2018/06/16

古本乙女の日々是口実

 【書 名】古本乙女の日々是口実
 【著 者】カラサキ・アユミ
 【発行所】皓星社
 【発行日】2018/04/30
 【ISBN 】978-4-7744-0659-6
 【価 格】1,000円

古書マニアのあるあるが四コマ漫画とエッセイで紹介されています。男性が書いた本はまあまああるんですが、女性で古書マニアというのは珍しいですね。装丁が凝っていて、帯がいかにも古書という雰囲気を出しています。奥付にはいかにも古書風の値札がついています。凝っていますねえ。

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2018/04/26

無限の本

 【書 名】無限の本
 【著 者】とみさわ昭仁
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2018/03/10
 【ISBN 】978-4-480-43505-7
 【価 格】860円

パラパラとページをめくると古書店という言葉が目に入り、古書店に関する本だと思って買ってきましたが古書店の話は全体の1/3ほどで残りは蒐集の本。著者は神保町で特殊古書店「マニタ書房」を営む店主です。エレベータのない4階にあり、店主の好みでブックオフからセドリをした本が並ぶという個性的なお店。特殊古書店という言葉にあらぬ想像をして来店する客も多いそうです。ただし店主はフリーのライターで店を仕事場にし、取材時などは休みになる、ゆるい古書店です。全巻揃いでなくても本を見つけるたびに店に出しておき、揃ったらセットにして高い値段をつけようと考えていたら客がそのなかから一冊抜いていくこともよくあるそうです。

著者は蒐集という文字には鬼が隠れていると書かれている通り、次から次へいろいろなものをコレクションしています。ただしいろいろな理由で手放すことになり、始めたのがエアーコレクション。これは見つけたらチェックするだけなので、モノは増えません。早川ミステリーのポケミス全冊を見つける「ポケミス、ゲットだぜ!」という企画がどっかの本にありましたが、あれもエアーコレクションの一種です。著者によると古書店を始めた理由は、店に本を並べて貯めこまなければ永遠に本を買い続けられる永久機関になることでした。なるほど、それで表題が「無限の本」なんですね。

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2017/07/16

本棚探偵 最後の探偵

 【書 名】本棚探偵 最後の探偵
 【著 者】喜国雅彦
 【発行所】双葉文庫
 【発行日】2017/6/18
 【ISBN 】978-4-575-71467-8
 【価 格】722円

ミステリ評論家である日下三蔵氏の蔵書がこの本でも出ており、写真も掲載されていますが、すさまじい本の山!しかも同じ本を何冊も買う猛者です。アシモフの「黒後家蜘蛛の会」のパロディ版「黒函紙魚の会」が掲載されていますが
「私は古書店を経営しているんですが、不思議なお客さんがいるんです。その人は同じ本のセットをいくつも買っていくんです。どういうことでしょうか?」
「それは日下三蔵さんです」と、速攻で謎が解かれます。

「書庫でシリトリ」もいいですね
ルンルンと、手にして帰れば三冊目
たった今売れましたよ、と悪魔の告知
いつまでもあると思うな古本は
いつまでもあると思うな新刊も
読んだはずだが覚えていない

確かに。(笑)この本は第68回日本推理作家協会賞 評論その他の部門を受賞したそうで、その話もあとがきに掲載されています。


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2017/05/06

植民地次代の古本屋たち

 【書 名】植民地次代の古本屋たち
 【著 者】沖田 信悦
 【発行所】寿郎社
 【発行日】2007/12/17
 【ISBN 】978-4-902269-23-9
 【価 格】2000円

日本人が植民地に渡ったのなら、商売になると思った古本屋さんも渡ります。樺太、朝鮮、満州、台湾、中華民国に渡った古本屋を地図付きで紹介しています。南樺太にも古本屋はあり、こんな所までセドリに来る人までいました。

全国図書館大会が満州国で開催されたため一誠堂、窪川書店、井上書店、東陽堂など今も神保町に店を並べる面々も参加しています。もちろん日本古書通信社も参加しています。東京だけでなく関西からも進出しています。鹿田松雲堂、高尾書店、荒木書店、梁江堂、そして京都の其中堂の名前があがっています。

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2017/03/12

ビブリア古書堂の事件手帖7

 【書 名】ビブリア古書堂の事件手帖7
 【著 者】三上 延
 【発行所】メディアワークス文庫
 【発行日】2017/2/25
 【ISBN 】978-4-04-892640-9
 【価 格】650円

ビブリア古書堂シリーズの最終巻。主人公・栞子さんとアルバイトの五浦君の恋の行方は大団円になっています。今回はシュークスピアのファースト・フォリオがテーマになっています。ファースト・フォリオ と は、シェイクスピアの戯曲をまとめて出版した最初の作品集で、数が少ないため希少価値がめちゃくちゃ高くなります。

