2018/05/12

その後の廃城

 【書 名】その後の廃城
 【著 者】今泉慎一
 【発行所】じっぴコンパクト新書
 【発行日】2018/03/15
 【ISBN 】978-4-408-00910-0
 【価 格】850円

明治維新で老朽化し不要となった城の建物などが次々と競売にかけられ無くなっていきました。跡地には遊園地ができたり、いろいろな変遷となります。

五稜郭では堀の水が良質だったため、堀で氷を作り函館氷として全国に売り出します。それまでは海外から高い氷を輸入していましたが、一気に国産化できました。ひこにゃんで有名な彦根城天守もつぶされる運命でしたが、まったをかけたのが行幸していた明治天皇。進言したのは大久保利通と天皇の従弟だった、かね子(仲人が井伊直弼)のようです。現存している城にはいろいろな物語がありました。

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2018/02/08

グスク探訪ガイド

 【書 名】グスク探訪ガイド
 【著 者】名嘉正八郎
 【発行所】ボーダーインク
 【発行日】2016/07/10
 【ISBN 】978-4-89982-024-6
 【価 格】1800円

沖縄の城というと世界遺産となった首里城、今帰仁城、座喜味城、勝連城、中城が有名ですが、奄美大島諸島、沖縄諸島、先島諸島にはグスクと呼ばれる城が200~300あるといわれています。そのなかから56ケ所が紹介されています。よく売れているようで第6刷りになっていました。

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2018/01/21

杉山城の時代

 【書 名】杉山城の時代
 【著 者】西股総生
 【発行所】角川選書
 【発行日】2017/10/27
 【ISBN 】978-4-04-703614-7
 【価 格】1700円

埼玉県比企郡にあるのが杉山城。横矢など技巧を駆使した縄張りで造られた城です。城郭研究者の間では北条氏が造ったといわれていましたが、発掘調査の結果、出土した遺物の時代がさらに古い時代のものと分かり、山内上杉氏と扇谷上杉氏との争いで造られたのではという新説が登場しています。こんな技巧的な縄張りの城が本当にそんな時代に造られたのかと議論になっているのが杉山城問題です。論点について検証した一冊です。

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2017/12/26

城の科学 個性豊かな天守の「超」技術

 【書 名】城の科学 個性豊かな天守の「超」技術
 【著 者】荻原さちこ
 【発行所】講談社ブルーバックス
 【発行日】2017/11/20
 【ISBN 】978-4-06-502038-8
 【価 格】1200円

ブルーバックスから城の本が出ています。近代城郭の天守などを中心に技術などを紹介しています。

多くの城では古材が転用されています。山の木には水分が多く乾燥が必要となります。あらかじめ切れ目を入れる「背割り」という技術があり、乾燥による変形、収縮に対応していますが、背割りの技術が生まれるのは江戸時代。技術がなかった戦国時代は古材の転用をしていました。例えば彦根城天守は大津城天守を転用しコンパクトにしたものです。平安遷都などが行われた時、前の都の古材を運んだのには乾燥の問題があったかもしれません。

松本城の印象的な黒色は漆の色ですが毎年、塗りなおす必要があります。昭和29年の解体修理を請け負った職人が儲けなしで取り組み、その後の10年間は自腹で漆を塗っていました。さすがに国が予算化して塗るようになりましたが、それまでは職人が守っていました。

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2017/12/24

織豊系陣城事典

 【書 名】織豊系陣城事典
 【著 者】高橋成計
 【発行所】戎光洋出版
 【発行日】2018/01/05
 【ISBN 】978-4-86403-270-4
 【価 格】2,600円

城を攻める時に臨時的に造るのが陣城、付城です。161の陣城が紹介されています。

【信長期】
元亀争乱、雑賀攻め、丹波国攻め、播磨国攻め、摂津三田城攻め、伊賀国攻め、因幡国攻め、美作国攻め、備中高松城

【秀吉期】
賤ヶ岳合戦、美作国北部の合戦、美作国岩屋城合戦、小牧長久手合戦、小田原合戦

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2017/12/09

図解 近畿の城郭4

 【書 名】図解 近畿の城郭4
 【著 者】城郭談話会
 【発行所】戎光祥出版
 【発行日】2017/8/10
 【ISBN 】978-4-86403-256-8
 【価 格】6,500円+税

城郭談話会・創立30周年を記念して出した本。滋賀県、京都府、奈良県、大阪府、兵庫県、和歌山県の174の城郭が紹介されています。

【滋賀県】
壺笠山城、関津城、菖蒲嶽城、堂木山隘路の長城、玄蕃尾城、横山城、西岡城、大嶽、小浜城、和田城館群、隠岐城館群、佐治城、北内貴城、植城館群、貴生川遺跡、杣中城、上馬杉城館群、朝宮城、西山城、大溝城、木村氏館、三上館、九居瀬城、青山城、小倉城、和南城、京極氏館、八講師城、篭城山城、目加田城

【京都府】
一乗寺山城、外畑城、沓掛城、滝山城、高蓮寺城、笹尾向段城、釣鐘城、中村城、野田城・白ヶ城、北谷城、有岡若宮城、沼ヶ谷城、溝尻城と支城群、法貴山城—法貴山東城・法貴館、牛松山城、恵解山古墳、草路城、覚谷城、安城、赤坂城、内記城、黌野城、光明寺裏山城、延利城、入谷城、善王寺小谷城、今宮城、田原城、橋爪城、井尻城

