2008.05.16

白洲次郎の日本国憲法

 【書 名】白洲次郎の日本国憲法
 【著 者】鶴見 紘 
 【発行所】光文社知恵の森文庫
 【発行日】2007/01/15
 【ISBN 】978-4-334-78463-8
 【価 格】552円

「風の男 白洲次郎」と同じネタのせいか、トヨタのソアラ開発に関わった話などけっこう同じような話題が載っています。本物のゴルファーは白洲次郎ただ一人だったという話も出てきます。

日本国憲法誕生の話が出ていますが、当時は国体維持をしなければと意識が中心だったんですね。現在の感覚からするとかなり違和感がありますが、戦後すぐの頃はそんな時代だったんですね。

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2008.05.08

風の男 白洲次郎

 【書 名】風の男 白洲次郎
 【著 者】青柳 恵介
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2006/05/10
 【ISBN 】4-10-122721-7
 【価 格】400円



GHQに対して言うべきことは言い、戦後日本の方向性を導いた坂本龍馬のような人物です。名前は簡単な足跡は知っていたのですが、詳しい略歴などは知りませんでした。

イギリス留学時代に「ノーブレスオブリージュ」(高貴な身分には高貴なる義務が伴う)を身につけたようで、離れた位置から私心なく日本の行く末をみすえ、いろいろと手をうちました。なかなか、すごい人物だったんですね。

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2008.04.24

サラ金嬢のないしょ話

 【書 名】サラ金嬢のないしょ話
 【著 書】小田 若菜
 【発行所】講談社
 【発行日】2006/02/15
 【ISBN 】4-06-275315-4
 【価 格】552円

「なにわ金融道」など消費者金融を扱った本はありますが、そこで働いている女性に視点をあてた本というのはこれが初めてですね。けっこうイメージしている世界とは違うものですね。

駅前でよくティッシュを配っていますが、これがけっこう効きます。新規顧客が店を選んだ理由のトップがこの街頭ティッシュです。また完済した後に再融資や融資枠に余裕ができたお客への追加融資の営業を担当しているのがサラ金嬢です。

再融資の営業しようと電話したら昔の恋人だったなど、笑うに笑えない話も載っています。

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2008.04.22

あっ、買っちゃった!

 【書 名】あっ、買っちゃった!
 【著 書】松本 朋子
 【発行所】フォレスト出版
 【発行日】2006/12/4
 【ISBN 】978-4-89451-246-7
 【価 格】1400円

先週、知研関西で「あっ、買っちゃった。女性の買い物とカスタマー・ハピネス」というタイトルでお話いただいた松本朋子さんの著作です。

レシート調査を行った結果、多かったのが「買っちゃった!」という言葉。女性は老若関係なく衝動買いをしています。女性に買ってもらうにはどうしたらよいか、マーケーティングの参考になる話が一杯です。

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2008.04.14

お金は銀行に預けるな

 【書 名】お金は銀行に預けるな
 【著 書】勝間 和代
 【発行所】光文社新書
 【発行日】2007/11/20
 【ISBN 】978-4-334-03425-2
 【価 格】700円

よく売れているようで買った本は2008年3月5日に12刷になっていました。

金融や投資について平易に述べられています。銀行預金はずっと低利が続き、資産を増やそうと考えたらリスクを管理しながら投資をするしかありません。ただし、いきなりプロの市場へ出て行ってもカモにされるだけなので、どう勉強しながらアプローチしたらよいか述べられています。

株や相場の未来予想ができないのに「じゃんけん理論」が唱えられていますが、なかなか面白いですね。100人を集めて、一人一人から500円を徴収。2人1組になってじゃんけんし、勝ち残った一人が5万円を得ます。勝ち残った人が別の機会にやっても今度はどうなるか分かりません。ずっと続けていくと半々に近い勝率になっていきます。なるほど。

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2008.03.23

美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?

 【書 名】美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?
 【著 書】林 總
 【発行所】ダイヤモンド社
 【発行日】2008/1/31
 【ISBN 】978-4-478-00391-6
 【価 格】1500円

「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」の続編です。前作と同じアパレル会社を舞台に今回はERPシステム導入に伴うトラブルが機軸になっています。

ERP導入では会社の仕組みを見直すことが必須ですが社長が的確な指示をしなかったために各部門は現在のシステムを前提にERPシステムで同様の機能を提供してほしいと要求してしまいます。結局、アドインなどカスタマイズの山になってしまい、まともに動かないシステムとなってしまいました。

困った社長がコンサルタントのアドバイスを受けながら自分が本当に必要な情報はなにか、そのためにはどういうシステムが必要か管理会計の考え方を機軸に業務の見直しをしていきます。小説ですのでリストラクチャリングのやり方などを社長と一緒に学べるのがミソです。

それにしても世界中のレストランを舞台に社長を前においしいワインと料理を食べながらアドバイスするコンサルタントはいいですなあ!

