2023/11/27

ヒトコブラクダ層戦争(下)

 【書 名】ヒトコブラクダ層戦争(下)
 【著 者】万城目学
 【発行所】幻冬舎文庫
 【発行日】2023/11/10
 【ISBN 】978-4-344-43331-1
 【価 格】870円


ヒトコブラクダ層にたどりつくまでの三つ子の物語。メソポタミア文明がモチーフになっていて、小説を読みながらシュメール文明を学べます。


■海兵隊員の新兵
ブーツって新兵と呼び、昔、流行った「ブートキャンプ」は新兵訓練という意味です。

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2022/09/14

べらぼうくん

 【書 名】べらぼうくん
 【著 者】万城目学
 【発行所】文春文庫
 【発行日】2022/9/10
 【ISBN 】978-4-16-791936-8
 【価 格】610円


万城目学の自叙伝です。


■メソポタミアのことわざ
都市は(敵対する)都市にこんにちはと言わない。しかし人は(その都市の)人にこんにちはと言う。
この都市と都市との関係が国際関係になる。


■京大法学部の学費
卒業150人に対して留年300人で弁護士や官僚志望の学生が留年をする。留年すると学費が月割りとなる制度があり5回生になると、まず休学届を出す。卒論がなく単位充足すれば卒業なので年度末の2月、3月だけ復学して試験を受ければよい。留年しても学費は2ケ月分ですむ。司法試験が劇的に難しかったからできた制度。


■デビュー作「鴨川ホルモー」
ワープロ文豪で作成して別の新人賞に応募したが没。改訂して別の新人賞に応募しようとしたらウェブでの受付だけ、たまたま知り合いが古いパソコンをくれて、たまたま文豪にMS-DOS変換の機能がついていたため応募し、これがボイルドエッグズ新人賞(2006)を受賞。文豪の開発にあたっては阿部公房にいろいろと意見を聞いて開発したそうです。

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2021/11/20

ザ・万字固め

 【書 名】ザ・万字固め
 【著 者】万城目学ぶ
 【発行所】ミシマ社
 【発行日】2013/02/20
 【ISBN 】978-4-903908-41-0
 【価 格】1,500円


エッセイ集です。


同じ中華圏でも台湾では鴨川ホルモーのホルモーに近い音の漢字でタイトルをつけ意味が分からなくても面白いと考えているようです。ところが中国では「鴨川小鬼」となります。台湾へのサイン会へ行った時にエミリーと呼んでください、とか「なるみ」と呼んでくださいと言われて面喰います。台湾では本名以外に好きなようにニックネームをつける風習があります。もともとは香港で中国語をうまく発音できない外国人向けに便宜的に英語名を名乗るところから始まりました。

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