2016/01/06

神戸ルール

 【書 名】神戸ルール
 【著 者】都会生活研究プロジェクト
 【発行所】中経出版
 【発行日】2013/02/20
 【ISBN 】978-4-8061-4639-1
 【価 格】952円

山と海に囲まれた神戸ならではの生態を紹介しています。神戸で買い物ならコープさん。正式名称は生活協同組合コープこうべで、神戸が生協の発祥地です。大正時代、インフレで物価が高騰した時に川崎造船所の工員らが購買組合を結成します。この時、助言したのがプロテスタント思想家の賀川豊彦で、生活協同組合「コウベ購買組合」が誕生します。ただダイエーや関西スーパーなどいろいろなお店できたため競争は大変です。

神戸ならではのものが紹介されています。

トクレン-給食で出てくるオレンジゼリー。徳島県加工農業協同組合連合からトクレン。半分凍った状態で食べるのが特徴。

神戸ノート-関西ノートが作っている神戸オリジナルのノートで神戸らしい表紙が特徴


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2015/10/08

播磨気質

 【書 名】播磨気質
 【著 者】神戸新聞社
 【発行所】のじぎく文庫
 【発行日】1985/09/15
 【ISBN 】4-87521-444-8
 【価 格】1100円

1984年1月~12月に神戸新聞に掲載されたものをまとめた一冊です。播磨国の風俗は、知恵があって、しかも義理を知らない。親は子をだまし、子は親を欺くと散々な言われようです。

■幕の内弁当発祥の地
駅弁は宇都宮駅、横川駅で売り出されましたが、これは握り飯とタクアンで、箱入りの本格的な駅弁は播磨発祥。姫路にある「まねき食品」が売り出した幕の内弁当です。

■板東武者
播磨には梶原姓が多いのですが、まずは源頼朝の懐刀だった梶原景時。播磨国守護に任じられました。播磨は平氏の本拠地ですので、かなりの板東武者を引き連れて播磨に入りました。次は応仁の乱の時、播磨国守護だった赤松正則とともに細川方についた梶原景望が高砂に上陸し、初代高砂城主になります。

赤松円心は足利尊氏を助けますが、楠正成とも盟友でもあったため、河内から播磨に移り住んだ楠も多く、楠木村もあります。

■冷泉家
同志社大学の横に和歌で有名な冷泉家がありますが、播磨守護の赤松氏とも親しい関係だったので、戦国時代は播磨国細川庄に下向していました。ところが別所長治に襲われて冷泉為純とその子の冷泉為勝が殺され、荘園を横領されてしまいます。為勝の弟の冷泉為将は寺に入っていたため無事で、京都へ戻り冷泉家を再興します。


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2015/04/10

神戸今昔散歩

 【書 名】神戸今昔散歩
 【著 者】原島 広至
 【発行所】中経文庫
 【発行日】2011/09/01
 【ISBN 】978-4-8061-4155-6
 【価 格】657円

戦前の元町には今の道頓堀の立体看板のようなものが並んでいました。江戸川乱歩はここから着想をえて「人間椅子」を書いたそうです。また昔は「誓文払い」というセールがありました。誓文払いとは10月20日に、京都四条寺町の誓文返しの神、官者殿へ商人が参詣し、商売するうえでやもをえずついたウソの罪ぼろしのために損得抜きで安く売ったことがきっかけというセールでした。

神戸の語源は神戸(かんべ)で、生田神社の社領が拡がっていたことからです。


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2015/02/19

兵庫 地理 地名 地図の謎

 【書 名】兵庫 地理 地名 地図の謎
 【著 者】先崎 仁
 【発行所】実業之日本社
 【発行日】2014/09/09
 【ISBN 】978-4-408-11088-2
 【価 格】800円

兵庫に関する意外な話題が満載の本です。

三宮の地下街「さんちか」。1番街などのブロックで区切られていますが4と9はありません。ところが1番街から10番街までなのに9つあります。「味ののれん街」がおまけのような存在になっていてここには番号がつけられていません。

神戸のルーツは平安時代、生田神社に奉仕する44戸の神戸(かんべ)。神戸とは神社に税金をおさめるための土地のこと。この「カンベ(神戸)」が中世に「コンべ(紺戸)」になり近世に「コウベ」になったようです。

阪神・尼崎駅の手前に大物(だいもつ)駅がありますが、平家物語では義経が船出する大物浦が出てきますので港があったようです。大物は大物主神社に由来してつけられたという説があります。

養父市がありますが、養父の名医に学んだ弟子はたいへん優れていました。ところが自分は養父の名医に学んだと詐称するものが出始めます。これが藪医者の語源だそうです。


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2014/07/25

なぜ下級生は廊下を直角に歩くのか?

