2024/11/02

あの日、小林書店で

 【書 名】あの日、小林書店で
 【著 者】川上徹也
 【発行所】PHP文庫
 【発行日】2024/10/15
 【ISBN 】978-4-569-90446-7
 【価 格】900円

JR立花駅北側商店街のはずれにあった小林書店をモデルとした小説。書店は2024年5月末に閉店しました。

■話題のあの傘あります
本以外の販売ということで傘にめをつけましたが。その時につけたキャッチコピー。

■感謝
店主の夫が注文された本をポストに入れた時に家に向かってお辞儀をしていました。理由はたくさんの本屋があるなかで小林書店を選んで買ってくれたんや。自然と「ありがとうございました」と頭が下がるやろう。

■フェア
百人文庫
書店の常連などに選書してもらい実名やプロフィールと選書した理由を発表

推し本トーク
ホンコン-書店で本の合コン

→ あの日、小林書店で

 

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2024/10/28

書店員タカクラの本と本屋の日々

 【書 名】書店員タカクラの本と本屋の日々
 【著 者】高倉美恵
 【発行所】書肆侃侃房
 【発行日】2006/11/05
 【ISBN 】978-4-902108-36-4
 【価 格】1300円

■料理本は量の表記が大事
料理の本を選ぶときは食材の量をチェック 玉ねぎ100gと書いてあったら×。玉ねぎ小1個とか半分と書いていないと分からない。目分量が書いてある方が作りやすい。

■業
「季刊 本とコンピュータ」呉智英
人が本を読む理由は娯楽のためか何かを知るためのふたつに尽きるが、じつはそれを超えた業のような一面が存在する。

→ 書店員タカクラの本と本屋の日々

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2024/05/19

新!店長がバカすぎて

 【書 名】新!店長がバカすぎて
 【著 者】早見和真
 【発行所】ハルキ文庫
 【発行日】2024/05/18
 【ISBN 】978-4-7584-4640-2
 【価 格】720円

「店長がバカすぎて」の続編で武蔵野書店に勤める書店員を中心にした物語です。「店長がバカすぎて」の話題も出てきます。

→ 新!店長がバカすぎて

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2023/12/28

本屋、ひらく

 【書 名】本屋、ひらく
 【著 者】本の雑誌編集部
 【発行所】本の雑誌社
 【発行日】2023/05/27
 【ISBN 】978-4-86011-477-0
 【価 格】1700円

新しく開店した本屋22店舗の主人が語る本屋への想いが掲載されています。最近は独立書店(展示やトークなどのイベント開催、カフェスペースなどを併設した書店)

■取次会社
大手取次ー日本出版販売株式会社、株式会社トーハン、楽天ブックスネットワーク 本屋の粗利は定価の約2割
株式会社子どもの文化普及協会、株式会社トランスビュー、株式会社八木書店、弘正堂図書販売株式会社、株式会社鍬谷書店、株式会社JRCなどは買い切り制だが粗利は3割

■平均年間書籍購入費
1世帯当たり1万円 3万人が住んでいれば3億円の計算になります

■80坪以下の書店
雑誌が8回転、コミックが4回転、書籍が1回転(がんばっても2回転) 全体平均でも2回転
5000冊500万円で開店すると年間売上が1000万円で月商83万円、日商が27,600円。大手取次から仕入れると月商83万円の約2割166,000円が粗利となる。
客単価を1,500円とすると月商83万円だと月553人で日に18人ほどになる。

■ブックカルテ
北海道のいわた書店が始めた1万円選書が「ブックカルテ」というウェブサービスとなり、選書サービスを利用したい人と、したい本屋のマッチングをしている。

→ 本屋、ひらく

 

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2023/11/18

あのとき売った本、売れた本

 【書 名】あのとき売った本、売れた本
 【著 者】小出和代
 【発行所】光文社
 【発行日】2023/10/30
 【ISBN 】978-4-334-10095-7
 【価 格】1,750円


マンモス書店である紀伊国屋書店・新宿本店で25年間文学書売場で販売していた書店員の回顧録です。装丁で紹介された本を並べていて、なかなか印象的です。


■謎解きはディナーのあとで
帯に書かれていたのが「失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?」と作中にあるセリフ。これが効果的だったようで平台においておくと通り過ぎる人が思わず戻って買っていきます。


■崩れた本
東日本最震災で友人宅に泊めてもらった時に崩れた本を積みなおすのに5冊づつ向きを変えて平積みすることで、きれいに積むことができます。書店員のサガです。


■静山社
社長一人で運営している会社が「ハリー・ポッターと賢者の石」の翻訳権をとったためにざわつくことに。初版は2万7千部でバカ売れします。「ハリー・ポッターと秘密の部屋」が初版16万部、「ハリー・ポッターとアズバガンの囚人」は初版80万部ですが、これでも足りない状況になります。ただ委託販売なので売れなければ出版社が大変なことになります。そこで「ハリー・ポッターと炎のゴグブレット」からは買い切りになります。今度は書店側がリスクをおいますので書店員が頭を悩ますことになります。

