2024/10/25

日本ときどきアジア古道歩き

 【書 名】日本ときどきアジア古道歩き
 【著 者】下川裕治
 【発行所】光文社知恵の森文庫
 【発行日】2024/8/20
 【ISBN 】978-4-334-10394-1
 【価 格】720円

■熊野古道
野中の民宿 1泊2食+弁当 15,000年 
半年前には予約をいれているインバウンド客が多く、古道で出会った欧米人が100人を超えているが日本人は3人だけ

■朝鮮人街道 野洲~彦根 41.2km
関ヶ原の戦いで勝った家康が通った道で、大名の参勤交代での使用を禁止。朝鮮通信使には往来を許可した。
朝鮮通信使は守山宿で泊まり1日で歩いて彦根に宿泊しているので、当時は1日約十里(40km)を目安にしていた

十王町 琵琶湖から十王町まで続く水路があり、周辺の人は船に乗って草津などへ出かけていました

■客家
もともとは北京近辺だったが戦乱を避けるために南下、福建省にいたりますが福建人がいたので山に住むことになります。台湾入植になった時、福建人は平地に客家は山のふもとに山には原住民が住むすみわけになっていきます。

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2024/04/17

漫画家が見た百年前の西洋

 【書 名】漫画家が見た百年前の西洋
 【著 者】和田博文
 【発行所】筑摩書房
 【発行日】2024/02/15
 【ISBN 】978-4-480-01792-5
 【価 格】1700円

副題が近藤浩一郎「異国膝栗毛」の洋行になっています。スペイン風邪と第一次世界大戦が終息した時代のヨーロッパへの洋行記です。

近藤浩一郎は水墨画家で漫画家で東京美術学校では藤田嗣治や高村高太郎と同級でした。出かける前にはパンを食べる練習をしたりして出かけます。1922~1923年に旅行し、パリでは藤田嗣治に10年振りに再会したりしています。旅行記は雑誌「主婦の友」にイラスト入りで連載されます。

銀行で現金を出すために横浜正金銀行の信用状を持って日仏銀行へ行きますが、銀行員は日本人とフランス人のハーフで流ちょうな日本語で会話できました。パリで感心したのが土の感触がない街路で靴の裏は全然、汚れませんでした。パリ郊外のロバーソンという村に樹上カフェがあると聞いて訪れています。

ローマでは日本ブームが起きていてレストランでは洋装の上に羽織袴を着た老婦人を見かけます。ドイツは賠償金の支払いで通貨が暴落しており、観光よりも買物にいそしんでいますが、これが第二次世界大戦への遠因となります。

ロンドンのセシルホテルのドレスコードが厳しく男性はタキシードになっていました。日本料理店がいくつかあり1922年にはロンドンに998人の日本人が在留しておりパリの472人の倍でした。マダムタッソー蝋人形館には東郷平八郎が飾られています。

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2023/02/23

知られざる空港のプロフェッショナル

 【書 名】知られざる空港のプロフェッショナル
 【著 者】佐野倫子
 【発行所】交通新聞社新書
 【発行日】2022/12/15
 【ISBN 】978-4-330-05822-1
 【価 格】990円


■締め切り時間
搭乗手続きー国内線はフライト出発の15~20分前
デッドラインを過ぎると自動的に端末でチェックインができなくなる
公共交通機関が遅れている場合はカウンターに大概、事前に情報が入っており待ち構えています。
チェックインが終わるとお客さんを連れて空港内を走ることになります


■予定変更
ダイバート Divert その時点で着陸可能な代替え航空に着陸
リターン Retern 出発空港に引き返す
天気などで、そうなる可能性がある場合はメイサイバート、メイリターンと呼びます
こうなると残業確定です

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2022/12/31

関西周辺 街道・古道を歩く

 【書 名】関西周辺 街道・古道を歩く
 【著 者】山と渓谷社
 【発行所】山と渓谷社
 【発行日】1999/12/
 【ISBN 】978-4-635-01105-4
 【価 格】1400円


