2009/12/26

逆転の古代史!

 【書 名】逆転の古代史!
 【著 者】関 裕二
 【発行所】廣済堂文庫
 【発行日】2009/11/9
 【ISBN 】978-4-331-65461-3
 【価 格】600円

今回は小説仕立てになっています。

テーマは邪馬台国、神武天皇の東征、蘇我入鹿暗殺、白村江の戦いと鎌足、壬申の乱、聖武天皇、道鏡の7つです。弓削の道鏡はまさしく物部の土地からの出身ですので、神武天皇の東征、それ以前の大和朝廷の誕生ともからむ、けっこう面白い一連の流れになっています。

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2009/11/06

平城京 全史解読

 【書 名】平城京 全史解読
 【著 者】大角 修
 【発行所】学研新書
 【発行日】2009/1/30
 【ISBN 】978-4-05-404026-7
 【価 格】760円

副題は「正史・続日本紀が語る意外な史実」になっています。続日本紀は日本書紀に続く2番目の正史で、奈良時代の95年間にわたって記載されています。

ちょうど正倉院展を行っていますが、ちょうど大仏開眼などが行われて時代です。さて正史なのに鑑真が唐から渡って東大寺に戒壇院を作ったという話は記載されていません。この次に「日本後紀」という正史があるのですが、巻5から始まっていて1~4は失われていました。ところが序は残っていて、どうも意図的に抹殺したのではという説もあるそうです。ちょうど平安京遷都の頃で、いろいろと後世に伝えたくないことが起こったようです。

さて鑑真が伝えた戒律ですが、単に守るべき規則や徳目だけではなく、戒をうけることで仏に守護される意味もあったようです。戒名とは冥土の護符の意味があったんですね。

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2009/10/20

伊勢神宮の暗号

 【書 名】伊勢神宮の暗号
 【著 者】関 裕二
 【発行所】講談社
 【発行日】2009/7/21
 【ISBN 】978-4-06-215620-2
 【価 格】1500円

近鉄電車で伊勢へ向かう途中、松阪を過ぎると斎宮という駅があります。普通しか止まりませんが、このあたりが斎王(天皇の娘など)が暮らしていた斎宮があったところです。国の史跡となっています。

博物館があるのですが、不思議なのが斎宮から伊勢神宮までけっこう距離があることです。近鉄ですと、明星、明野、小俣を越して宮川を渡り、宮町を過ぎると外宮のある伊勢市です。伊勢神宮に仕えるのならなんで近くに設置しなかったんでしょうね。

また毎日、伊勢神宮へ行くわけではなく年に数回だけ。しかも正殿の入口で待っていて、中まで入るのは童女です。近代になるまで持統天皇以外、歴代の天皇で伊勢神宮をお参りした天皇はいませんでした。天皇の祖先である天照大神を祭っているはずなんですが、伊勢神宮の真実に迫る本です。

東征した神武天皇は熊野から大和へ入りましたが、荒坂津というところへ行ったと日本書紀に書かれています。本居宣長は三重県の大紀町錦が荒坂津と言っていたそうで、そうなると伊勢神宮の元があったという滝原宮のすぐ近くまで来ていたんですね。

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2009/08/05

壬申の乱

 【書 名】壬申の乱
 【著 者】遠山美都男
 【発行所】中公新書
 【発行日】1999/1/25
 【ISBN 】4-12-101293-3
 【価 格】820円

副題が「天皇誕生の神話と史実」となっています。勝った側の大海人皇子の記録が残りましたが、大友軍はどう判断して、行動したか書いてありません。そこで実際はどんな戦いだったのか推察しています。

大海人皇子は不破の関から大津京へ攻め込んで勝利しますが、勝利の転換点は倭古宮(飛鳥)の地をおさえたことにありました。倭古宮をおさえたことで大津京は西と南から攻撃を受けることになります。大海人皇子側も危ない面がたくさんあり、大友皇子が倭古宮をおさえたら、不破の関は伊勢と大津の二面から攻撃を受けてしまいました。どちらに勝利がころんでもおかしくない戦いだったようです。

大海人皇子は漢の高祖(劉邦)になぞらえていたようですね。軍旗や大友軍と区別するために赤布をつけていましたが、これは劉邦軍のマネだったそうです。


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2009/07/21

よみがえる古代文章

 【書 名】よみがえる古代文章
 【著 者】平川 南
 【発行所】岩波新書
 【発行日】1994/08/22
 【ISBN 】4-00-430349-4
 【価 格】620円

