2023/05/20

奈良 地理地名地図の謎 増補改訂版

 【書 名】奈良 地理地名地図の謎 増補改訂版
 【著 者】奈良まほろばソムリエの会
 【発行所】じっぴコンパクト新書
 【発行日】2023/05/22
 【ISBN 】978-4-408-42137-7
 【価 格】1000円


■西大寺
孝謙上皇が西大寺建立を発願した日は恵美押勝が謀反を起こした天平宝字(764)年9月11日。聖徳太子が四天王寺の守護を受けて物部氏を倒した故事にならって西大寺を建立します。


■海龍王寺
平城京の東二坊大路が途中で曲がっていて町割りからはずれています。平城京以前からあった古刹で藤原不比等が仏教信仰の拠り所として広大な邸宅に寺を取り込みます。これが後の海龍王寺になります。


■垂仁天皇陵の田道間守の墓
池に浮かぶ小島ですが、元禄年間の山稜図には出てこず、幕末の尊王思想の時に堤の一部を変更した説が有力です。


■後の祭り
祇園祭説もありますが、どうも春日若宮おん祭で最終の祭りが華やかさにかけるところからきたようです。


■忍坂(おっさか)
和歌山県橋本市の隅田八幡宮 人物画像鏡に忍坂の地名が出てきます。西暦443年とあり、最古の地名です。長い坂道があり忍坂と呼ばれていました。允恭天皇の皇后である忍坂大中姫の宮が作られ、宮に仕える役人は忍坂部(おさかべ)と呼ばれた。にちに刑部の字が使われ、裁判を行う機関である刑部省の語源となります。

| | コメント (0)

2016/10/09

奈良の隠れ名所

 【書 名】奈良の隠れ名所
 【著 者】奈良まほろばの会
 【発行所】じっぴコンパクト新書
 【発行日】2016/07/27
 【ISBN 】978-4-408-45592-1
 【価 格】900円

ふつうのガイドブックではなく、奈良の歴史とともに一般的には知られていない名所を紹介しています。島左近が城主だったのではと言われる椿井城という山城まで紹介されています。

二上山に大津皇子の墓がありますが、姉の大伯皇女の歌を参考に宮内庁が設定しただけで根拠はないそうです。反逆者の墓を奈良が見渡せる二上山の頂に造るのは常識的ではないので山麓にある鳥谷口古墳が本当の大津皇子の墓ではないかと言われています。

バスクリンといえばツムラが出している入浴剤ですが、もともとの名前は浴剤中将湯。中将姫に由来してつけられました。當麻寺の曼荼羅を織ったのが中将姫といわれ、宇陀と関係がありました。ツムラの創業者が宇陀の出身で母親の実家に中将姫が逃亡中に製法を教わった薬があり、これが中将湯になったそうです。他にも天理軽便鉄道など意外なスポットが書かれた一冊です。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/01/12

奈良 地理地名地図の謎

 【書 名】奈良 地理地名地図の謎
 【著 者】奈良まほろばソムリエの会
 【発行所】じっぴコンパクト新書
 【発行日】2014/03/10
 【ISBN 】978-4-408-45486-3
 【価 格】762円

十津川村-壬申の乱の時、大海人皇子に協力して戦功をあげたので租税が免除されましたが、なんと明治の地租改正まで免除されていたそうです。坂本龍馬暗殺の時に訪ねてきた幕府見回り組が名乗ったのが十津川郷士の名前。尊王活動では有名でした。御所警備をしていたのが薩摩、長州、土佐の三藩以外は十津川郷士のみでした。

広陵町-かぐや姫の里。竹取の翁の名前は「さぬきの造(みやつこ)」で広陵町には古代、散吉(さぬき)郷があり、郷の中心には讃岐造(さぬきのみやつこ)を祀った讃岐神社があります。かぐや姫の名付け親が「御室戸(みむろと)斎部の秋田」で三諸岡(みもろおか)に住んでいた秋田という人物ではと言われています。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/09/27

鹿男あをによし

 【書 名】鹿男あをによし
 【著 者】万城目学
 【発行所】幻冬舎文庫
 【発行日】2010/4/10
 【ISBN 】978-4-344-41466-2
 【価 格】686円

鴨川ホルモーが面白かったので買ってきました。今回は京都でなく奈良が舞台。坊っちゃんを彷彿させる小説なんですが、うまく現代風にアレンジしています。奈良公園に鹿がたくさんいますが、こんな鹿がいたら面白いでしょうねえ。「さあ、神無月だあ」


| | コメント (0) | トラックバック (0)