会貢献もしているんですね。なにわ淀川花火大会の事務局を引き受けてサポートをがんこ寿司がやっているとは知りませんでした。

他にも「がんこ高瀬川二条苑」や「平野郷屋敷」など古屋敷を改装して文化や歴史に触れながら食事を楽しめる店を展開しています。「がんこ高瀬川二条苑」はときたま行きますが高瀬川の源流の店で、雰囲気がいいですねえ。

■うんともすんともいわない
カルタの語源はポルトガル語のcart。これをまねて作られたのが「天正カルタ」やがて江戸時代に改良させ、「うんすうカルタ」になったそうです。このカルタに熱中すると話しかけても返事をしないので、うんともすんとも言わないの語源になったそうです。ほんまかいなあ。

■今橋の稲葉医院
名家だったそうで、母方の祖母は会津藩の最後の若年寄、手代木直右衛門(てしろぎすぐえもん)の娘でした。この手代木直右衛門という人物は坂本龍馬を暗殺したといわれる見廻組組頭・佐々木只三郎の実兄だったんですねえ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.08.07

編集の森へ

 【書 名】編集の森へ
 【著 者】高橋輝次
 【発行所】北宋社
 【発行日】1994/06/05
 【ISBN 】4-938620-65-0
 【価 格】2500円



創元社時代に編集者として臨床心理学や精神医学関係の書籍をたくさん出されましたが、その本造りを通じたいろいろな出来事などが書かれています。副題は「本造りの喜怒哀楽」になっています。

■原稿を忘れる
著者から原稿を預かり地下鉄の網棚に置いて、寝入ってしまいました。下車駅であわてて降りましたが、忘れたことに気づきすぐ戻り、事なきをえたそうです。それ以来、原稿は肌身離さず持つように心がけているとあります。

よくある個人情報漏洩事件でもこのパターンが多いですからね。

■原稿書き
「注文があり次第、すぐに書いてしまうのです。」寺田寅彦が原稿の書き方について語った言葉です。書いてから、しばらく寝かせてまた書き加えるそうです。

原稿を頼まれた時にこうできたらいいのですが、現実にはこの域になかなか達しません。一度も締切を守らなかったことはないのが自慢ですが

■たこやき
知的生産の技術研究会・関西で講演していただいた熊谷真菜さんの『たこやき』がこの本に2回出てきます。現代風俗研究会から出たユニークな本という点と鶴見俊輔氏が巻末に著者の人となりをいろいろと紹介していて、読んでみようかとさせる例として取り上げらています。

■中勘助の『銀の匙』
中勘助の「検印」という詩に

「思いがけず出た『銀の匙』の十二版
   ・・・・
どうぞこの一萬五千の検印が」

とあり、12版で15000も刷る、とんでもない本だったんですね。

小松左京氏の「日本沈没」が400万部で、刷る時は上下それぞれ5万部でしたので、それに比べたら少ないのですが。(日本沈没の初版はそれぞれ3万でした。)

→ 編集の森へ

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.07.01

日本史漫遊

 【書 名】日本史漫遊
 【著 者】井沢 元彦
 【発行所】小学館文庫
 【発行日】2006/01/01
 【ISBN 】4-09-402307-0
 【価 格】438円



各界の名士との対談集をまとめたものです。

森浩一氏との対談では天皇陵がテーマになっています。応神天皇陵など実際の天皇の陵とは違うのではないかとよく言われています。天皇陵は宮内庁が管理をしており、発掘をなかなか認めていません。素人考えでは開放して発掘すれば、すぐ判明するのではと思いますが、そう簡単なものではないようです。

津本陽一氏との対談では、信長がテーマになっています。信長について面白い視点が書かれています。信長は征服した土地の名前を変えた初めての日本人で、岐阜や安土など名づけ、これ以降、秀吉が今浜を長浜に変えたり、蒲生氏郷が松阪と名づけたりするようになります。

また征夷大将軍になった時に朝廷にお金を払うしきたりがあったそうです。本能寺の変の後、明智光秀が銀500枚を献金しています。当時、売官は普通で、明智は土岐源氏でもあり十分に資格があります。ひょっとすると明智光秀が征夷大将軍になった歴史が闇に葬られたとも考えられます。

ディベートで有名な松本道弘氏との対談では言霊がテーマになっています。日本人の間でディベートがいまひとつなのは言霊が影響していそうですね。

明治維新のきっかけはペリー提督の黒船による砲艦外交ですが、その前にモリソン号という民間商船が漂流民を届けにきたのを品川沖で砲撃をあびせ、次にビッドル提督が正式に国書をもってきましたが幕府は門前払いをしました。おとなしい手がつかえないので砲艦外交に切り替えたのが事実のようです。

→ 『日本史漫遊』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.06.17

われら戦後世代の「坂の上の雲」

 【書 名】われら戦後世代の「坂の上の雲」
 【著 者】寺島 実郎
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2006/04/28
 【ISBN 】4-569-64963-7
 【価 格】700円



寺島氏が10年毎に出した5つの論文から構成されています。

■大学の役割
セクショナリズムを廃止して、現代社会が抱える諸問題を、あらゆる専門領域の知識と知恵を結集して挑戦するべきだとあります。大学人のすべてが問題に対して討論会、ゼミ、論文などで参加しなければならないという提言はなかなか面白いですね。