【奈良県】
北村城、須川城、誓多林城・大平尾城、鉢伏城、椿尾下城、構城—付、構北城、吐山城、下垣内城、谷城、高束城、外鎌城、居伝城、北田原城、笠間城、上笠間城—付、ガイショウ寺城、西山殿垣内城、黒木北城、守道城、三宮寺城、毛原城、広瀬山城—付、城山城・ヒウラ砦、西宮城、保津環濠集落、掛城、菅野城、佐田城の口城、丹治城、山口城 、六田城、古城遺跡

【大阪府】
大坂城真田丸、我孫子環濠、大仙遺跡、日置荘遺跡、今西氏屋敷、木部砦、松永屋敷跡、枚方寺内、福井城、泉原城、富田林寺内、椋本土居、別所城、北岡遺跡、和気遺跡、吉村家住宅、若江城、半田城、池尻城、吉村城、山田城、田尻御所、野間中城、二上山城

【兵庫県】
生瀬城・寺山砦、中藤城、有子山城、鶴城—付、海老手城、志方城、神吉城、堀井城・小堀城、加里屋古城、尼子山城、吉田住吉山遺跡、屋口城、藍岡山城、風呂ヶ谷城、貴志城、板井城、西谷城、浅間城、尾崎天王山城、東中遺構、金山城、夜久野城、高生田城—付、和田城、生野平城、長谷山城、屋形構、稲荷山城、高巻城、苔縄城、白旗城、長谷高山城

【和歌山県】
秋月城、小峰寺、名古曽城館群・名倉城、松山城、鷹ノ巣城、本宮城、高地山城、龍口城、宮代城、中峰城—付、金毘羅山城・下崎城、横手山城、要害森山城、能城城、高田古城山城・経塚山城、殿和田森城、古和田城、猿岡山城、秋葉山城、襷城、志賀城、二川天城、阿尾城、高幡山城、安宅大野城、古武之森城、血深城、周参見中山城、市鹿野城、太地城、小匠城


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2017/04/27

よみがえる古代山城 国際戦争と防衛ライン

 【書 名】よみがえる古代山城 国際戦争と防衛ライン
 【著 者】向井一雄
 【発行所】吉川弘文館
 【発行日】2017/01/01
 【ISBN 】978-4-642-05840-7
 【価 格】1700円

白村江の戦などで唐や新羅と対峙した日本では本土防衛のために山城が造られました。大宰府近くで新たに見つかったのが阿志岐山城などが紹介されています。また街道沿いにしか列石がない城もあり、どうも見せるための山城もあったようでし。韓国の城郭研究など最新の山城研究が紹介されています。


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2017/01/24

織田信長の城

 【書 名】織田信長の城
 【著 者】加藤 理文
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2016/12/20
 【ISBN 】978-4-06-288405-1
 【価 格】840円

安土城には色々と不思議がありますが、一つはまっすぐ伸びる大手道。もともとは蛇石などを運び込むための工事用道路だったようです。上層部の工事が終わった後、上級屋敷地への道として整備されたようです。大手道の左側にあったのが一門衆の屋敷跡で、伝羽柴秀吉邸といわれているのは、おそらく織田信忠邸で、本能寺の変で安土城天守は燃えましたが、屋敷地は無事でしたので、清州会議の後、織田の家督を継いだ三法師が入った安土仮屋敷はこの織田信忠邸のようです。となると大手道の右手にあるのは方面軍で柴田勝家、明智光秀、羽柴秀吉、滝川一益の屋敷跡のようです。

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2017/01/22

歴史家の城歩き

 【書 名】歴史家の城歩き
 【著 者】中井均、齋藤慎一
 【発行所】高志書院
 【発行日】2016/05/25
 【ISBN 】978-4-86215-158-2
 【価 格】2,500円

武田の丸馬出しなどが有名ですが、もっと古い時代にも馬出しや枡形虎口が使われていたり、新しい時代の城でも簡素に造られる場合もあります。単郭だった土山城に馬出しがついていますが、これは小牧・長久手の合戦で秀吉側が回収したものです。つまり縄張図だけで城が造られた時代を判定できるものではなく、古文書や考古学と一緒に考える必要があります。城歩きや、どう城を見たらよいのか実際の城を題材に書かれています。


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2016/12/28

築城の名手 藤堂高虎

 【書 名】築城の名手 藤堂高虎
 【著 者】福井健二
 【発行所】戎光祥出版
 【発行日】2016/11/10
 【ISBN 】978-4-86403-225-4
 【価 格】2,200円

江戸城、大坂城、今治城、伊賀上野城、津城などの縄張りを行った藤堂高虎の城造りを紹介した本です。戦国時代の横矢がかかる折りをつけた廓ではなく、四角形で実用的な郭をつくり防衛力を保ちながら藩の政庁の用地を確保する城造りを行います。高石垣、層塔式天守、水堀、多聞櫓などを組み合わせて実現します。宇和島城、順天城(全羅南道)、大洲城、甘崎城(今治)、膳所城、今治城、丹波亀山城などについて縄張図などをもとに細かく書かれていますが、特に伊賀上野城と津城に関しては城下町や櫓の図面などをもとにさらに詳細に紹介されています。

大坂の天満に蔵屋敷が作られましたが元は大坂夏の陣で討死した木村長門守重成の邸宅跡で、幕末には桜ノ宮にあわせて桜が植えられるようになり、これが桜の通り抜けで有名な大阪造幣局となります。


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