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2008.02.23

マンガでわかるお客様が感動するサービス

 【書 名】マンガでわかるお客様が感動するサービス
 【著 書】馬渕哲、南條恵
 【発行所】日経ビジネス人文庫
 【発行日】2004/9/1
 【ISBN 】4-532-19245-5
 【価 格】648円

姉妹本に「マンガでわかる良い店悪い店の法則」がありますので2冊続けて読むのがおすすめです。文章+エピソードのマンガで読みやすい構成になっています。

なぜか知りませんがよく売る販売員がいます。そこでその販売員の動きを注視することになりました。はやく開店の準備をしてすぐに接客に入れる体制にするのが基本ですが、よく売る販売員はじっくり開店準備をやっています。お客さんが近寄ってきても、ずっと準備中で、実はこういったスキを作ることが大切でした。もちろんお客さんが声をかけたら機敏に動きます。

ゆっくりお客さんが商品を見る間もなく、店員が「いらっしゃいませ」と接客を始めると客は逃げ出してしまうということがよくわかっているんですね。今回はさらにどういう時にどんなことをすればお客さんが感動するか多くの事例で紹介しています。

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2007.12.25

売るならだんごか宝石か

 【書 名】売るならだんごか宝石か
 【著 者】林 總
 【発行所】ベスト新書
 【発行日】2007/7/25
 【ISBN 】978-4-584-12156-6
 【価 格】686円

「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」も小説仕立てでしたが、今度の作品も同じです。

主人公の勤める会社がどうもおかしく、そこでワインバーのマスター(昼は経営コンサルタントで会計士)の助けをかりながら粉飾決算の不正をあばいていく物語です。小説を読みながら、どんな手口があるのか監査のポイントはどういうところにあるのか学べるようになっています。

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2007.12.19

女子大生会計士、はじめまして

 【書 名】女子大生会計士、はじめまして
 【著 者】山田 真哉
 【発行所】角川文庫
 【発行日】2007/11/25
 【ISBN 】978-4-04-376705-2
 【価 格】590円

女子大生会計士シリーズです。

今回は萌さんが会計士事務所に入り、なぜ女子大生会計士を目指したのか秘話が出ています。面白いのが「萌実版ヴェニスの商人事件」で、なんやかんやで京都を舞台にして事務所の会計士が劇をやることになりました。

舞台は京都ですので京都弁の台詞でヴェニスの商人をやります。ところが出演する会計士が主査をやっているクライアント会社の宣伝をしたいと言い出したことからしっちゃかめっちゃかに。劇の台詞を読むだけで大笑いです。

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2007.11.23

鈴木敏文 経営の不易

 【書 名】鈴木敏文 経営の不易
 【著 者】緒方 知行
 【発行所】日経ビジネス人文庫
 【発行日】2007/6/1
 【ISBN 】978-4-532-19404-8
 【価 格】648円

セブンイレブンの創業者・鈴木敏文の経営の言葉を集めた本です。不易とは松尾芭蕉が作った不易流行からの言葉で、ずっと変わらないことを言います。

■量は質を凌駕できない。
 質的イノベーションを欠いた量的規模拡大はむしろスケールデメリットを生じさせかねない。

赤福の偽装が始まったのが量的拡大への対応からでした。あの時に苦心して、大量に作りたてを製造できる質的イノベーションをはかっていたら今回の事件にはならなかったのですが

■同じ資質をもつ二人のうち、一人はその仕事経験がなく、もう一人は経験をもっているとしたら
 私は躊躇なく前者を選ぶ

 現場経験があると時として「そんなことは無理だ」という反応になってしまいます。経験がないと、もともと知らないので新しい考え方に対して謙虚で、理屈で考えることになります。鈴木敏文自身も店舗やバイヤー経験なくセブンイレブンを立ち上げました。

■先入れ先出しであってはならない。
 後入れ先出しこそが、お客様の立場で正しい商売だ。

 これを現場で実践するのは、本当に至難の業ですね。

■小売業はドメスティックビジネスである。
 歴史、文化、風土、環境条件、社会的・経済的条件などが異なれば、そのままでは成功しない。

 セブンイレブンの「おでん」のダシが地方によって違うのは有名な話ですが、確かにカルフール、ウォルマートにしてもなかなかうまくいっていませんね。

こういった語録が100紹介されています。

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2007.11.08

はじまりは大阪にあり

 【書 名】はじまりは大阪にあり
 【著 者】井上 理津子
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2007/9/17
 【ISBN 】978-4-480-42363-4
 【価 格】840円

本のタイトル通り、大阪発祥のサービスや製品を紹介したもので「月刊大阪人」に連載されたものをまとめたものです。回転寿司の元禄や、チキンラーメンは大阪発祥として有名ですが、他にもたくさんあるんですね。

