2022/07/27

平成古書奇談

 【書 名】平成古書奇談
 【著 者】横田順彌
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2022/7/10
 【ISBN 】978-4-480-43823-2
 【価 格】900円


ハチャハチャSFで有名な横田順彌が作者で懐かしい名前だなと手に取りました。2000年~2002年に文芸ポストに掲載されたものをまとめたものですが、古書店・野沢書店を中心にいろいろな事件が起きます。明治SFなどもよく研究されていて本を出されていましたから、古書店の裏話などはお手の物ですね。

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2022/07/25

増補 本屋になりたい この島の本を売る

 【書 名】増補 本屋になりたい この島の本を売る
 【著 者】宇田智子
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2022/7/10
 【ISBN 】978-4-480-43829-4
 【価 格】760円


ジュンク堂那覇店に勤務していたところ第一牧市公設市場の目の前にある古本屋を引き継ぐ話になり、ウララ書店をオープン。沖縄本などを中心とした品揃えで、そういえば市場へ行った時に古本屋があると入った記憶があります。そうか、あのお店だったんですね。本に書いてある通り小さなお店でした。


■町でお金をまわす
自分で店をはじめると、買い物する場所がスーパーやチェーン店から、できるだけ近所のお店で買うようになります。商売をする苦労を知っているので、目の前で商品が売れる喜びがよくわかるからです。


■沖縄の本
県外で出版された本が入るのは4日遅れということや沖縄の例えばお墓のしきたりが本土と違うということで沖縄には出版社がいくつかあります。こういった本は現地でしかなかなか手に入りません。

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2022/07/01

古本マニア採集帖

 【書 名】古本マニア採集帖
 【著 者】南陀楼 綾繁
 【発行所】皓星社
 【発行日】2021/12/15
 【ISBN 】978-4-7744-0750-0
 【価 格】2000円


多彩な古本ライフをおくる36人へのインタビュー記事で日本の古本屋メールマガジンの連載を単行本化したものです。


■カラーブックス
1962年~1999年に保育社から出ていた文庫本サイズの本で、コンプリートした人がいて、全部で909冊あるそうです。一番、古書値が高いのが「すすきのママ101人」だそうです。


■サンパル ジュンク堂
サンパルが建て替えで閉館となりましたが、今は隣のダイエーにあるジュンク堂はもともとサンパルにあったんですね。


■退屈男と本と街
2004年6月にはじまったブログで、最近はTwitterに移ったそうです。

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2022/05/14

古本屋的!東京古本屋大全

 【書 名】古本屋的!東京古本屋大全
 【著 者】中山信如
 【発行所】本の雑誌社
 【発行日】2021/11/30
 【ISBN 】978-4-86011-466-4
 【価 格】2,700円


古書月報などに連載されたものをまとめたものです。


■古書即売会
東京で開かれたおは明治42年11月、横浜の浜港館の古書展。横浜貿易新報の富田社長が東京から6店を集めて開催。新宿伊勢丹でも行っていたが中止になりました。売上はあっても伊勢丹の会員カードの利用率が低すぎ、古書展に来る客が伊勢丹へ来る客とリンクしないのが中止の理由です。


■東陽堂書店 高林孝行
アトランタオリンピックの日本代表。お父さんも巨人の選手。


■古本屋
古本屋は、買えるより買えない方が余程、つらい-入札で少しの差でのがすことが多い
古本屋は1日5千円を売上るよりも5千円買い入れする方が、よほど儲かる-持ち込まれたチリ紙交換の本の山を5千円で買って神田の市場へ出したら60万円ちかくになる


■古本屋の値付け
叩き上手は 経験に従って
マニア転向派は 好き嫌いに従って
脱サラ派は よその目録に従って
未亡人派は うろ覚えに従って
世襲派は 必要に従って

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2022/04/12

ビブリア古書堂の事件手帖三

 【書 名】ビブリア古書堂の事件手帖三
 【著 者】三上 延
 【発行所】メディアワークス文庫
 【発行日】2022/03/25
 【ISBN 】978-4-04-913952-5
 【価 格】670円


ビブリア古書堂シリーズの十冊目。副題は「扉子と虚ろな夢」です。今回のテーマは夢野久作の「ドグラ・マグラ」。第一作が出てからちょうど10年になります。デパートで行われる藤沢古本位置が舞台で、いろいろな伏線がクライマックスに至る長編になっています。

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2021/02/09

古典籍の世界を旅する お宝発掘の目利きの力

 


 【書 名】古典籍の世界を旅する お宝発掘の目利きの力
 【著 者】八木正自
 【発行所】平凡社新書
 【発行日】2021/01/15
 【ISBN 】978-4-582-85964-5
 【価 格】860円


長屋王願経など様々な古典籍を発掘してきた安土堂書店の代表が「日本古書通信」に連載した記事をまとめた一冊です。天武15年(686年)の「金剛場陀羅尼経」が年代がわかっている一番古い古典籍です。


■反町茂雄
販売目録「弘文荘待賈古書目」は幕末の古書業者「達磨屋五一」の屋号「待賈堂」にちなんで名づけられましたが、1号から50号まで揃っていると200万円という値がついたそうです。


