古本屋の誕生 東京古書店史
【書 名】古本屋の誕生 東京古書店史
【著 者】鹿島茂
【発行所】草思社
【発行日】2025/02/21
【ISBN 】978-4-7942-2766-9
【価 格】2,200円
■古書 反町茂雄の分類
古典籍 大宝2年(702)~明治10年頃までの和紙・和装の書物
古書 明治10年~昭和20年までの洋紙・洋装の書物
(絶版ないし品切れで新刊本として流通していない)
古本 昭和20年以降の洋紙・洋装の書物
八品商取取締規則(明治9年)、古物商取引条例(明治16年 古物営業法の前身)によって新刊本屋と古本屋に分離。海外では一緒に売っている本屋も多い。
■丸善
早矢仕有的が福沢諭吉から命じられて横浜に商社である丸屋善八店を開店。医薬品の輸入販売以外に福沢諭吉の本を売っていました。うまくいったので日本橋にも丸屋善七店を開き、これが丸善になります。
■古書
明治になって大名や家臣が領地に戻ることになり、蔵書が売り出されましたが買う存在が少なく、本屋は貸本屋でしのいでいました。そこにアーネスト・サトウなど外国人がたくさん手に入れるようになりますが全体からみると微々たるものでした。
明治9年に清国公使館ができ欽差大臣(特命全権大使である清の官職)が派遣されます。日本への欽差大臣の派遣は聖徳太子時代以来ということで漢籍ブームが起きます。また東海道線ができ本や雑誌の地域による偏在が解消されます。また古書目録での注文ができるようになります。
■日本古書通信
大阪古本通信の発行人だった富樫が顧客名簿などすべてを譲ってくれて東京で誕生。
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