■ビヤホールは大阪駅前第一生命ビルが発祥
第一生命ビルの地下にビアレストランとしてニュートーキョが入っていましたが、本田技研からオートバイ展示にビアレストランを使いたいと申込がありましたが、会場を貸して、毎日来てもらうお客さんをのけものにするわけにもいかないと第一生命ビルにかけあって屋上を臨時的に使わせてもらうことにしました。これがすごい反響となり、結局そのまま屋上ビアホールが定着してしまいました。

■おまけ
グリコのおまけも大阪発祥ですが、「おまけ」は「お負け」で、この言葉自体も大阪発祥だそうです。添え物、減価の負けから転じた言葉です。

■主婦の店
子供の時に津の岩田橋近く(今の百貨店・松菱)に主婦の店があり、流行っていました。千林商店街でスタートしたダイエーも主婦の店と言っていましたが、「主婦の店運動」というのがあったんですね。提唱したのは北九州の吉田という人物です。

アイビールックで一世を風靡したVANですが、これも大阪生まれだったんですね。

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2007.10.29

'98年版3分間ごとに世界通になる本

 【書 名】3分間ごとに世界通になる本('98年版)
 【著 者】竹村 健一
 【発行所】青春出版社
 【発行日】1997/12/5
 【ISBN 】4-413-03090-7
 【価 格】1400円

古書市で掘り出してきた本です。今からちょうど10年前に出た本ですが、慧眼ですねえ。

■沖縄の経済特区
沖縄をシンガポールみたいに経済規制を解除して自由にしてみてはどうかという案がのっています。これは現在の経済特区ですね。規制緩和、自由化促進の実験県として最適ということで沖縄が取り上げられています。

■21世紀中国の時代
95年春に1ドル80円という円高時代でしたが、本では2010頃には円安となり、世界的に食料や石油などのエネルギーが足りなくなり、日本はパンチを受けるとあります。原因は中国で、生活が豊かになることで小麦や米の主食から肉食への変貌が起こり穀物が足りなくなると、まさに今の状況ですね。

■税金を安くするのに反対する企業
シンガポールが40%だった法人税を26%に下げましたが、本来は25%の予定だったそうです。ところが日本企業の現地法人が猛反対。日本では法人税が25%以下の国はタックス・ヘブンと見なされて、その分の税金を日本で払わないといけないそうです。何とも本末転倒なお話ですね。

10年前に出た本ですが、今読んでもとっても新鮮ですね。


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2007.07.28

財務3表一体理解法

 【書 名】財務3表一体理解法
 【著 者】國貞 克則
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2007/05/30
 【ISBN 】978-4-02-273144-9
 【価 格】720円

財務諸表についてP/L、B/S、キャッシュフロー計算表の3表がどう関係しているのかを解説しています。

これが実に分かりやすいですね。まずはネットで商売を始める企業が創業した時に、資本金300万円でスタートした時に3表がどうなるか、次に事務用品を5万円で買ったら3表はどうなるか解説されています。

現金取引から掛に変わった時、借入をした時などなど決算までの説明を追うだけで、財務3表の仕組みを体感できます。キャッシュフロー計算書の直接法、間接法についても実に丁寧に説明しています。

中小企業診断士試験で財務を苦手にする受験生が多いのですが、この本は財務を理解するのに最適です。

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2007.06.24

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する

 【書 名】ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する
 【著 者】島田 紳助
 【発行所】幻冬舎新書
 【発行日】2007/5/30
 【ISBN 】978-4-344-98038-9
 【価 格】700円



長いタイトルの本ですが、副題に「絶対に失敗しないビジネス経営哲学」と書いてあり、それにつられて買いました。

思っていた内容とは若干違いましたが、なかなか面白い視点の本です。例えば洋服屋をやるなら問屋やメーカーにある程度の借金を作っておきます。人気商品は品薄になり洋服屋は取り合いになりますが、問屋は借金を回収しないといけないので人気商品をまわしてくれます。

この本にもありますが、また業界の常識は本当に常識なのか疑う目が必要ですね。

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2007.06.08

食い逃げされてもバイトは雇うな

 【書 名】食い逃げされてもバイトは雇うな
 【著 者】山田 真哉
 【発行所】光文社新書
 【発行日】2007/04/20
 【ISBN 】978-4-334-03400-9
 【価 格】700円



「女子大生会計士の事件簿」、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者です。

今回も分かりやすく会計の世界を紹介しています。最初は買う気がなかったのですが、電車の中吊り広告で「タウリン1000ミリグラムは1ミリグラムのこと」というキャッチコピーを見て、その通りだと買ってしまいました。(笑)

おさえなければいけない数字やうまい数字の使い方を分かりやすく紹介しています。禁じられた数字<上>とあるので下巻が出る予定で、これは楽しみですね。

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2007.05.19

ランチェスター戦略 一点突破の法則

 【書 名】ランチェスター戦略 一点突破の法則
 【著 者】福永雅文
 【発行所】日本実業出版社
 【発行日】2007/4/1
 【ISBN 】978-4-534-04202-6
 【価 格】1,400円



