2024/07/15

山小屋ガールの癒されない日々

 【書 名】山小屋ガールの癒されない日々
 【著 者】吉玉サキ
 【発行所】平凡社
 【発行日】2019/06/19
 【ISBN 】978-4-582-83807-7
 【価 格】1400円

北アルプスの山小屋で10年働いていた作者のエッセイです。夏山シーズンの週末になると100人以上の食事や宿泊の世話をしなければならず大変です。スタッフは山にいるのに山を歩く時間がありません。休暇の時は、ここぞとばかりに縦走をする人もいます。自然に癒されると山小屋でのバイトを始める人もいますがボロボロになります。スタッフ用のお風呂はありますが、寒いし水は貴重だし、こちらも大変です。

食材は数週間に1度、ヘリであげます。まずは下山してヘリ荷の準備をしないといけません。もっこには約600キロしか入れられないので段ボールなどは重さを測って調整しないといけません。下の方に重いものを乗せるのは基本です。山の上からはゴミを麓に運びますが、多い場合は20往復もします。

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2023/12/02

謎とき 世界の宗教・神話

 【書 名】謎とき 世界の宗教・神話
 【著 者】古市憲寿
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2023/11/20
 【ISBN 】978-4-06-534092-9
 【価 格】1000円


■二重予定説
キリスト教の最後の審判で復活する人は本人の努力が影響する考えと生まれる前から決まっているという考え方がある。後者が二重予定説でキリスト教では少数派ですが、トランプ元大統領など社会的な影響力が大きい人が多い。最初から決まっているので何もしなくてもよいっと考えず、仕事でも人生でも成功しておかないとという強迫観念があります。


■四十九日
仏教の四十九日は霊魂が継ぎの体に入って生まれ変わるまでの期間


■敬遠
論語「鬼神を敬して之に遠ざく」が語源 人間が知ることができない鬼神のような存在には敬って遠ざけろ


■唯識
如来蔵思想-あなたにも悟りの可能性がある-修行無用論になる
唯識思想-悟るまで何度も生まれ変わって修行を続ける
玄奘三蔵が膨大な経典を持ち帰ってが一番読まれているのは一番短い般若心経


■本国に残っていないもの
ピアノ教本のバイエル-ドイツでは使われていない模様
デミグラス・ソースも残っているのは日本だけの模様

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2023/11/18

久米宏です ニュースステーションはザ・ベストテンだった

 【書 名】久米宏です。 ニュースステーションはザ・ベストテンだった
 【著 者】久米宏
 【発行所】朝日文庫
 【発行日】2023/10/30
 【ISBN 】978-4-02-262084-2
 【価 格】900円


■ラジオとテレビ
ラジオ出身者のアナウンサーがテレビに出るとうまくいかないのは「しゃべりすぎるから」。ラジオの場合、沈黙となると放送事故になるので、ひたすら話続けなければなりません。テレビは映っているだけで成り立つことを学んで軌道っ修正していきます。


■吉本流
タレントのスケジュール表にはラジオ局やテレビ局を回るのに移動時間がありません。芸人が自分でやりくりして時間をひねりだすことをしています。前の番組を早く終わらせて次の番組に遅れていきます。


■ザ・ベストテン
黒柳徹子からの指定で司会が実現。若い歌手でも敬語を使うことを2人で決めて番組がはじまります。またランキングの公正さにこだわったため初回ではスタンバイしてもらっていた山口百恵がまさかの11位になってしまいましたが、これが評価されることになります。


■世界ふしぎ発見
テーマが伝えられると関連する本を片っ端から読んで勉強していたのが黒柳徹子。久米宏の食事会で途中で帰り、その理由が「世界ふしぎ発見」に備えて7冊の本を読むため。回答率の高さはこんなところにあったんですね。番組ディレクターが図書館に行ったら黒柳徹子に先に借りられていて焦ったそうです。


■大宅壮一
風俗を語る時は難しい言葉を使い、政治を語る時は風俗を語るように語れ

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2023/11/13

人はどう老いるのか

 【書 名】人はどう老いるのか
 【著 者】久坂部 洋
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2023/10/20
 【ISBN 】978-4-06-533693-9
 【価 格】920円

■高齢者はバリアフリーが危険
畳の縁や絨毯の継ぎ目など何気ないところで転倒してしまいます。バリアフリーの傾斜も危なく色を変えて明示するなどの工夫が必要です。反対に階段などは高齢者も最新の注意を払うので案外、転倒することはありません。

■認知症への対応
お爺ちゃん、僕の名前分かる? → お爺ちゃん、太郎だよ、遊びにきたよ
何がいい? → コーヒーと紅茶のどっちにする?

