2023/03/19

経営理論をガチであてはめてみたら自分のちょっとした努力って間違ってなかった

 【書 名】経営理論をガチであてはめてみたら自分のちょっとした努力って間違ってなかった
 【著 者】入山章栄、さわぐちけいすけ
 【発行所】日経BP社
 【発行日】2022/10/17
 【ISBN 】978-4-296-20041-2
 【価 格】1800円


■ミスをした日はお祝いを
失敗した日にはケーキを食べるルール ネガティブ感情をポジティブ感情で上書きする


■ネットワーク
ボンディング型-限定されたメンバーのような密なつながり-たまに参加する
ブリッジング型-薄くつながる異業種交流会-なるべく顔を出すが30分で帰る
ストラクチャーホール-2つの集団に橋渡しができる存在


■常識-人の思考を停止させる危険な言葉
常識という感覚は脳をラクにさせるが、そこだけしか通用しない


■ファシリテータ アメトークの蛍原さん 話し手に共感して相槌をうつ 自分はほとんどしゃべらない
「なるほど」があふれる心理的安全性の高い会議
組織の誰もが非難されるのではという不安を抱いたりせず、自らの考えや気持ちを率直に発信できる状態


■サーチ
成功すると自分の見ている世界は正しいと思い込んでしまう
どんどん失敗して自分が見ている世界は狭いと反省してサーチを続けて認知を拡げる


■ライバル
切磋琢磨しているとライバルだけを見るようになり小さな改変しかしなくなり、大きな環境変化が起きた時に対応できなくなる
ベンチマークすべきはライバルではなく自分の将来のビジョン


■新しいリーダー像 TFL トランスフォーメーショナル・リーダシップ
メンバーに対して大きな方針・ビジョンを啓蒙する
メンバーの知的好奇心を刺激する
メンバー一人ひとりと丁寧に向き合う


■日常の小さな変化をルーティン化すると恐れることなく大きな変化を起こせる
今日これから家まで帰るのなら、降りる駅を1つ変える

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2023/03/03

会計と経営の700年史

 【書 名】会計と経営の700年史
 【著 者】田中靖浩
 【発行所】ちくま新書
 【発行日】2022/04/10
 【ISBN 】978-4-480-07475-1
 【価 格】840円


■検疫
イタリアの港町に貿易の船が入ると疫病が入らないように40日間、船を留めおきます。この40日を意味するイタリア語quarantineが検疫という意味する英語になります。


■銀行
イタリア語の机を意味するバンコが語源。机一つでお客さんと差し向いで商売していました。


■3月24日決算
受胎告知の日が3月25日を期首としたことから期末が3月24日になりました。


■税金のはじまり(古代メソポタミア)
「十分の一税」10%で指10本を数えて1を差し出すことからスタートし、宗教に取り入れられます。信者に課していたのが「十分の一税」です。


■宇宙貯金
善行を積んで誰かのためになることを行い、「お父さんには世話になった」と子供を手助けしてくれる考え方


■カトリック
労働は苦役(カトリック)-イタリア、スペイン、フランス
働くことはよいことだ(プロテスタント)-オランダ、イギリス、アメリア 日本は隠れプロテスタント


■シルエット
フランスの財務総監で国家財政が苦しいため空気税も検討。没となり傷心で好んだのが安上がりで作れる切り絵でした。


■決算書公開がフランス革命に
ルイ16世の金庫番がスイスの銀行家だったネッケル。ところが改革がうまくいかず、行ったのが国家の決算書の公開。貴族の無駄使いが分かり、ネッケルがクビになった3日後にバスチーユ監獄の襲撃が起きました。
食料危機をなんとかしようとパルマンティエがジャガイモのマーケティングを開始。マリーアントワネットにジャガイモの花をあしらった髪飾りをつけてもらい、ジャガイモ畑に見張り番を置いて、夜は見張りをせず盗ませます。ステマの始まりです。


■事業部制
師団のフランス語はディヴィジオンで英語はディヴィジョン。これを会社経営に応用したのが事業部制。


■アバンギャルド
フランス軍の前衛軍の名前で派手で綺麗な服を着て颯爽として登場します。


■減価償却
現金主義: 収入ー支出=収支 → 発生主義: 収益-費用=利益 会計上の利益は現金の収支と一致しないことになります


■鉄道会社の合併
多くの鉄道会社が標準軌を採用していたことから、合併しても、すぐに車両を走らせられました。

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2023/02/13

家族でテキヤをやっていました

 【書 名】家族でテキヤをやっていました
 【著 者】高里杏子
 【発行所】彩図社
 【発行日】2023/2/23
 【ISBN 】978-4-8013-0643-1
 【価 格】720円