経営資源の少ない中小企業では、事業ドメインの設定が大切です。

事業ドメインとは「誰に」、「何を」、「どのように」提供していくかを考えることです。例えば「誰に」を「独身女性」と大きな顧客ターゲットで考えても、日本中の独身女性を相手にすることは中小企業には無理です。

そこで、例えば「梅田に買い物に来る20代前半の独身女性」とセグメント化して考えます。別に自店から半径500m以内でもかまいません。セグメント化した顧客ターゲット層でNo1になることを考えるのが肝心です。

ランチェスター戦略では大企業であろうとセグメント化した市場でNo1でなければ弱者になってしまいます。企業規模ではなく、いかに市場でNo1になるかを考える戦略ですので中小企業にはぴったりです。

平易にランチェスター戦略について書かれていて、とっても分かりやすい本ですね。

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2007.05.10

ザ・ファシリテーター

 【書 名】ザ・ファシリテーター
 【著 者】森 時彦
 【発行所】ダイヤモンド社
 【発行日】2004/11/11
 【ISBN 】4-478-36071-5
 【価 格】1,600円



開発センター長に抜擢された黒澤涼子(リョウ)。ところが赴任することになる開発センターは20%ぐらいが博士で、また年齢も自分より年上ばかりという職場です。リョウの名前や顔は知っているが詳しく知らない中、まずは自分を理解してもらおうと行ったのがインテグレーションという手法です。

まずはリョウが自己紹介と目標や抱負をしゃべると退席。

議論がうまく流れるようにファシリテーターが入り、メンバーで話し合います。
・リョウについて知っていることを挙げる
・リョウについて知りたいことを挙げる
・リョウに知っておいてほしいことを挙げる
・今年の目標を達成するために皆がどう貢献できえるかを挙げる

この後で、リョウが入場して質問やコメントに答えるという手法です。これはなかなかいいですね。言いたいことを言える場を設定し、ジョハリの窓を使ってリョウ自身の自己開示やフィードバックを行います。

内容は小説ですので気楽に読めます。実際に応用できるフレームワークやどういった場面で使うか参考になります。ファシリテーションについて学びながら企業の立て直しも楽しめるなかなか贅沢な本です。

「モアorレス」という今後増えるもの、減るものを洗い出していくフレームワークはいろいろなところで使えそうです。


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2007.05.06

失敗学の法則

 【書 名】失敗学の法則
 【著 者】畑村洋太郎
 【発行所】文春文庫
 【発行日】2005/6/10
 【ISBN 】4-16-770001-8
 【価 格】467円



失敗学では「局所最適・全体最悪」という言葉があり、組織文化によって部門の力が強いと全体としては最悪になってしまいます。ジェットコースターの事故が発生しましたが、原因追及だけでなく、なぜそうなったのかを明らかにしないと、結局同じ事故が発生することになります。

失敗からいかに学ぶかについて書かれた本です。

■本質安全と制御安全
巻末に六本木ヒルズの回転ドア事件について調査したドア・プロジェクトの報告が載っています。ドアにはすごい力があり、回転ドアの生まれたヨーロッパでは回転部分が軽くなければ危険という知見がありました。ところがこれが日本には伝わらず見栄えのよさ、密封性が要求され、どんどん重くなっていきました。

安全には本質安全と制御安全があり、制御安全とはセンサーなどで人間に危険がおよばないようにするシステムです。完全な制御は無理なので本質安全が必要です。本質安全とはセンサーなどを使わなくても力の最大値が安全な範囲に収まることで、回転ドアでいえば軽くして人に危害をおよぼさないようにすることでした。

■暗黙知を形式知に
その分野独自の暗黙知があり、これを形式知にしていかなければなりません。機械工学なら「10センチ・1度・1ミクロン」があり10センチの長さの物は温度が1度上がると1ミクロン伸び、温度が上がると精度が狂います。金融では「七と十」という言葉があり、金利7%を福利で運用すると10年で元の金額の倍に、金利10%で運用すると7年で倍になるそうです。

→ 『失敗学の法則』 【Amazon】

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2007.02.10

誰が本当の発明者か

 【書 名】誰が本当の発明者か
 【著 者】志村幸雄
 【発行所】講談社ブルーバックス
 【発行日】2006/8/20
 【ISBN 】4-06-257525-6
 【価 格】940円



副題は「発明をめぐる栄光と挫折の物語」になっています。発明王エジソンのえげつない特許戦略などは有名ですが、それ以外にも発明にまつわる色々なエピソードがあったんですねえ。

■縮み文化
世界のどの国にも団扇がありましたが、日本だけがそれを折りたたんだ扇子にしました。俳句、石庭、盆栽など日本には縮み文化があるそうで、トランジスターが日本で花開いたのもこの縮み文化があったこそという分析はなかなか面白い視点ですね。