■考え方を変える
無為自然ー作為的なことはせず、自然の任せる
莫妄想(まくもうぞう)ー不安や心配や迷いは妄想だからしないほうがよい
小欲知足-欲を減らし足るを知ることが苦しみを減らす
武道とは「与えられた状況に最適化することをめざす」ー相手の状況にあわせてもっとも自由度の高い状況を作ることで、次の行動の選択肢が最大化し、何が起きても大丈夫という心持になる。

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2023/10/07

日本の歪み

 【書 名】日本の歪み
 【著 者】養老孟子、茂木健一郎、東浩紀
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2023/09/20
 【ISBN 】978-4-06-531405-0
 【価 格】1000円


■国は儚い
敗戦を経験した世代の感覚は国というのは儚いものだという意識。戦後の左翼運動は真逆で国家権力は盤石なものだという前提がある。満州引揚者にとっては国というのは儚いから微力ながら支えてやろうという発想になる。意気軒高なナショナリズムではなく、支えないとすぐボロボロになって壊れちゃうという感覚がある。


■八月十六日
終戦の翌日、空に日本の飛行機がガソリンを節約しなくてもよくなったので、たくさん飛んでいました。


■ルール
どんな物事でもルールを決めると途端にゲームとして捉え、ゲーム自体の点数稼ぎに邁進しはじめる。人間はクリエイティブなのでルールが作られると必ずその穴を突こうとします。
人間はあらゆるものをゲーム化するけれど、他方でルールは必ず変わるし破られるので、それを絶対化すると長期的には負ける


■分類
分類学者が集まって酒を飲むと必ずケンカになるー分類は人間が典型的にケンカする話題の一つ


■人口密度
島根県、鳥取県の可住地面積あたりの人口密度はヨーロッパと同じぐらいで、日本の過疎地域は世界基準では標準になる。

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2023/09/20

座右の寓話

 【書 名】座右の寓話
 【著 者】戸田智弘
 【発行所】ディスカヴァー携書
 【発行日】2023/05/26
 【ISBN 】978-4-7933-2947-4
 【価 格】1200円


古今東西語り継がれる教え77


■よい質問 ピーター・ドラッカー
重要なことは正しい答えろ見つけることではない。正しい問いを探すことである。間違った問いに対する正しい答えなど危険とはいえないまでも役に立たないものはない。


■違っているのは素敵なこと
アメリカの田舎の駅に2つの時計があり、いつも別々の時刻を示していた。乗客がなぜ合わせておかないのか駅長に聞くと、「2つとも同じ時刻をさすのであれば、時計は2つもいりません」


■知恵ある者に怒りなし
中東アジアのことわざ「犬が吠えてもキャラバンは進む」 エゴサーチしても「百害あって一利なし」です



「整理整頓は人生の半分である」ドイツの格言


■100歳まで生きる方法 良寛和尚
80歳の人に100歳まで生きたいと言われた時の返事
「もう100歳まで生きたと思いなさい。そうすれば100歳まで生きたことになるのだ。そう思って一日生きれば、一日儲かったことになる。こんなうまい話はない」


■やりたいことには旬がある
楽しみを先送りばかりしていると、その人は結局のところ何もしたいことをせずに人生を終えることになってしまう

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2023/08/09

虫眼とアニ眼

 【書 名】虫眼とアニ眼
 【著 者】養老孟子、宮崎駿
 【発行所】新潮文庫
 【発行日】2022/12/25
 【ISBN 】978-4-10-134051-7
 【価 格】630円


■制作
準備段階を入れると3年ほどかかる。そして毎月の固定が800万円ほど出ていく。
この子を楽しまさせるために作る-若いスタッフは晩婚化の影響で自分の子供のために作りたいと思わず、いつまでも自分のために作りたいと考え、変なアニメになってします。


