2018/04/28

書店主フィクリーのものがたり

 【書 名】書店主フィクリーのものがたり
 【著 者】ガブリエル・ゼヴィン
 【発行所】早川書房
 【発行日】2017/12/15
 【ISBN 】978-4-15-120093-9
 【価 格】840円

2016年本屋大賞で翻訳小説部門第1位になった本です。本屋の話なので本に関する物語かなと思ったら本屋を主体にした人間模様の話でした。島に一軒だけしかない本屋にある日、捨て子があり、店主は育てる決意をしますが、いろいろな人間模様が浮かび上がってきます。本屋がどんどん減っているなか、この一軒だけしかない本屋にも廃業の危機がせまってきます。


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2018/01/06

本屋がなくなったら困るじゃないか

 【書 名】本屋がなくなったら困るじゃないか
 【著 者】ブックオカ編
 【発行所】西日本新聞社
 【発行日】2016/07/31
 【ISBN 】978-4-8167-0922-7
 【価 格】1800円

副題が11時間ぐびぐび会議となっており福岡で2日間にわたって行われた「車座トーク 本と本屋の未来を語ろう」をまとめたものです。書店、出版社、取次のメンバーが集まり、同じ業界ながら、意外に知らないそれぞれの事情が出てきます。ドイツの書店は日本の書店の利益の4倍ありますが、そもそも本代が高い。文芸書が2千円、専門書で3千円~4千円です。北欧では本の定価は8千円ぐらい、一般の人はほとんど本を買わず、たくさんある図書館へ行くシステムになっています。アメリカはハードカバーがまず出て、高いので図書館や本好きが買いますが、その後に安いソフトカバーが出る形になっています。

2000年に21,495店あった書店の数は2015年に13,488店に減っています。年間500店が減り新規店が200ほどで、差し引き毎年300店がなくなっている計算となります。書籍の冊数のピークは1998年の9億4379万冊(金額は1996年の1兆931億円)で2015年は6億2633万冊(7419億円)。雑誌の冊数のピークは1995年の39億1060万冊(金額は1997年の1兆5644億円)で2015年は14億7812万冊(7801億円)。一番かかるコストは配送費で取次にとってはマイナスになることもあります。

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2017/04/27

本屋稼業

 【書 名】本屋稼業
 【著 者】波多野 聖
 【発行所】ハルキ文庫
 【発行日】2017/04/18
 【ISBN 】978-4-7584-4085-1
 【価 格】680円

もともとは薪炭問屋だった紀伊國屋を書店にした田辺茂一、紀伊國屋書店を支えた松原治の小説です。阪急が梅田駅を再開発する噂を聞いて提案したのが1階部分全ての700坪全体を借りる計画。現在の紀伊國屋書店・梅田店の誕生です。今から考えたら700坪でも手狭でした。

中学校の教師をしていた角川源義が興した出版社が角川書店。文庫本を荷台に載せて角川社長が自ら紀伊國屋書店に配達する姿が絵が描かれています。もっとも目的は田辺茂一との将棋だったようです。そんな小説がハルキ文庫から出ているのが感慨深いですね。

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2016/06/21

書店ガール5 ラノベとブンガク

 【書 名】書店ガール5 ラノベとブンガク
 【著 者】 碧野圭
 【発行所】PHP文芸文庫
 【発行日】2016/05/20
 【ISBN 】978-4-569-76554-9
 【価 格】660円

書店ガールシリーズの最新刊です。今回のテーマはライトノベル。先日、梅田・茶屋町のジュンク堂へ行ったらライトノベルのコーナーがありBL(ボーィズラブ)やレスビアンの案内表示もされていて、けっこうなエリアを占拠していました。よく売れているんですね。

今回はおなじみの書店だけでなくライトノベル大賞選考の舞台裏が楽しめる一冊になっています。

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2015/04/30

すずらん通りベルサイユ書房

 【書 名】すずらん通りベルサイユ書房
 【著 者】七尾 与史
 【発行所】光文社文庫
 【発行日】2015/04/20
 【ISBN 】978-4-334-76904-8
 【価 格】640円

古書街で有名な神保町の表通りから一筋入ったところが「すずらん通り」。かって書肆アクセスがかってあった通りです。ここにある架空のベルサイユ書房で数々の事件が起きます。古書店や新刊書店以外の店名はキッチン南海、喫茶さぼうる等、実名で出てきて、楽しめます。古書店の本の上に置かれたレモン。梶井基次郎の「檸檬」をモチーフにしていて、この謎が最後に分かります。