■テキ屋になるには
新規参入の第一はテキ屋に弟子入りすること。独立することを「一本」といいます。大切なのが所属している組織だけでなく、他の組織にも顔を覚えてもらい、ウチの庭で商売しないかと誘いを受けることができるようになります。必然的に近隣が中心となり、寅さんのように全国を巡ってというのは無理になります。


■ホットドッグ 1990年4月~6月
テキ屋が舞台で主演が柳葉敏郎で、えなりかずきがこのドラマでデビュー。番組を見た若者がテキ屋に志願することに


■ワタアメ
原材料のザラメは砂糖で賞味期限や保存方法の表示を省略でき、廃棄がほとんどない。


■売上
1日3~5万円。ただし土日で平日はなし。初詣などになると10万円ほどになる。

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2023/01/14

東京大田区・弁当屋のすごい経営

 【書 名】東京大田区・弁当屋のすごい経営
 【著 者】菅原勇一郎
 【発行所】扶桑社新書
 【発行日】2023/1/1
 【ISBN 】978-4-594-09388-54
 【価 格】900円


■玉子屋
最大で7万食
月曜 6万3千~8千 - 土日にお金を使い節約から弁当に
火曜 6万~6万4千
水曜、木曜 5万7千
金曜 多くて6万 少ないと5万7千 - お客さんのところへ行ったり外食が増える
他にも天候やイベントなどの様々な要素で変動
納豆のおかずがあると関西系の企業で注文数が減る


■アンケートはあてにならない
一番入れてほしいメニュー ハンバーグ
一番入れてほしくないメニュー ハンバーグ
揚げ物を減らして和食を増やしてほしい-揚げ物、ハンバーグは食べ残しがなく、和食は食べ残しが多い


■いい会社の条件「三方よし」
健全経営、従業員が満足して働いている、提供するサービスをお客さんが喜んでいる


■20班ある班1つを会社にみなして、権限と責任をわたす
1つの班に12のルートがあれば12台の配達車両があり、1台で400食の弁当配達すれば年商5億円の企業を経営しているのと同じになる


■イタリアの中小企業
社員が15人を超えると税金が高くなるため国家財政は破綻しているが個性的な中小企業が多い


■弁当アプリー立体化経営
ネット注文できるシステムを全国の同業者に拡げる


■事業に失敗するこつ-北陸の老舗の寿司屋の主人が考案(諸説あり)
1.旧来の方法が一番良いと信じていること
2.餅は餅屋だとうるぼれていること
3.暇がないと言って本を読まぬこと
4.どうにかなると考えていること
5.稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折ること
6.良いものはだまっていても売れると安心していること
7.高い給料は出せないといって人を安く使うこと
8.支払いは延ばす方が得だと、なるべく支払わぬ工夫をすること
9.機械は高いといって人を使うこと
10.お客はわがまますぎると考えること
11.商売人は人情は禁物だと考えること
12.そんなことはできないと改善せぬこと

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2022/07/31

ねてもさめても とくし丸 移動スーパーここにあり

 【書 名】ねてもさめても とくし丸 移動スーパーここにあり
 【著 者】水口美穂
 【発行所】西日本出版社
 【発行日】2017/4/27
 【ISBN 】978-4-9084443-15-2
 【価 格】1300円


買物難民の地域をまわる「とくし丸」。個人事業としてスーパーから商品を預かる形で地域をまわって販売します。スタートするには車の購入が必要で350万円ほど。


売上をスーパーに報告して入金し、月末に締めて売上の17%が販売パートナーの収入になります。他に全商品に+10円されていて5円がスーパーに5円が販売パートナーに入ります。この5円代がちょうどガソリン代になります。


開業当初の売上が販売数200点、日販6万円とすると+10円を引いた金額の17%である9,860円と+10円(2000円)の半額が販売パートナーの収入で合計で10,860円になります。


とくし丸本社とスーパーとの間は定額制で1台につき毎月3万円がロイヤリティです。売上があがればスーパーと販売パートナーが儲かる仕組みになっています。

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2022/05/14

野生の経営

 【書 名】野生の経営
 【著 者】野中郁次郎
 【発行所】KADOKAWA
 【発行日】2022/04/01
 【ISBN 】978-4-04-604981-0
 【価 格】1,800円


■トーマス・エジソン
失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなければ、何が最適なのかわからないのだろう


■アルベルト・アインシュタイン
熱いストーブに1分間手を載せてみてください。まるで1時間ぐらいに感じられるでしょう。ところが、かわいい女の子といっしょに1時間座っていても、1分間ぐらいにしか感じられません。それが、相対性というものです。


■GRIT
社会で成功している人の共通点
G(Guts度胸)、R(Resilirnce復元力)、I(Intiative自発性)、T(Tenacity執念)


