2026/03/16

書店を守れ!

 【書 名】書店を守れ!
 【著 者】今村翔吾
 【発行所】祥伝社新書
 【発行日】2026/03/10
 【ISBN 】978-4-396-11729-0
 【価 格】930円

自ら書店経営をしている著者からの提言がつまった一冊。

■書店経営
22%が基本でキャッシュレスにすると粗利は20%をきってしまいます。
1坪60万円の在庫が必要で50坪なら在庫を揃えるのに3000万円かかります。
地方の書店を残すにはシェア型も一つの方向で月1万円の棚代を払ってもらえる企業を20社見つけると固定費で20万円が入ってきます。

■トーハン、日販
取次部門は赤字で、文具、不動産、海外などで稼いでいるため会社がもっている状態です。

■サイン会
100人が1500円の本を買ってもらっても。粗利として入るのは3万円しかありません。

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2025/11/14

本と校正 増補新版

 【書 名】本と校正 増補新版
 【著 者】長谷川鑛平
 【発行所】中公文庫
 【発行日】2025/09/25
 【ISBN 】978-4-12-207700-3
 【価 格】1000円

■校正の仕事
誤植とタタミのほこりは、叩けば叩くほど出る

間違えやすい
寺小屋  → 寺子屋
適才適所 → 適材適所
意味深重 → 意味深長

■活版印刷
ヴァリニューノが持ち込んでキリシタン版や徳川家康の伏見版が有名ですが、1593年(文禄2年)に「後陽成天皇が銅活字による「古文孝経」の勅版を1冊刊行しましたが現存していません。

■駄目
駄馬は荷を運ぶ馬なので、人を乗せてさっそうと走る馬ではないことから駄馬といわれるようになり、囲碁の目と結びついて駄目になります。

→ 本と校正 増補新版

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2025/08/01

出版という仕事

 【書 名】出版という仕事
 【著 者】三島邦弘
 【発行所】ちくまプリマ―新書
 【発行日】2025/07/10
 【ISBN 】978-4-480-68528-5
 【価 格】900円

著者はミシマ社の創業者です。

■出版という仕事
触ることも見ることも読むこともできない「見えない本」を「読める本」にし、それを届けること
返品率 40%
書店数 21,000(2001年) → 8000(2024年)
ただし取次に口座がある書店の数でカフェ兼本屋などは数に入っておらず増えています。1000ほどは間違いなくあります。
また取次を通さない直取引や文学フリマなどは出版業界の売上にはカウントされていません。

■手を離す
書き手が割り切らないと永遠に手をいれ続けることになります。書き手が初めての本を書くときに多く、プロは永遠には手を入れることができないかを知っています。

■最大の営業先は編集部
編集者のやる気を出しておもしろい企画からおもしろい本を作ってもらったら売れます。本が売れると編集部に行って「売れてまっせ」と言いまわってモチベーションをアップしました。

■書店内マルシェ
紀伊国屋書店・梅田本店 ミシマ社フェアとしてはじまり現在、関西版元フェアとして実施しています。

→ 出版という仕事

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2023/12/20

校閲至極

 【書 名】校閲至極
 【著 者】毎日新聞校閲センター
 【発行所】毎日新聞出版
 【発行日】2023/08/10
 【ISBN 】978-4-620-32787-7
 【価 格】1600円


■檄を飛ばす
檄-木札に書かれた徴召や説諭の文書
檄を飛ばす-自分の考えや主張を広く人々に知らせて同意を求めること
「監督がメンバーに檄を飛ばした」-激励は誤記


■喝を入れる
国民的誤用ー大声で叱ったり脅したりすること


■サボる、ダブる
サボタージュ、ダブルから生まれた言葉なのでカタカナが基本


■ポチる
ヤッターマンでボヤッキーが「ポチッとな」とボタンを押すところから生まれた説が強い


■地名
目黒駅ー品川区、南新宿駅-渋谷区、四条畷駅-大東市など間違いやすい


■新入社員に花向けの言葉をおくったは誤用
馬の鼻向けー旅立つ人の馬の鼻を行くべき方へ向けて見送った習慣ー別れる人に激励の気持ちをこめて贈る言葉や金品


■障害者
動かない足や見えない目ではく車いすなどでは移動できない建物は見えない目では危険なホームが障害で身の回りに障害が多い人が障害者


■おっとり刀で駆けつける
× ゆったりおうように構えていざという時に強い用心棒イメージ
〇 腰に刀をさす間もなく大急ぎで駆けつける

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2023/08/05

モンテレッジオ小さな村の旅する本屋の物語

 【書 名】モンテレッジオ小さな村の旅する本屋の物語
 【著 者】内田洋子
 【発行所】草思社文庫
 【発行日】2018/04/17
 【ISBN 】978-4-908925-29-0
 【価 格】1800円


イタリア、トスカーナにモンテレッジオという名前の村があり、本を担いで行商に出ていました。ですのでモンテレッジオの収穫祭りは本になっています。


■露天商賞
イタリアの最も由緒ある文学賞の一つ 発祥地がモンテレッジオ第一回はヘミングウェイの「老人と海」


各地の青空市場で台に本を積んで売りますが客からの質問や感想を出版社に伝えました。既存の書店からは知ることができず、また販売網の外の小さな街まで本を運んでくれ出版社は重宝しました。独立運動支援など地下出版社にとっても禁書を運ぶのに重宝しました。