山の辺の道など24コースが紹介されています。

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2020/03/28

ルポデジタルチャイナ体験記

 【書 名】ルポデジタルチャイナ体験記
 【著 者】西谷格
 【発行所】PHPビジネス新書
 【発行日】2020/03/11
 【ISBN 】978-4-569-84582-1
 【価 格】830円

前作は『ルポ中国「潜入バイト」日記』で、上海の寿司屋でのバイト、反日ドラマの日本兵エキストラなど、等身大の中国の実態がわかる一冊でした。今回は中国IT社会についてです。

一番の特徴は完成度が低くても市場に出すことで、自己責任で使うことになっています。日本のサービスは洗練されていますが、多少の失敗は大目に見る世の中ではなく、すぐに炎上するのでイノベーションが起きにくくなります。

■アリババが作ったFlyZooHotel
チェックインなどは顔認証でルームサービスはロボットが運んできます。AIスピーカーが各部屋にあって会話してくれますが、そこは中国らしく「釣魚島(尖閣諸島)はどこの国にありますか?」と質問すると「釣魚島は古来より中国の領土です」と返ってきます。怖いのは「タバコを吸ってもいい」と聞いたら「その依頼には答えることができませんが、バックオフィスに伝えておきます」という返事。しばらくしたら「禁煙です」とフロントから電話がかかってきました。AIスピーカーが解決できない問題はバックオフィスに伝わるシステムになっているようです。

■カバさんスーパー
一般の1.5倍ほどの価格の高級スーパーでネットスーパーで注文が入ると店内の商品をピックアップして運びます。店舗内でスタッフが商品を袋詰めしている姿を見ているのが安心感につながるようになります。

■予約システム
予約して無断キャンセルする行為が問題となりますが、美味不用等というスマホアプリでは予約時に保証金として2元をとります。これが無断キャンセルの抑止力になります。直近では保証金がなくなりました無断キャンセルを複数回繰り返すとアカウントが利用停止になります。

■無人コンビニ
入口で認証を受けないといけないなど面倒なこともあり、あまり普及していません。面白いのが店内の注意書きです。「商品以外のものは、一切持ち出さないでください。満足感以外は残さないでください」、「シール(ICタグ)を破らないでください。身分証も傷つきますよ」

■ゴマ信用
アリペイに紐づいていますが、中国人の場合、得点が700点以上でシンガポールビザ、750点以上でルクセンブルクビザを資料などを用意しなくても取得できます。

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2020/03/02

わたくしが旅から学んだこと

 【書 名】わたくしが旅から学んだこと
 【著 者】兼高かおる
 【発行所】小学館文庫
 【発行日】2013/03/11
 【ISBN 】978-4-09-408806-9
 【価 格】476円


日曜朝によく見ていたのが「兼高かおる 世界の旅」。芥川隆行さんとのやり取りが面白くよく見ていました。1959年から1990年まで31年間、続く長寿番組となります。


■80時間世界一周
東京-マニラーバンコク-カラチ-ローマ-チューリヒ-デュセルドルフ-コペンハーゲン-アンカレッジ-東京と巡るコースで1958年に兼高かおるさんが73時間9分35秒で世界最速記録を作ります。この記録は今も破られていません。なぜならプラペラ機の記録ですからです。


■プレゼント
いろいろなプレゼントをもらったそうですが、マーシャル諸島共和国の大統領のお兄さんが首長で、無人島の一つをプレゼントされたそうです。ただの口約束でしたが、本当だったようで首長が亡くなったのちに彼の娘婿が島まで案内してくれました。2008年に近くを訪れた人に「このへんに兼高かおるさんの島がありますよ」と言われたそうです。


■サンシティ(アリゾナ)
1960年に砂漠の中にアメリカの不動産会社が人為的に造った高齢者の街の話が出ていますが、今も現役で入居できるのは55歳以上のシニアの街になっています。

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