古書をテーマとした謎解きといえば紀田純一郎の「古本屋探偵の事件簿」や梶山季之の「せどり男爵数奇譚」などがありますが、ビブリア古書堂シリーズはよく売れているようです。まず古書店店主がすごい美人という、ありえない設定と恋愛をからめたところが成功要因です。しかも古書の謎解きを人間模様をからめて、しっかり書かれています。なんで古書の本がメディアワークス文庫なのと思いますが、古書好きのオジサンという顧客ターゲットを狙わなかったのがもう一つの成功要因でしょう。

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2016/10/02

わたしの小さな古本屋

 【書 名】わたしの小さな古本屋
 【著 者】田中美穂
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2016/09/10
 【ISBN 】978-4-480-43381-7
 【価 格】780円

倉敷にある古本屋・蟲文庫店主の本です。勤めていた会社で配置換えの通告があり、納得いかないと退職を申し出て、その日に古本屋をやろうときめ、先輩の古本屋に話を聞きに行き、すすめられた「街の古本屋入門」(志田三郎著)を買って不動産屋巡りをするような店主です。行動的かなと思ったらノホホ~ンとした文章でなんとも癒されます編集者くずれ、役者くずれという言葉はあっても古本屋くずれという言葉がないようで、商売的には難しいのが古本屋さんですが、21歳で開業し、もう20年以上も続けているようです。


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2015/08/15

古書店めぐりは夫婦で

 【書 名】古書店めぐりは夫婦で
 【著 者】ローレンス&ナンシー・ゴールドストーン
 【発行所】ハヤカワ・ノンフィクション文庫
 【発行日】1999/09/10
 【ISBN 】4-15-050234-X
 【価 格】680円

誕生日祝いに古書を送ったことから夫婦ともども古書の世界にはまってしまい、やがてコレクターに。オークションに行ったり古書店巡りをしたり、アメリカの古書事情がよく分かる1冊。夫婦ともども作家で、この本を出したのも古書を買うためのタシにするためだそうです。原題は「USED and RARE Travels in The Book World」。

ただアメリカの歴史はそう古くもないので、「華麗なるギャツビー」の初版本などが登場したりして、日本の稀覯本などとはちょっと趣が違います。


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2015/01/29

増補 書藪巡歴

 【書 名】増補 書藪巡歴
 【著 者】林 望
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2014/12/10
 【ISBN 】978-4-480-43228-5
 【価 格】880円

イギリスのエッセイなど小説家、エッセイストのイメージが強いリンボウ先生ですが、専門は書誌学です。「書藪巡歴」と「書誌学の回廊」の一部をあわせて増補した一冊。書誌学の話も面白いのですが、リンボウ先生の紆余曲折人生が語られています。斯道文庫に入りたいと思いながら縁がなく東横短大に入ったことからイギリスに渡る生活につながるなど、人生は本当にいろいろです。

そのイギリスで大英図書館の蔵書を調べると「きのふはけふの物語」上下二巻があり、この下巻はもともと高木文庫という個人コレクションにあり、天下に1本しかありませんでした。後に財閥の安田家に移り、その後はどうなったか分かりません。戦争で焼けたのではと言われていましたが、海を渡ってロンドンにありました。また不思議なことにないと言われていた上巻がどこをどう伝わったのかロンドンに渡り、上下巻が揃います。不思議ですねえ。


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2015/01/15

ビブリア古書堂の事件手帖6

 【書 名】ビブリア古書堂の事件手帖6
 【著 者】三上 延
 【発行所】メディアワークス文庫
 【発行日】2014/12/25
 【ISBN 】978-4-04-869189-5
 【価 格】570円

ビブリア古書堂シリーズの最新刊。今回は長編になっています。ビブリオ古書堂は主人公・栞子さんの祖父が始めた店ですが、今回は当時の太宰治にまつわる古書がテーマで、どうビブリオ古書堂が始まったのか、古書の謎解きは創業時から行われていた話やアルバイトの五浦君の恋の行方など盛りだくさんの内容になっています。


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2014/04/30

続・チャリング・クロス街84番地

 【書 名】続・チャリング・クロス街84番地
 【著 者】ヘレーン・ハンフ
 【発行所】雄山閣
 【発行日】2013/12/25
 【ISBN 】978-4-639-02295-4
 【価 格】2600円

ある日、アメリカにいる著者が見かけたのがロンドンにあるマークス古書店の広告。英文学などの古書を20年間文通しながら購入するのですが、その顛末を書いたのが「チャリング・クロス街84番地」。マークス古書店があったのがチャリング・クロス街84番地です。著者はロンドンを訪れたことがなかったので、会ったことのない人とずっと文通していたのですが、ついに憧れのロンドンを巡る旅に出ます。その顛末記がこの本。

残念ながら文通相手は既に亡くなっており、マークス古書店もなくなっているのですが、ゆかりの人や土地などを訪ねます。いろいろな知り合いに連れまわされるトラブルなどもあります。翻訳はロンドン漱石記念館館長の恒松郁生氏。本をもとに現地で調べた注釈や著者が訪れた場所の写真なども豊富に掲載されています。


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