■鎌倉
鎌倉時代の絵図には周囲の山の尾根が馬が通れる幅の道になって自然の砦になっていた。今は全部、木が生えてしまった。


■電通のコマーシャル
1秒30コマ 15秒CM-450コマ
屋内から屋外に画面転換する時は2コマほどブランクをいれるーいきなり画面が変わるので視聴者がまばたきをする
視聴者は自分がまばたきしたので向こうが変わったんだと思ってしまう


■千と千尋
湯屋の女たちが寝る部屋ー絹糸産業の女工たちが住んでいた寮がモデル
昭和20年代、近江絹糸で葬儀があり手ぬぐいを拡げて干したいう要求-人が多すぎて洗濯物を手すりに干せなかった

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2023/07/01

日本建築集中講義

 【書 名】日本建築集中講義
 【著 者】藤森照信、山口晃
 【発行所】中公文庫
 【発行日】2021/08/25
 【ISBN 】978-4-12-207102-5
 【価 格】1000円


月刊「なごみ」に連載されたいたのをまとめたもの


世界で2番目に古い木造建築が中国で見つかり松で作っているので乾燥するとひび割れが大きく入っていた。ただ1300年前の松材からは今もヤニが出る。


■獅子
御所の天皇の寝所の前に置かれていて夜の邪気を払うものが、だんだん外へ出て神社の境内に置かれるようになる。


■岩崎邸
1896(明治29)年築で和館&洋館スタイル。ジョサイア・コンドルが手掛ける。この後に和館と洋館を分けて並べて造るのがオーソドックスになる。庶民が洋風応接間を作ってソファー、サイドボード、サイドテーブルの3点セットを置くのが戦後流行る。


■能舞台
あの世のことで、鏡板には本来は松が植えられていた。現在は老松が描かれることが多い。橋掛かりは太鼓橋の象徴になっている。別世界へ行くためのもので橋掛かりの横の松は影向(ようごう)の松の象徴。影向の松は春日大社の一角にある。能の原型の一つが影向の松の前で行う能で縁者は観客に尻を向けて「ヨー」とか神様を呼ぶだけである。

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2023/06/11

アメリカの大学生が学んでいる本物の教養

 【書 名】アメリカの大学生が学んでいる本物の教養
 【著 者】斉藤淳
 【発行所】SB新書
 【発行日】2023/01/15
 【ISBN 】978-4-8156-1769-1
 【価 格】900円


■リベラル・アーツ
ギリシャで市民が政治に参加するのは幅広い知識が必要。基本科目が文法学、論理学、修辞学、算術、幾何学、音楽、天文学の7科目。
Good Thinker(上手な思考者たれ)ーイエール大学のリチャード・レヴィン総長の言葉 みずから思考して判断できる人たれ


■民主主義
大規模な飢饉は民主的な政治体制では発生していない 問題はあっても多様な価値観で均衡状態が保たれるシステム


■古典
古典になれなかった本には理由がある


■出羽守
アメリカでは、ヨーロッパではと海外を引き合いに出す


■逆から問う
なぜ投票に行かないのか→なぜ人々は投票に行くのか 仮説の要件を満たせば投票率をあげることができる

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2023/05/10

朽ちるマンション 老いる住民

 【書 名】朽ちるマンション 老いる住民
 【著 者】朝日新聞取材班
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2023/01/30
 【ISBN 】978-4-02-295204-2
 【価 格】810円


年数が経ったマンションは住宅問題なのか社会問題なのか扱う新聞社でも扱う部署が異なる状況で、いろいろと模索がはじまっている。


■業務の内部委託
理事の負担軽減策として理事会や総会の議事録など書類作成、予算を作り支出入の管理をする会計の業務を有償で住民に委託。1年間の報酬は5万円で理事の負担を軽減。


■高蔵寺ニュータウン(UR)
愛知県春日井市にあり近くに中部大学があるので、学生が自治会が行う超な行事などを手伝う代わりに2割引きで入居できるシステム。


■機械式駐車場の撤去問題
自治体の条例でマンションに一定台数の駐車場を設置することが義務付けられていて撤去すると抵触するおそれがある。

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