■電話の発明
ベルが有名ですが、電話の実験が成功したすぐ後に二人の日本人がたずねていたそうです。さっそく試して、「この機械はすごいぞ、日本語でも大丈夫だ」と言ったそうで、こんな逸話があったんですね。

■エジソン
いろいろと批判のあるエジソンですが、84歳で亡くなった時はラジオの呼びかけで全米がエジソンの発明した電球を1分間消してその死を悼んだそうです。

→ 『誰が本当の発明者か』

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2007.01.30

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

 【書 名】餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
 【著 者】林 總
 【発行所】ダイヤモンド社
 【発行日】2006/9/28
 【ISBN 】4-478-47088-X
 【価 格】1500円



父親の死去に伴い、会社を継いだのはいいのですが分かったのは借金だらけという体質。これをコンサルティングにいろいろと会計的な示唆を受けて立て直していきます。なんとなくゴールによく似ています。

コンサルティングを受けるのは、いつもフランス料理店や餃子屋などで、食事をしながらというシチュエーションです。寿司店ではコハダと大トロとどちらが儲かるかの質問が出ます。1個あたりの利益は大トロの方が大きいですが、資金がすぐに回転する面ではコハダの方が有利です。

会計センスを学べ、B/S、P/Lの何に着目したらよいか学べます。これはなかなかおすすめの本です。

→ 『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』

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2007.01.04

勝手に使うな!知的所有権のドンデモ話

 【書 名】勝手に使うな!知的所有権のドンデモ話
 【著 者】稲森謙太郎
 【発行所】講談社アルファ新書
 【発行日】2001/12/20
 【ISBN 】4-06-272109-0
 【価 格】740円



知的所有権の事例を身近な話題で分かりやすく説明しています。

■goo.ne.jpとgoo.co.jp
検索エンジンGooのサービスが始まる前からgoo.co.jpのドメインを取得されていました。女子高生を対象にしたコミュニケーションを目的としたサイトで、女子高生が使う「グー」から名付けていました。その点では問題がなかったのですが、やがてGooがメジャーになったことからURLを打ち間違える人も増えてきました。ところがいつのまにかアダルトサイトに自動転送されるようになっており、これで紛争に。

まあGooを運営するNTT-Xが最初にユーザが間違えそうなURLなどをチェックして手をうっていなかったのが原因なんですが

■泉岳寺駅で紛争
地下鉄泉岳寺駅をつける時に寺側と紛争になりましたが、有名なお寺は公共性があるということで認められました。ところが舞浜駅の場合は東京ディズニーランド前駅にしたかったのですが、多額の名前使用料を要求されたために舞浜駅になったそうです。

■ビジネスモデル特許は和製英語
英語では「Business Method Patent」というそうで、ビジネスモデル特許というのは和製英語なんですね。

→ 『勝手に使うな!知的所有権のドンデモ話』

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2006.11.29

アメーバ経営

 【書 名】アメーバ経営
 【著 者】稲盛和夫
 【発行所】日本経済新聞社
 【発行日】2006/09/15
 【ISBN 】4-532-31295-7
 【価 格】1500円



利益を伸ばすには「売上を最大に、経費を最小にする」。非常にシンプルです。これが京セラのアメーバ経営の原点です。

アメーバ単位で付加価値を計算するのですが、売上から経費を引いて計算します。ただし労務費は入っていません。給与などは各アメーバでコントロールできないからです。これで求めた付加価値を労働時間で割ります。これが時間当たりの売上高になりこれが指標となります。

ただ経費はけっこう細かく計算しています。例えば水道光熱費でくくらず、きちんと水道と光熱費など細かな経費に分けています。何を削減すればよいか細かく管理しないと分からないからです。

ただ、普通の企業がここまでやるのは大変でしょうねえ。長年の積み重ねで作り上げてきたシステムですので、ノウハウを公開しても、おいそれと導入するのは大変です。

→ 『アメーバ経営』

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2006.06.22

中国てなもんや商社

 【書 名】中国てなもんや商社
 【著 者】谷崎 光
 【発行所】文春文庫
 【発行日】1999/12/10
 【ISBN 】4-16-763501-1
 【価 格】524円



文芸春秋から単行本で出ていたのが文庫本になった本です。そういえば主演、小林聡美で松竹で映画化もされています。

ほんの腰掛けのお茶くみOLのつもりで入社した大阪の貿易商社で中国を担当することになり、色落ちするTシャツやポケットの縫いつけられた子供服などが送られて、クレームをつけても相手は決まって、「没問題(メイウェンテイ)」の一言。