■PDCA
日本人の造語。デミングの講演をきっかけに日本科学技術連盟の幹部で日本の品質管理の父と称される石川馨がPDCAという用語を生み出す。


■SECI
S(共同化)、E(表出化)、C(連結化)、I(内面化)


■ドイトゥンのプロジェクト
サッカー少年らが遭難して救出劇が行われた時の近く。すぐに成果をだして皆が信じるようにする。プロジェクトがうまくいったので、各地で行うようになるが、その一つがタイのホイサン。村人からニーズを聞くと水が欲しいという声。そこで水源を探すことになるが、村人のところに泊まって翌朝から行動開始。村人は本気と感じ、プロジェクトが回りだします。

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2021/03/13

ゲンロン戦記 知の観客をつくる

 【書 名】ゲンロン戦記 知の観客をつくる
 【著 者】東浩紀
 【発行所】中公新書ラクレ
 【発行日】2020/12/10
 【ISBN 】978-4-12-150709-9
 【価 格】860円


■仕事を人にまかせる
経営者は現場で一度経験しておかないと、なにを任せているのかよく分からないまま、ただ任せているだけになる。単純に見たくないものを見ないようにしているだけで本当に任せていることではない。


■ジャック・デリダ
フランスの哲学者。言葉は単なる記号ではなく、つねにエタリチュール(文字)という身体をもっている。書籍は物体で買うときは物体に対価を払っているが、本の話をするときはなぜか中身の情報ばかりになる。


■配信はわずかでも有料にする
発言の揚げ足取りをするネットユーザーは一銭も払う気がないので少額でも十分に排除でき、しかも有料にすると公の場ではなく私的な空間という印象になる。

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2020/03/14

百円の男 ダイソー矢野博文

 【書 名】百円の男 ダイソー矢野博文
 【著 者】大下英治
 【発行所】祥伝社文庫
 【発行日】2020/02/20
 【ISBN 】978-4-396-34602-7
 【価 格】780円

ダイソー創業者の波乱万丈の人生です。

■安もの買いの銭失い
「矢野商店」を立ち上げて商店の店先で売っている時、「ここでこんなもの買っても安もの買いの銭失いだ」と言われた言葉に反発。それからは原価を上げて80円や98円で仕入れたものを100円で売るようにすると、”これが100円!”と驚きに。結果的に大手が出られない参入障壁ともなります。100円均一にしたのも、商品にたくさんの値札をつけるのが大変だったからだそうです。

今や7万アイテムを扱い、そのうちの99%がダイソーブランドです。

■融資
銀行から融資の話があると上限一杯まで借ります。これは事故や事件は想定していない時にドカンとくる。借りられる力があるのに潰れるのは嫌で、貸してやるといわれたら全部借りておくという社長のポリシーだそうです。

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2018/09/29

帳簿の世界史

 【書 名】帳簿の世界史
 【著 者】ジェイコブ・ソール
 【発行所】文書文庫
 【発行日】2018/04/10
 【ISBN 】978-4-16-791060-0
 【価 格】880円

帳簿の世界から見た世界史になっています。ルイ14世は複式簿記を理解しており、常に帳簿を持ち歩いていました。整えたのはコルベールという人物。王位継承者たちにも国家財政のてほどきをしました。ルイ14世は太陽王となっていきますが、コルベールの死後、この会計の伝統も崩壊してしまうことになります。

ルイ16世の時代、スイスの銀行王だったネッケルが請われてフランスの財務長官となります。ネッケルはそれまでベールに包まれていた会計報告を公開しますが軍事費を簿外で処理していて黒字を装っていました。それ以上に国民が驚いたのがダイヤの首飾りに30億円が使われているなどの実態です。やがてネッケルは罷免されますが、これが火に油を注ぐことになりフランス革命へと突き進んでいきます。


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2017/12/15

「富士そば」はなぜアルバイトにボーナスを出すのか

 【書 名】「富士そば」はなぜアルバイトにボーナスを出すのか
 【著 者】丹道夫
 【発行所】集英社新書
 【発行日】2017/11/22
 【ISBN 】978-4-08-721008-8
 【価 格】740円

東京へ行くと駅前などでよく見るのが「富士そば」。立ち食いで手軽に食べられるのでよく利用しています。多店舗展開しているのに、細かなマニュアルはなく、新メニューは店長が考えて、とりあえず出してお客さんの反応を見ます。トルネードポテトそば、まるごとトマトそば、パキスタン風激辛カレーそば、揚げタコ焼きそばなど、トーストそばなど珍妙なものも生まれますが、やってみなければ分かりません。反応がよければ全国展開するものがあるなど、独特の経営方法について書かれた一冊です。

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