認知心理学や一時期流行ったAI(人工知能)ではそういうことも行われましたが、今はまた元に戻っている感があります。

■団塊の世代の教育
少年Aの両親が書いた手記を見ると、普通の生活や躾については書かれているが、実は書かれていないことがあります。それは「社会」や「時代」のような言葉で、時代の課題に親がどう関与しているかが全然書かれていないそうです。

大人はカセギ(経済的自立)も大切ですが、ツトメ(共同体維持のための公的貢献)もできなければなりません。日本の場合は民主主義といいながら実は私生活主義がいきすぎているのではないかという警告です。

今こそ「団塊の世代」が規範にならないといけないという提言になっています。

→ 『われら戦後世代の「坂の上の雲」』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.06.11

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ

 【書 名】東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ
 【著 者】遥 洋子
 【発行所】筑摩書房
 【発行日】2000/01/20
 【ISBN 】4-480-81815-4
 【価 格】1400円



関西の番組を中心に活躍されているタレント「遥 洋子」が東大で上野千鶴子の社会学ゼミで学んだエッセィです。

巻末にはいかに言葉でケンカするのかノウハウがまとめられていますが、最後のノウハウが「勉強する」になっています。言葉を活用してケンカするには、それなりのバックボーンが必要になり、しっかりした準備が必要ということです。

■社会科学の文体は難解であってはならない
難解な社会学の論文に取り組んでいる時の上野教授の言葉です。

「文章が難解であるとすれば、たんに悪文であるか、それとも書き手自信にとって未消化のことがらを書いているからにすぎない。」

難しいことを分かりやすく書く、これが一番難しいですね。梅棹先生もよくおっしゃっています。

■オリジナリティは情報の真空地帯には発生しない!
山のような文献に取り組んでいる時の上野教授の言葉です。

オリジナルは自分一人では存在せず、少しでも多くの情報を知ることで、その違いから自分のオリジナリティが出てくる。

だから研究者はたくさんの文献を読まないといけないんですね。

■価値あるものだから交換されるのではない、交換されるから価値がある
「はじめての構造主義」という本に出てくる言葉です。

(知の特権化)お金も知も使って初めて値打ちが出る。東大出身者の就職先が大学なら、知は特権的エリアを順繰りに回っていることになる。
(知の私物化)結婚して家に入ってしまう。
(知の独占)社会に出ても、知の交換をしない。

Wikipediaなどが登場し、知がネットを通じて交換できる基盤ができつつあります。これもWeb2.0の特色のひとつですね。

→ 『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』(文庫)

| | Comments (0) | TrackBack (1)

2006.03.28

伊勢神宮 東アジアのアマテラス

 【書 名】伊勢神宮 東アジアのアマテラス
 【著 者】千田 稔
 【発行所】中公新書
 【発行日】2005/1/25
 【ISBN 】4-12-101779-X
 【価 格】740円



アマテラスはどこから登場したのか? など伊勢神宮の歴史から近代での様子などが記載されています。

■伊勢国の枕詞
『神風の伊勢国』と日本書紀の垂仁天皇紀に出てくるように伊勢の枕詞は神風です。

■天皇の伊勢神宮参拝は明治から
天皇一族の娘が斎王として伊勢神宮へ行くことはあっても天皇自身が行くのは明治天皇からです。アマテラスの御霊代である神鏡を宮中の賢所(かしこどころ)に祭っており、そこを礼拝していたのが理由です。

明治維新後、伊勢で外宮の大祭を執り行っている時に内宮の大鳥居が倒れる事件が発生。ちょうど天皇が京都から東京へ行幸に出かける時で、あわててとりやめるように進言しましたが岩倉具視が誓書を神宮に出すことを約束して行幸となりました。この時に天皇自身が伊勢神宮へ参拝すると誓書にあったのではという説があります。

■内宮の公園は明治から
明治になり御師の制度がなくなり、宇治橋周辺にあった館も整理されることになりました。宇治橋を渡ると広い公園になっていますが、あそこには御師の館が立ち並んでいました。明治20年頃に撤去され現在の公園となりました。

→ 『伊勢神宮 東アジアのアマテラス』

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.02.20

神保町・書肆アクセスへ

書肆アクセス

AllAboutの年1回のガイドの集まり『RedBall』が土曜日に開催され、東京へ。

『RedBall』は午後からでしたので、古書店が開く10時に久しぶりに神保町へ出かけました。

神保町「書肆アクセス」半畳日記で有名な書肆アクセスは行ったことがなかったので、さっそく一歩入った「すずらん通り」へ

想像していたよりも間口が小さな店でしたが、中には普通の本屋にない本ばかり。

西日本出版社の内山社長の講演で聞いた讃岐うどんブームの元となった超麺通団のボケとツッコミたっぷりの本がありました。おお、これかと取り出しましたが、2巻と3巻だけで1巻がなかったのが残念。

これじゃない本を2冊買ってきました。真向かいが有名なキッチン南海でちょうど開店時間なのか20名ほどが列を作っておりました。

| | Comments (0)