華僑のパンダのような上司に仕事を一から仕込まれて、中国への出張もトラブル続きだったのがやがて一人立ちとなかなか大変な中国ビジネスを面白く、おかしく描いています。

このパンダのような上司がなかなか優れたビジネスマンで
「商売は、人が一番大事ですから。なにかしようと思うとき、お金は借りてこれる、場所も探せばある、でも人だけは持ってこれません。仕事は人がするもんですから」などとありがたい訓辞をしてくれます。

天安門事件の時の日本人ビジネスマンの対応もなかなか面白く描かれています。
「ホテルでな、日本人が一番のんびりしてんねん。ビジネスセンターにチケットの手配に最初に並んだのは香港人。次がヨーロッパ人とアメリカ人で、日本の人たち行列見て、なんかあったんですか、とかいってるねん」

と大阪の会社のせいか、出てくる中国人の発音も皆さん関西弁なまりで何とも暖かみのある会話になっています。

中国の縫製工場に行くとファスナーがたるみをつけてつけられており日本ではこんなもの売れないと言っても「没問題」の一言。やおやミシンの前に座って正確にファスナーをつけ、これがOK、これ以外は全部やり直しと工場の壁に貼るシーンなどが出てきます。清潔などという文化が日本とは違いますので、この壁を乗り越えるのが大変です。

以前、中国へに行った時に日本のメーカーの工場には至る所に写真が貼られていました。「整理整頓した状態はこの写真の状態」と写真で誰にでも分かるようにするには見せるのが一番というのが総経理の印象的な言葉でした。

→ 『中国てなもんや商社』

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2006.05.04

「へんな会社」のつくり方

 【書 名】「へんな会社」のつくり方
 【著 者】近藤 淳也
 【発行所】翔泳社
 【発行日】2006/02/13
 【ISBN 】4-7981-1052-3
 【価 格】1500円



『Web2.0』が話題となり、事例としてよく登場する「はてな」社長が執筆した本です。

近藤社長は三重県・菰野町の出身で、生徒会での出来事など、この頃のいろいろなルールや取り決めなどに対する疑問が「はてな」の出発点になっています。

例えば田舎には車が来ない交差点があります。では歩行者は赤でも止まるべきでしょうか?

信号を「その場所に居合わせた当事者間の約束事」と考えてしまえば、赤でも進んでもかまわないでしょう。信号を「社会との約束事」と考えてしまうと車が来なくても赤でも止まる必要があります。

ただし本当にその信号が必要なのか、信号のタイミングはもっと短くならないのか考えるべきことはたくさんあります。ところが世の中には適当に決められているルールが意外に多いのではないかが近藤社長の出発点になっています。あまりこういうことを考える人はおりませんので、そこが「はてな」の魅力になっているんでしょうね。

※昔、シンガポールのリークアンユー首相が日本を訪れた時に車窓から見た真夜中の信号で、車が通らない信号でも赤できちんと待っている歩行者に感激して、シンガポールもこういう国にしようと決意した逸話があります。今ではこの「社会との約束事」をしっかり守る日本人も減ってしまいました。

はてなで行われている立ったままで行う会議、「あしか」という進行管理システムなどなどが紹介されています。本当に「へんな会社」なんですね。もっとも読んでいると、「はてな」の方がよっぽどマトモな会社のような気がしてきます。

『Web2.0』では集合知がテーマの一つで、皆で作る百科事典Wikipedia(ウィキペディア)と共に「はてなブックマーク」が事例としてよく紹介されていますが、この本の冒頭に面白い言葉が掲載されています。

『インターネットは知恵を預けると利子をつけて返してくれる銀行のようなものだ』

まさしくそうですね。

また後書きにこの本は大人向けのビジネス書コーナーに置かれるが、本当は高校生や大学生に読んでほしいというメッセージが書かれています。
→ 『「へんな会社」のつくり方』

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2006.04.29

女子大生会計士の事件簿 DX4企業買収ラプソディー

 【書 名】女子大生会計士の事件簿 DX4企業買収ラプソディー
 【著 者】山田 真哉
 【発行所】角川文庫
 【発行日】2004/04/25
 【ISBN 】4-04-376704-8
 【価 格】514円



女子大生会計士の事件簿シリーズ第4弾です。今回も女子大生公認会計士「萌ちゃん」と新米会計士補の「カッキー」のボケとツッコミのような会話を通じて、会計などが学べるようになっています。

今回は割りと平易な会計のカラクリの話が多く、分かりやすくなっています。あとがきを読むと次回が完結編のようですね。

会計監査の姿勢として、『より会社にとって厳しい判断をした方が株主のため一般投資家のためになる』という発言がありますが、こんな会計士ばかりなら、不正事件がもっと減るはずなんですがね。

会計士は会社から報酬をもらいながら会計監査をしますので、会社に対して厳しいことを言うには職業意識をしっかりもっていないと難しいですね。

→ 『女子大生会計士の事件簿 DX4企業買収ラプソディー』


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2006.04.19

知っているようで知らない消費税

 【書 名】知っているようで知らない消費税
 【著 者】野口悠紀雄
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2006/2/1
 【ISBN 】4-10-125626-8
 【価 格】514円