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2022/08/07

本屋図鑑

 【書 名】本屋図鑑
 【著 者】いまがわゆい
 【発行所】廣済堂出版
 【発行日】2022/5/20
 【ISBN 】978-4-331-52368-1
 【価 格】1,400円


岡山の書店で働く書店員がコミックで実態を紹介。返品した途端に問い合わせが入り、問い合わせがあった翌日に入荷したりと本屋さんアルアルも紹介されています。物流の関係から岡山では発売日から2日ずれて発売になります。また取次に30冊追加注文しても5冊しか入荷しなかったり、多めに20冊頼むと、そのまま入荷したりも、よく聞く話です。


緊急事態宣言の時は書店に来られない他社の注文書も持って回っている営業もいたそうです。検索機で在庫なしで印刷された紙ですが他の書店で探すときに使えるのは知りませんでした。

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2021/10/12

新聞記者、本屋になる

 【書 名】新聞記者、本屋になる
 【著 者】落合博
 【発行所】光文社新書
 【発行日】2021/09/30
 【ISBN 】978-4-334-04561-6
 【価 格】940円


58歳で新聞社を辞めて書店経営をはじめます。経験はなかったですが、いろいろと下調べをし、色々なお店に実際にノウハウを聞きにいったりして準備万端です。2016年からは「2017年、”本屋”を始めます。」と印刷した名刺をもって回っています。読書が好きな人にとっては本なんて読んでいる時間はないので本屋はおすすめしないそうです。


■古本を買い取る相場
古書善行堂に聞きに行くと、自分が売りたい金額の1~2割で買い取っていると店主に教えてもらいました。問題は売値が思い浮かぶかどうか、古書を扱うのはあきらめ新書を返品なしで仕入れることになります。仕入れルートは子どもの文化普及協会(クレヨンハウスの関連会社)、八木書店、トランスヴューなどです。1000円の本だと買取の利幅は300円、返品ありだと200円になります。


■書籍・雑誌の売上
1996年(ピーク時) 2兆6564億円 → 2020年 1兆2237億円 6割減少


■投資
初期投資は600万円。運転資金200~300万円で1年ほどは本屋を続けることができる。本は毎月400~500冊ほど売れ、他にイベントやカフェなどで月80~100万円。年商は1000万円を超えても経費がかかるので純利益は数十万円ほどになります。

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2021/09/18

ガケ書房の頃 そしてホホホ座へ

 【書 名】ガケ書房の頃 そしてホホホ座へ
 【著 者】山下賢二
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2021/08/10
 【ISBN 】978-4-480-43753-2
 【価 格】800円


京都市左京区にあるホホホ座、前身がガケ書房でした。ガケ書房での資金繰りの苦しさなどが語られています。


■捨て猫ボックス
「もうすぐ返品されてしまう本たちです。この本たちを買ってあげてください」と書いておくと、けっこう売れたそうです。


■山本善行氏
「古本泣き笑い日記」などを出版されていますが、左京区在住ということで、持ち込みした古本の棚ができ、これがきっかけでいろいろな人が本を置きたいと申し出してくれるようになりました。


■ガケ書房のキャッチフレーズ
あなたのその目的の本はここには多分ありません。しかし目的がの本がここにあります。
確認の買い物ー買うものが決まっている目的買い
発見の買い物ー出会った本を始めてみて初めて買う

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2020/04/11

店長がバカすぎて

 【書 名】店長がバカすぎて
 【著 者】早見和真
 【発行所】角川春樹事務所
 【発行日】2019/07/18
 【ISBN 】978-4-7584-1339-8
 【価 格】1500円


武蔵野書店に勤める書店員を中心にした物語ですが、最後がコンピュータの世界でいう再帰構造になっています。帯に本屋大賞ノミネートとありますが、2020年本屋大賞では第9位に入賞していました。

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2020/01/26

本屋、はじめました

 【書 名】本屋、はじめました
 【著 者】辻山良雄
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2020/01/10
 【ISBN 】978-4-480-43648-1
 【価 格】720円

リブロ池袋店の店長として閉店をみおくり、立ち上げたのがTitleという新刊書店です。リブロ時代から開店準備、開店について記載され参考になります。

■取次との契約
最初の取引では信任金が必要となります。月に100万円の売上なら売上原価78%の2ケ月分で150万円ほどになります。

■図書カード
図書カードリーダー(解約時に戻ってくる2万円の加盟料と3万円の専用リーダーの保証金)と手数料が5%必要です。

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