 【書 名】なぜ下級生は廊下を直角に歩くのか?
 【著 者】桐生 のぼる
 【発行所】ペンコム
 【発行日】2014/04/11
 【ISBN 】978-4-8443-7626-2
 【価 格】1400円

明石の出版社「ペンコム」さんが出した宝塚本。副題が「タカラズカ100年のあるあるに学ぶ組織論」となっています。著者は「ベルサイユのバラ」のオスカル役などで活躍された桐生のぼるさん。途中で男役から女役に転向された経歴をおもちの方です。

大階段を下を見ず笑顔で颯爽と駆け下りれるのはなぜか、表題にもなっている下級生は廊下を直角に歩くのか、男役はなぜ休憩中も座らないのか、なぜ皆がオフの時にサングラスをしているのかなどなど、それぞれ理由があったんですねえ。衣装の早替えの裏側で行われていることが書かれていますが、下級生は本当に大変なんですね。


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2013/11/09

ふるさとの古寺三十三カ寺めぐり

 【書 名】ふるさとの古寺三十三カ寺めぐり
 【著 者】ビジュアルブックス編集委員会
 【発行所】日新信用金庫
 【発行日】2007/07/01

神戸、明石、東播磨の古寺を紹介しています。いろいろと戦乱に巻き込まれています。

西林寺(明石)-永井荷風の「断腸亭日記」で描かれた寺。疎開して10日あまりを西林寺で避難生活をおくる
勝福寺(神戸市須磨区)-寺のすぐ北に松岡城があり、たびたび戦乱に巻き込まれる。足利尊氏と弟の直義との戦乱で荒廃。
明泉寺(神戸市長田区)-昔の寺は1.3キロほど北西にあり、源平の合戦場所となる。東の大手「生田の森」、西の搦手「一ノ谷」、北の「鵯越」が戦場で、古明泉寺は鵯越の戦いの舞台となり平盛俊が軍をかまえる。義経の逆落としで有名な戦い。
徳光院(神戸市中央区)-布引の滝の西にある滝山城が戦国時代(1579年)に落城した時に寺も焼け落ちる。
大龍寺(神戸市中央区)-播磨守護職の赤松円心が大龍寺を利用して多々部城をつくる
十善寺(神戸市灘区)-赤松氏と六波羅で起こった摩耶合戦で大龍寺ともども焼け落ちる。ただし今とは場所が違い神戸大学構内で見つかったのが十善寺の模様。(摩耶城の支城でもあった)
近江寺(神戸市西区)-三木城の別所一族の祈願所で三木合戦では食料運搬基地のため全山炎上。
性海寺(神戸市西区)-僧兵が別所方についたので秀吉に全山焼かれる。
法界寺(三木市)-別所長治の墓があり、秀吉の武将・宮部慶順の陣所になっていた
掎鹿寺(はじかじ 加東市)-寺の奥に須磨一ノ谷へ向かった義経の道が残っている。
常楽寺(加古川市)-三木城攻めですべて失う
横蔵寺(加古川市)-横倉城跡。野口新十郎の小城で、三木合戦で滅亡。盛土だけが残る。

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2013/06/02

兵庫県謎解き散歩

 【書 名】兵庫県謎解き散歩
 【著 者】大国 正美 編集
 【発行所】新人物文庫
 【発行日】2011/12/13
 【ISBN 】978-4-404-04119-7
 【価 格】733円

兵庫県は摂津、播磨、但馬、丹波、淡路の5つの国からなっており、人の気性なども地域によってバラバラ。そんな兵庫県の歴史について述べた本です。

■世界初の缶コーヒー
日本にコーヒー文化を根づかせたのは神戸にあるUCC上島珈琲ですが、ここが世界初の缶コーヒーを作ったんですね。できたのは昭和44年。きっかけは駅のホームで瓶入りのコーヒー牛乳を少し飲んだところで発車ベルが鳴ったために、売店に瓶を戻してきたという苦い体験です。売店に戻さなくてもよいように缶コーヒーを発想しました。最初はなかなか売れませんでしたが、火がついたのが翌年の大阪万博。

■阪神武庫川線
阪神電車の武庫川駅から出ているのが武庫川線。もともとは軍需工場の川西航空機の鳴尾工場へ従業員および資材輸送のために建設された路線でした。戦闘機・紫電改を作っていた工場です。私鉄だけでは輸送が間に合わなくなったため横を走る国鉄甲子園口駅から武庫川駅まで結ぶ線が作られたそうです。ただし阪神は広軌ですが、国鉄は狭軌。線路の幅が違うので、レールを3本ひいていたそうです。


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