出版社は行商人たちにゲラを読んでもらってから出版するかどうか判断していました。売れる本を見抜く力はすごかったそうです。


行商人5人が集まって出版社が集まるミラノなどに会社を設立。本を1ケ所にまとめて、各地に商いを流す結線点を作りました。仲間内からイタリア中の露天商へと拡げイタリア最初の取次会社になりました。


■アルド・マヌツィオ ローマ近郊出身のイタリア人
グーテンベルクが聖書を活版印刷したが大きく、分厚く、重いものでした。これの真逆で小さく、薄く、軽く、簡単な装丁にし価格を下げた文芸書を出します。ここから著作権が生まれていきます。オリジナル書体としてイタリックを考案します。1501年には文庫本を出すことで、どこでも持ち運びできる本が登場。

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2022/07/19

あしたから出版社

 【書 名】あしたから出版社
 【著 者】島田潤一郎
 【発行所】筑摩書房
 【発行日】2022/6/10
 【ISBN 】978-4-480-43822-5
 【価 格】880円


2014年、晶文社から出た本を加筆修正して文庫化した一冊です。


■本屋とは
ある書店員の言葉、「子供がぶらっと入ってきて、ぶらっと出られる店はコンビニと本屋しかない」
夏葉社の特徴は全国の書店を巡り把握していること。あの書店なら何冊と見積もって出版しています。


■取次
日販、東販、大阪屋、鈴木書店などが有名ですがJRC(人文・社会科学書流通センター)という取次が神保町にあります。


■古書・善行堂
白川通今出川近くに古書店ができていたんですね。昔は百万遍から白川通りにかけて、ずっと古本屋さんがあり、買った本をよく駸々堂で読んでいました。


■昔日の客
山王書房の店主だった関口良雄の「昔日の客」が復刊された話は聞いていたんですが、夏葉社の2冊目の本で、渋い所に目を付けますね。


■スマホの影響
スマホの影響でガムが売れなくなったーガムは本質的に嗜好品ではないー時間を持て余すことがなくなると売れなくなる


■Bookland
夏葉社の本が並ぶ奈良県の本屋。2012年10月31日、10年間の営業を終了したんですね。

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2021/05/15

パルプ・ノンフィクション

 【書 名】パルプ・ノンフィクション
 【著 者】三島邦弘
 【発行所】河出書房新書
 【発行日】2020/03/20
 【ISBN 】978-4-309-02868-2
 【価 格】1800円


ミシマ社という小さな出版社の物語。companyとはcom(一緒)にpanを食べるが語源。


■出版状況
1996年がピーク(2兆6~7000億円)で2019年は半減(1兆2360億円)
1999年に2万3000店あった書店が1万1000店に


■増刷単位
1500部が基本。本体価格1500円の本を100部オフセット印刷すると原価率が90%になる。

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2018/08/22

ちいさなちいさな出版社たち

 【書 名】ちいさなちいさな出版社たち
 【著 者】松籟社編集部
 【発行所】松籟社
 【発行日】1985/8/5
 【ISBN 】4-87984-058-0
 【価 格】1,300円

紹介されているのは影書房、径(こみち)書房、創樹社、マツノ書店、論創社で、なぜ出版社を立ち上げたのかなど記載されています。マツノ書店は山口県徳山市にある古書店&出版社で山口などに関わる本の復刻などをしています。我が家にもマツノ書店の本があります。

論創社への注文スリップで誤りもけっこうあり、「大逆事件の周辺」がなぜか「大学受験の周辺」で届きます。「農の美学」が「能の美学」になるのは簡単ですが、「十字星に祈る」が「北極星に祈る」になったりします。他には「知覚の精神病理」が「味覚の精進料理」になったそうです。出版社運営は大変でフランスの諺に「大金を失うのは簡単なことだ。出版をはじめればよい」というのがあるそうです。

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2018/01/26

男たちの出版社

 【書 名】男たちの出版社
 【著 者】石野誠一
 【発行所】明日香出版
 【発行日】1988/02/01
 【ISBN 】4-87030-186-5
 【価 格】980円

「副題が体験的・小出版社運営の手引き」となっています。今ではビジネス書で有名な明日香出版ですが当初は一人で脱サラして出版社をはじめ、しかも場所は大阪でした。やがて東京へ出てベストセラーなどを出すものの、うまくいかず5年後には、ほぼ休眠状態となった時に新しいメンバーが入って再出発。ところが、またなかなかうまくいかず奮闘。開業から軌道にのるまでの裏話満載です。取次との取引口座の作り方では、まず形から入らないといけないなど実践的なノウハウも書かれています。


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2017/10/28

蔵書の苦しみ

 【書 名】蔵書の苦しみ
 【著 者】岡崎 武志
 【発行所】光文社知恵の森文庫
 【発行日】2017/10/20
 【ISBN 】978-4-334-78730-1
 【価 格】740円

どっかで読んだことがあるなあ、どこだっけと思いながら読み進め、読書記録を見ると光文社新書から出ていた「蔵書の苦しみ」を読んでいました。この本にも出てきますが読んだ本を忘れてしまいます。新刊コーナーに並んでいたのですが、念のために奥付を見て確かに新刊だと確認して、条件反射的に買ってしまいましたがダブりでした。新書が出てからの「蔵書の苦しみその後」も収録されています。同じ本を買うことは、よくあることで、3冊同じ本を買ったときはさすがに自分でもあきれました。

本がたまると調べたい時に肝心の本が埋もれて出てこない。探す手間を考えるより書店で買った方が早いという本末転倒なことになります。電子書籍もありますが、やはり紙の本の方がいいですねえ。蔵書が火事で燃える話や処分の話など蔵書にまつわる本が満載です。

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