副題が「漆に封じ込められた日本社会」になっています。多賀城で見つかった革製品のようなものが、ほったらかしになっていましたが、、これが実は「ふた紙」で、漆の中に古代文書が残っていました。

まさに地価の正倉院文書です。これでいろいろなことが分かってきました。坂上田村麻呂の次男が坂上広野という人物で陸奥守を4年間勤めていました。多賀城から出てきた漆文書の中にサインが残っていました。


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2009/05/23

謎の豪族 蘇我氏

 【書 名】謎の豪族 蘇我氏
 【著 者】水谷千秋
 【発行所】文芸春秋
 【発行日】2006/3/20
 【ISBN 】4-16-660495-3
 【価 格】740円

逆賊扱いされている蘇我氏は実際、どういう豪族であったのか記載しています。

蘇我氏は屯倉の拡大に積極的に勤め、天皇の政権安定に協力し、天皇あっての蘇我家、蘇我家あっての天皇という関係を作り上げていきます。冠位十二階を制定したのも聖徳太子と言うよりも馬子で、豪族の官僚化をすすめていきました。

松本清張が大化の改新とは蘇我氏がやっていたのを横取りしたものだと書いていたと、この本で初めて知りました。「藤氏家伝」には中臣鎌足と蘇我入鹿が同じ僧旻の塾に通っている時に入鹿に匹敵するものはいないという僧旻が言った逸話が残っているぐらいの人物だったようです。

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2009/04/29

古墳とヤマト政権

 【書 名】古墳とヤマト政権
 【著 者】白石 太一郎
 【発行所】文芸春秋
 【発行日】1999/4/20
 【ISBN 】4-16-660036-2
 【価 格】660円

箸墓古墳が誕生した後、巨大な前方後円墳が造られていきますが、造られた土地がその時代に大王を担ぎあげた勢力のある豪族の地だったという面白い見方です。時系列に並べると柳本古墳群、佐紀古墳群、玉出山古墳群と推移していきます。また古墳から鉄の延べ棒が出て、当時、鉄の覇権を狙って大和と北九州が対立していたことも分かります。

やがて巨大古墳時代が終焉をむかえ、蘇我氏の時代の頃から王墓は八角墳に推移していきます。

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2009/02/04

王権の海

 【書 名】王権の海
 【著 者】千田 稔
 【発行所】角川選書
 【発行日】1998/9/30
 【ISBN 】4-04-703298-0
 【価 格】1300円

神武天皇と祟神天皇は同じハツクニシラススメラミコトですが、青銅器の王朝から鏡の王朝に替わったのではないかという説えをとってます。青銅器の王朝は出雲系で、ここへ進出したのがアメノヒボコです。アメノヒボコをまつる兵主神社が各地にありますが、これが青銅器の王朝へ楔を打ち込むことになります。

山の辺の道の三輪山近くに大兵主神社がありますが、これが邪馬台国のあったところではと、この本では推定しています。

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2009/01/18

古代大発見

 【書 名】古代大発見
 【著 者】豊田有恒
 【発行所】勁文社
 【発行日】1999/04/10
 【ISBN 】4-7669-3189-0
 【価 格】1200円

SF作家でもある豊田有恒の本です。「モンゴルの残光」や「スペースオペラ大戦争」など若い時によく読みました。古代史にも造詣が深く、日本各地の縄文・弥生遺跡について書かれた本です。よく全国を回りましたね。

■平原遺跡
邪馬台国時代の伊都国という説がある遺跡です。伊都国に一大率という役人がいて諸国を検察していました。邪馬台国の役人という説もありますが、中国の出先機関であった帯方郡が派遣した役人という説もあります。

魏志倭人伝の記述通りに邪馬台国への道の記述をたどると海の先になってしまいますが、伊都国まではずっと国から国をたどる道で、伊都国から先は伊都国を起点にして書かれているという説があるそうです。こうなると九州におさまりますね。

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2008/12/15

藤原氏の正体

 【書 名】藤原氏の正体
 【著 者】関 裕二
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2008/11/27
 【ISBN 】978-4-10-136471-1
 【価 格】552円

大化の改新以来、脈々と続く藤原氏をテーマにしています。藤原氏誕生から平安時代を中心にしています。

システムを作ったものが勝ちとはよく言いますが、藤原氏は律令制度をうまく利用し、律令に規定がない令外の官を活用して、他の氏族を失脚や没落させ、朝堂を一手に支配します。

「竹取物語」は藤原氏批判の本ですが、この本でもしっかり取り上げられています。


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