■かわら版大坂冬之陣図
冬の陣の戦況状況をかわら版として当時、出されましたが足軽が故郷に持ち帰る土産や大坂の町民が全貌を知るための需要があったそうです。これが今のところ最古のかわら版です。


■青木昆陽
吉宗に見いだされた大岡忠助は伊勢の山田奉行でしたが町奉行になって江戸に出た時に加藤枝直も大岡に従って江戸に出ました。歌人で賀茂真淵の門弟でもあり、大岡忠助の吟味役でもありました。大家でもあり住んでいたのが青木昆陽で、大岡忠助に推挙します。


■幕末の海外派遣
咸臨丸によるアメリカ渡航、榎本武揚らのオランダ渡航など幕府派遣でないと海外渡航できなかったので薩摩藩などはイギリスに密航させていました。やがて慶応2年に幕府は海外渡航差許布告を出します。これをいち早く使ったのが旅芸人でした。旅券第一号は手品・綱渡りの隅田川浪五郎、コマ回しの松井菊次郎など27号まで旅芸人が占めています。アメリカ人プロモーターに雇われて欧米に向かいます。

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2020/09/06

ビブリア古書堂の事件手帖 扉子と空白の時

 【書 名】ビブリア古書堂の事件手帖 扉子と空白の時
 【著 者】三上 延
 【発行所】メディアワークス文庫
 【発行日】2020/7/22
 【ISBN 】978-4-04-913083-6
 【価 格】630円

時がたち子供が生まれたビブリア古書堂の第2弾。今回のテーマは横溝正史の幻の長編小説である「雪割草」。戦時中に新潟毎日新聞に連載し、長らく存在が忘れられていた長編家庭小説で、金田一耕助のモデルとなるような人物が登場します。今回はこの小説を題材に事件が展開します。

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2018/06/16

古本乙女の日々是口実

 【書 名】古本乙女の日々是口実
 【著 者】カラサキ・アユミ
 【発行所】皓星社
 【発行日】2018/04/30
 【ISBN 】978-4-7744-0659-6
 【価 格】1,000円

古書マニアのあるあるが四コマ漫画とエッセイで紹介されています。男性が書いた本はまあまああるんですが、女性で古書マニアというのは珍しいですね。装丁が凝っていて、帯がいかにも古書という雰囲気を出しています。奥付にはいかにも古書風の値札がついています。凝っていますねえ。

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2018/04/26

無限の本

 【書 名】無限の本
 【著 者】とみさわ昭仁
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2018/03/10
 【ISBN 】978-4-480-43505-7
 【価 格】860円

パラパラとページをめくると古書店という言葉が目に入り、古書店に関する本だと思って買ってきましたが古書店の話は全体の1/3ほどで残りは蒐集の本。著者は神保町で特殊古書店「マニタ書房」を営む店主です。エレベータのない4階にあり、店主の好みでブックオフからセドリをした本が並ぶという個性的なお店。特殊古書店という言葉にあらぬ想像をして来店する客も多いそうです。ただし店主はフリーのライターで店を仕事場にし、取材時などは休みになる、ゆるい古書店です。全巻揃いでなくても本を見つけるたびに店に出しておき、揃ったらセットにして高い値段をつけようと考えていたら客がそのなかから一冊抜いていくこともよくあるそうです。

著者は蒐集という文字には鬼が隠れていると書かれている通り、次から次へいろいろなものをコレクションしています。ただしいろいろな理由で手放すことになり、始めたのがエアーコレクション。これは見つけたらチェックするだけなので、モノは増えません。早川ミステリーのポケミス全冊を見つける「ポケミス、ゲットだぜ!」という企画がどっかの本にありましたが、あれもエアーコレクションの一種です。著者によると古書店を始めた理由は、店に本を並べて貯めこまなければ永遠に本を買い続けられる永久機関になることでした。なるほど、それで表題が「無限の本」なんですね。

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2017/07/16

本棚探偵 最後の探偵

 【書 名】本棚探偵 最後の探偵
 【著 者】喜国雅彦
 【発行所】双葉文庫
 【発行日】2017/6/18
 【ISBN 】978-4-575-71467-8
 【価 格】722円

ミステリ評論家である日下三蔵氏の蔵書がこの本でも出ており、写真も掲載されていますが、すさまじい本の山!しかも同じ本を何冊も買う猛者です。アシモフの「黒後家蜘蛛の会」のパロディ版「黒函紙魚の会」が掲載されていますが
「私は古書店を経営しているんですが、不思議なお客さんがいるんです。その人は同じ本のセットをいくつも買っていくんです。どういうことでしょうか?」
「それは日下三蔵さんです」と、速攻で謎が解かれます。

「書庫でシリトリ」もいいですね
ルンルンと、手にして帰れば三冊目
たった今売れましたよ、と悪魔の告知
いつまでもあると思うな古本は
いつまでもあると思うな新刊も
読んだはずだが覚えていない

確かに。(笑)この本は第68回日本推理作家協会賞 評論その他の部門を受賞したそうで、その話もあとがきに掲載されています。


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