2022/06/09

まんがと図解でわかる統計学

 【書 名】まんがと図解でわかる統計学
 【著 者】向後千春
 【発行所】宝島者新書
 【発行日】2021/05/24
 【ISBN 】978-4-299-01608-9
 【価 格】900円


記述統計学-データ全体から分析、推測統計学は一部データをサンプリングして行うなど学園祭の模擬店をケースとして分かりやすく統計が学べます。

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2022/03/15

地球の中身

 【書 名】地球の中身
 【著 者】廣瀬敬
 【発行所】講談社ブルーバックス
 【発行日】2022/01/20
 【ISBN 】978-4-06-526660-1
 【価 格】1200円


NASAのニューホライズンが冥王星近くまで行っていますが、地球の中についてはよくわかっていません。人類が開けたもっとも深い穴は12kmで、地球の中心までの距離の0.2%です。


■大気の組成
窒素 78.08%
酸素 20.95%
アルゴン 0.934%
二酸化炭素 0.042% - 地球温暖化で話題になるが大気に占める割合は少ない


■地球の海
平均の深さは4kmほどなので、一つの水滴で集めると半径は700km程度。海水は地球全体の重さの0.02%になります。


■マントルの石
地球の中にあるマントルがプレートのぶつかりによって地表に出てきます。千葉の鴨川市周辺などが有名です。


■ダイヤモンド鉱山の見つけ方
アリは地下の岩石を集めるのでアリ塚を壊しガーネット(ザクロ石)が見つかると有望。ダイヤモンドを含む岩石にはガーネットが多く含まれているから。ガーネット、ダイヤモンドともにマントルの深い所でできます。


■日本沈没
海洋プレートが沈み込むとスラブになります。さらに深度が深いところにスタグナント・スラグがあります。これがマントル深部へ沈んでいくので、これに引っ張られて日本が沈没するという話ですが、実際は崩落する時にどこかでちぎれてしまいます。


■セントラルドグマ
地球では175万種の生物が確認されていますが、全てが同じセントラルドグマに従って生きているようです。地球のすべての生物はルカ(コモノート)と呼ばれる共通の祖先から進化したようです。

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2021/02/23

首都直下地震と南海トラフ

 【書 名】首都直下地震と南海トラフ
 【著 者】鎌田浩毅
 【発行所】MdN新書
 【発行日】2021/02/11
 【ISBN 】978-4-295-20102-1
 【価 格】891円


■マグニチュード
3.11の東日本大震災は1000年に1度の大地震。放出エネルギーは関東大震災の約50倍、阪神・淡路大震災の約1400倍。マグニチュードは数字が一つ大きくなると放出エネルギーは32倍に増加します。数字が0.2大きくなるとエネルギーは2倍になります。


東日本大震災の後、日本列島は東側に5.3m移動してしまいました。また1.6m沈降したところもあります。


■南海地震-2035年
室津港の地震時の隆起量が地震間隔と規則性があり、次回の南海地震は2035年。前後5年で考えると2030~2040年が危ない年になります。また300年に一度の三連動地震(東海、東南海、南海)になります。


■45億年前の隕石
地球が誕生して1億年ほどの時、火星サイズの隕石がぶつかり衝撃で飛び出したのが月で月が地球の周りを回り始めたのが45億年前です。


■巨大噴火
7300年前、薩摩硫黄島で巨大噴火が起き、縄文人が全滅してしまいます。この時の火山灰は関東や東北にまで届いています。


■大変動時代
1000年ほど前に平安時代に貞観地震が発生。その後、地震が頻発します。9年後にはM7.4の直下型地震(相模・武蔵地震)が起きました。

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2020/12/15

でたらめの科学 サイコロから量子コンピュータまで

 【書 名】でたらめの科学 サイコロから量子コンピュータまで
 【著 者】勝田敏彦
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2020/12/30
 【ISBN 】978-4-02-295104-5
 【価 格】790円

コンピュータなどで乱数をよく使いますが、きっちりした乱数を作るのは至難の業ということがよく分かる一冊です。

■メルセンヌ・ツイスター(MT)
誰でも使えるようにダウンロードできるようになっており、責任も取らない代わりに何に使っても何も書かなくてもよいというライセンスになっています。作ったのは広島大学の松本さんと大学院生だった西村さん。MTはC言語の標準乱数になっていてJISやISOにもなっています。

■サンプリング調査
なるべく多くの人から調査していましたがGHQに民間情報教育局(CIE)があり、ハーバート・バッシン氏が世論調査のやり方を指導しました。無作為抽出法(ランダム・ダンプリング)で3000ほどのサンプルで朝日新聞などは世論調査などを続けています。

■乱数を売る会社 ゑびす堂
印刷会社でしたがプレゼントの応募コード(乱数で重複はダメ 0000001や000002のように類推できるのもダメ)を印刷してほしいという依頼から乱数に対応できる印刷(1つ1つが違う)、今や乱数まで売る会社になっています。

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