大崎梢の「平台がおまちかね」など、書店をテーマにしたミステリーが最近、登場しており、楽しめです。ベルサイユ書房も続編が出ないかなあ。


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2015/03/18

本屋さんのアンソロジー

 【書 名】本屋さんのアンソロジー
 【著 者】大崎梢リクエスト
 【発行所】光文社文庫
 【発行日】2014/08/20
 【ISBN 】978-4-334-76786-0
 【価 格】660円

本屋さんをテーマとした短編集が10編。本屋さん縛りで書かれていますが商店街や雑居ビルの本屋など舞台はいろいろ。なかには空港に入っている本屋さんまで出てきます。書店員が主な登場人物で、本好きには、なかなかホノボノとする作品ばかり。「夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話」がなかなか意外で面白かったですね。


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2014/12/30

サイン会はいかが?

 【書 名】サイン会はいかが?
 【著 者】大崎 梢
 【発行所】東京創元社
 【発行日】2010/03/12
 【ISBN 】978-4-4881-48703-4
 【価 格】660円

「配達あかずきん」でおなじみの成風堂書店事件メモシリーズの第三段。今回も本屋で起きた謎は本屋が解くと、アルバイト学生が名探偵を発揮します。取り寄せトラップ、君と語る永遠、バイト金森くんの告白、サイン会はいかが、ヤギさんの忘れものの5点。表題となっている「サイン会はいかが?」はストーカー行為に悩む作家が犯人を見つけるために成風堂でサイン会を行うのですが、サイン会の裏舞台がどうなっているか、よく分かる内容になっています。


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2014/12/25

晩夏に捧ぐ

 【書 名】晩夏に捧ぐ
 【著 者】大崎 梢
 【発行所】東京創元社
 【発行日】2009/11/27
 【ISBN 】978-4-4881-48702-7
 【価 格】640円

「配達あかずきん」でおなじみの成風堂書店事件メモシリーズ。今回は出張&長編になっています。本屋で起きた謎は本屋が解くと、今回も舞台は本屋。かって成風堂で書店員をしていて今は地元の「まるう堂」という書店に勤務している元同僚からの幽霊が出たという相談。27年前の作家殺人事件へと結びついていきます。

巻末には主人公である杏子さん(書店員)&多絵ちゃん(謎解きが得意なアルバイト学生)の四コマ漫画がおさめられています。


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2014/12/16

背表紙は歌う

 【書 名】背表紙は歌う
 【著 者】大崎 梢
 【発行所】東京創元社
 【発行日】2013/07/27
 【ISBN 】978-4488487058
 【価 格】691円

平台がおまちかね」の続編です。今回も明林書房の営業マン・井辻智紀が書店を巡るうちに様々な謎を解いていきます。担当エリアがかぶっているのでよく登場するのが佐伯書店の営業マン・真柴。この二人が凸凹コンビになっていて、面白いですね。

大手出版社の営業マンやらいろいろ登場し、もちろん自社のスペースを少しでも拡げるために張り合うのですが、本を読んでもらう人を少しでも増やすため協力しあう姿も描かれています。文学賞受賞にまつわるミステリーもあり、作家を含め編集者、営業マンなどの舞台裏がたのしめました。

今回はなんと取次会社(出版業界の卸)まで登場し、「配達あかずきん」で登場する書店「成風堂」まで出てきます。


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配達あかずきん

 【書 名】配達あかずきん
 【著 者】大崎 梢
 【発行所】東京創元社
 【発行日】2009/03/27
 【ISBN 】978-4-488-48701-0
 【価 格】620円

文庫本の奥付を見ると18版になっていました。よく売れているんですね。

駅に隣接したビル6階にある書店「成風堂」。ここに勤める書店員、木下杏子と大学三年生のアルバイト店員、西巻多絵が書店を中心に起きる様々な謎を解いていきます。って、ほとんどの謎はアルバイト店員が解いていきます。書店を舞台にしたミステリーで、紀田順一郎の「古本屋探偵」シリーズを彷彿とさせます。

作者は13年間の書店員体験があり、どおりで書店の描写が細かく、「パンダは囁く」の謎解きは書店員ならではです。


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