モンテレッジオ小さな村の旅する本屋の物語
【書 名】モンテレッジオ小さな村の旅する本屋の物語
【著 者】内田洋子
【発行所】草思社文庫
【発行日】2018/04/17
【ISBN 】978-4-908925-29-0
【価 格】1800円
イタリア、トスカーナにモンテレッジオという名前の村があり、本を担いで行商に出ていました。ですのでモンテレッジオの収穫祭りは本になっています。
■露天商賞
イタリアの最も由緒ある文学賞の一つ 発祥地がモンテレッジオ第一回はヘミングウェイの「老人と海」
各地の青空市場で台に本を積んで売りますが客からの質問や感想を出版社に伝えました。既存の書店からは知ることができず、また販売網の外の小さな街まで本を運んでくれ出版社は重宝しました。独立運動支援など地下出版社にとっても禁書を運ぶのに重宝しました。
出版社は行商人たちにゲラを読んでもらってから出版するかどうか判断していました。売れる本を見抜く力はすごかったそうです。
行商人5人が集まって出版社が集まるミラノなどに会社を設立。本を1ケ所にまとめて、各地に商いを流す結線点を作りました。仲間内からイタリア中の露天商へと拡げイタリア最初の取次会社になりました。
■アルド・マヌツィオ ローマ近郊出身のイタリア人
グーテンベルクが聖書を活版印刷したが大きく、分厚く、重いものでした。これの真逆で小さく、薄く、軽く、簡単な装丁にし価格を下げた文芸書を出します。ここから著作権が生まれていきます。オリジナル書体としてイタリックを考案します。1501年には文庫本を出すことで、どこでも持ち運びできる本が登場。
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