梅棹忠夫の「日本人の宗教」
【書 名】梅棹忠夫の「日本人の宗教」
【著 者】梅棹忠夫
【発行所】淡交社
【発行日】2020/05/06
【ISBN 】978-4-473-04398-6
【価 格】2,200円
梅棹忠夫生誕100周年記念ということで幻で終わった構想ををよみがえらせた本です。
■日本人の宗教観
各宗派が報告する信者数を足すと人口の2倍ほどになります。クリスマスパーティをして除夜の鐘を聞いて初詣に行く不思議な民族です。宗教とは教義があり経典があり儀礼があり施設があります。ただ信心している人に聞いてもいったい何を信心しているのか分かっていません。
■宿曜教(すくようきょう)
インドの占星術を取り込んだ中国の仏典で空海が持ちこんだと言われています。日曜日は密日でした。道教は部品で仏教というブランドで日本に輸入された時に中身のかなりの部分が道教になっていました。他に儒教もまぎれこんでおり、これが仏教と理解しているものです。
■神前結婚式
神は人事には介入しないので人前結婚が中心でしたが明治20年代に千家尊福(出雲大社)がキリスト教の影響を受けて始めたのが最初のようです。
■仏教の誕生
教義のあらそいで上座部仏教と大衆部仏教に分離します。大衆部仏教はインド北部から西域、中国へと伝播。上座部仏教はセイロンから東アジアへ伝播します。また上座部仏教では檀家制度はなく自分の気に入った寺で修行し、寺側もお布施を誰からもらってもかまいません。
キリストはアラム語(ヘブライ語にちかい)で説教していましたが、新約聖書はコイネー・ギリシャ語で書かれています。
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