奈良 地理地名地図の謎 増補改訂版
【書 名】奈良 地理地名地図の謎 増補改訂版
【著 者】奈良まほろばソムリエの会
【発行所】じっぴコンパクト新書
【発行日】2023/05/22
【ISBN 】978-4-408-42137-7
【価 格】1000円
■西大寺
孝謙上皇が西大寺建立を発願した日は恵美押勝が謀反を起こした天平宝字(764)年9月11日。聖徳太子が四天王寺の守護を受けて物部氏を倒した故事にならって西大寺を建立します。
■海龍王寺
平城京の東二坊大路が途中で曲がっていて町割りからはずれています。平城京以前からあった古刹で藤原不比等が仏教信仰の拠り所として広大な邸宅に寺を取り込みます。これが後の海龍王寺になります。
■垂仁天皇陵の田道間守の墓
池に浮かぶ小島ですが、元禄年間の山稜図には出てこず、幕末の尊王思想の時に堤の一部を変更した説が有力です。
■後の祭り
祇園祭説もありますが、どうも春日若宮おん祭で最終の祭りが華やかさにかけるところからきたようです。
■忍坂(おっさか)
和歌山県橋本市の隅田八幡宮 人物画像鏡に忍坂の地名が出てきます。西暦443年とあり、最古の地名です。長い坂道があり忍坂と呼ばれていました。允恭天皇の皇后である忍坂大中姫の宮が作られ、宮に仕える役人は忍坂部(おさかべ)と呼ばれた。にちに刑部の字が使われ、裁判を行う機関である刑部省の語源となります。
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