消費税ですが日本に導入した時に、導入することをまず目指したためインボイスの仕組みを導入しませんでした。これがまずかったと書かれています。インボイスとは仕入れに含まれる消費税額を示す書類です。

ヨーロッパの付加価値税では、仕入先から回ってきたインボイスに記載された税額だけを控除できます。これがなかなかうまい仕組みで、事業者間で規律が働く仕掛けになっています。今年から免税業者の条件が厳しくなりましたが、そういった益税の問題も発生しません。

インボイスはフランスで生まれましたがフランス三大発明のひとつといわれています。(他は革命とメートル法)
税金について考えさられる一冊です。

→ 『知っているようで知らない消費税』

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2006.03.25

ザ・キャッシュマシーン

 【書 名】ザ・キャッシュマシーン
 【著 者】リチャード・クラフォルツ&アレックス・クラーマン
 【発行所】ダイヤモンド社
 【発行日】2005/12/01
 【ISBN 】4-478-53039-4
 【価 格】1600円



TOC(制約条件)理論を取上げた『ザ・ゴール』シリーズの姉妹本です。

今回の著者はエリヤフ・ゴールドラット博士ではなく、TOC実務者による共同執筆です。『ザ・ゴール』と同じように小説を読みながらTOC理論が学べるようになっています。

TOCはボトルネックの見つけやすさから生産管理での導入イメージが強いのですが、今回は営業プロセスへの応用になっています。営業も生産と同じように手順があり、その中からボトルネックを見つけていきます。

それだけでなく、色々と対立する意見などが出た時は『ザ・ゴール2』で学んだTOCの思考プロセスが役立ちます。ボトルネックがルールにあるのならルールを変更しなければなりません。これは『チェンジ・ザ・ルール』で学びました。

また試験のスケジュールが決まっていても学生は試験直前まで準備を始めません、これが学生症候群です。企業のプロジェクトでも同様のことが起き、なかなかスケジュールが守れません。これについてはプロジェクトの最後にバッファーを設ける「コロンブスの卵」的な方法を『クリティカルチェーン』で学びました。

この『ザ・キャッシュマシン』では、これらのTOCの手法が次々と登場します。この一冊で『ザ・ゴール』シリーズの総復習ができます。

→ 『ザ・キャッシュマシン』

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2006.01.18

入門トヨタ生産方式

 【書 名】入門トヨタ生産方式
 【著 者】石井正光
 【発行所】中経出版
 【発行日】2005/01/05
 【ISBN 】4-8061-2149-5
 【価 格】1400円



筆者はトヨタの台湾工場などへ工場責任者としてトヨタ生産方式を導入しており、現在は中小企業にトヨタ生産方式を導入するコンサルタントをされています。

トヨタ生産方式といってもまずは2S(整理、整頓)ができないとなんともならないそうです。「かんばん」や「あんどん」など、形から入ろうとする会社が多いのですが、ルールを守る社風を作り、それから工夫をしていきます。

ムリ、ムダ、ムラをなくし、楽に作業をするのがトヨタ生産方式の真髄で、別に「かんばん」などはなくてもかまわない等、なるほどとうなずくところが多い一冊です。

→ 入門トヨタ生産方式

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2005.10.28

危ない会社の見分け方

 【書 名】危ない会社の見分け方
 【著 者】帝国データバンク情報部
 【発行所】PHP研究所
 【発行日】2002/05/15
 【ISBN 】4-569-62165-1
 【価 格】1400円



帝国データバンクが行っている信用調査を元にチェックすべきポイントが63にわたって紹介されています。

■銀行取引停止
手形が6ケ月以内に2回不渡りになると銀行取引停止になりますが、手形交換所の管轄が違う場合、例えばどっかの県の手形交換所で不渡りを出しても違う県に移転して、6ケ月以内に不渡りを出しても銀行取引停止にならないそうです。

商号変更や本店移転は商業登記簿では分からないので閉鎖登記簿を遡る必要があります。

■信用調査数
帝国データバンクが1年間に行っている信用調査数は143万件ののぼるそうで、全国83の事業所の1500名の調査員が回っているそうです。調査員にはどこが信用調査を頼んだのか調査依頼会社が分からないようになっています。

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2005.10.16

あきらめの壁をぶち破った人々

 【書 名】あきらめの壁をぶち破った人々
 【著 者】中尾 英司
 【発行所】日本経済新聞社
 【発行日】2003/10/30
 【ISBN 】4-532-31100-4
 【価 格】1600円



大手製薬会社を舞台に業務改革プロジェクトをテーマとした小説です。

製薬会社では研究から治験へ進む、最後は申請と数多くの文書がやりとりされます。そこで申請までのスピードがあげるため、システム導入が行われます。ところが壁となって立ちはだかるのが縦割り組織と意識を変えることができない上司です。

各部門から集めたメンバーはすぐに部門のことを考え、部分最適に走ってしまいます。またなかなか変わらない上司の意識をいかに変えてもらうか、メンバーに全体最適を考えてもらうよう気づいてもらうか小説を読みながら学べるようになっています。

略歴を見ると筆者は産業カウンセラーであり、カウンセリグのやり方や心理学的なアプローチが小説のあちこちに出てきます。これが効果的で、プロジェクト・マネージメントの参考になります。

小説にはどこの会社にも必ずいる、いろいろなタイプの上司が出てきます。

「意見など言わず、黙って俺の言うとおりにやれ!」こんな上司、あなたの周りにもいませんか。

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2005.10.06

バランス・スコアカードの創り方

 【書 名】バランス・スコアカードの創り方
 【著 者】伊藤一彦、上宮克己
 【発行所】同友館
 【発行日】2005/10/11
 【ISBN 】4-496-04040-9
 【価 格】2200円



大阪の中小企業診断士仲間が出した本です。

バランス・スコアカードが注目されていますが、本に掲載されている事例はノースウエスト航空などの大企業ばかり。

中小企業でも使えるツールなのに、なんで大企業の事例ばかりなんかなと思っていましたが、この本に載っている事例は反対に中小企業ばかりです。中には従業員3名の和菓子屋さんの事例も掲載されています。

中小企業で機能させるには全社のバランス・スコアカードだけでなく、部門別、個人別にまで落とし込んで人事評価とリンクさせなければうまくいかないなど、実際、導入して成功させるノウハウが書かれています。

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2005.09.21

メディアの興亡(上・下)

 【書 名】メディアの興亡(上・下)
 【著 者】杉山隆男
 【発行所】文春文庫
 【発行日】1998/3/10
 【ISBN】4-16-750402-2
 【価 格】各552円



けっこう古い本です。

単行本が出たのが1986年、文庫本になったのが1998年です。いろいろな新刊書店で探しましたが見つからず東京へ行った時に八重洲ブックセンターで見つけてきました。

物語の舞台は朝日、読売、毎日、そして日経新聞です。1978年4月1日、活字ではなくコンピュータで作成された初めての新聞ができました。日経新聞がIBMと作り上げたアネックスというシステムで作られました。

活字による労働集約的だった新聞作りの現場を何とかしなければと、どこの新聞社も考えていましたが、動き出したのが朝日と日経新聞です。両者ともIBMをパートナーに選び、開発にとりかかります。これがとんでもなく大変な作業でした。

IBMはNASAのジェミニ計画などを担当していた最先端の舞台を投入します。もし、このシステムが出来上がったら、地方紙を出している新聞社に売り込みができます。地方紙にIBMのシステムが入れば、それが信用保証になって地方に営業をかけやすくなると遠大な計画をもっていました。

ところが開発が難航したため日経新聞でもIBMでもプロジェクトの中止の動きが、それを乗り越えていく物語が主題ですが、各社の経営問題を政局などともあわせ紹介されています。まさにタイトル通りメディアの興亡です。

現在、画面を見ながら文字を訂正できますが、元々はこの時に開発されたシステムが使われています。

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2005.08.22

お金が店にやってくる

 【書 名】お金が店にやってくる
 【著 者】宮本照夫
 【発行所】朝日文庫
 【発行日】2002/8/1
 【ISBN 】4-02-261385-8
 【価 格】580円



副題が「コンサルタントが教えない生々しい成功ノウハウ」になっています。

26歳の時に焼き鳥とおにぎりのお店を始めたのを皮切りに事業を伸ばしてきた経営者の様々なノウハウが掲載されています。

例えば開店前後に集客のためサービス券をよく渡しますが、サービス券で「生ビール一杯無料」、「五百円券」など、こういうせこいのはあまり効果がなく、バーンと「五千円券」や「1万円券」を出した方がリピート率が90%以上になります。また全員に渡さず客足が落ちる時間帯にやってきそうなパチンコ店や美容院に勤める人たちに渡します。仲間と連れ立って店に来てもらえ、店を遊ばせる時間帯も減ることになります。

■勘定を払う時の顔
お客は三度顔を変えます。一度目は店に緊張気味ではいってくる時、二度目は酔って騒いでいる時、三度目は勘定を払う時で、ただこの3つともお客の素顔です。なるほど、勘定を払う時は確かに顔が変わりますね。

■店の華
店に入ってくる客は店の同じところをまず見るそうです。そこが店の顔となるので、口入れの客をまずそこに座らせます。次に入ってきた客は、最初に見た席が埋まっているので、はやっているなと感じます。店が混んできた時は反対にその席を空けます。こうすると入ってきた客が混んでいるけど席があるなと認識してもらえます。

あたりまえですが、お客の気持ちをいかによく見抜くかが勝負です。

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