2016/12/23

「距離感」が人を動かす

 【書 名】「距離感」が人を動かす
 【著 者】大塚 英樹
 【発行所】講談社アルファ新書
 【発行日】2008/08/20
 【ISBN 】978-4-06-272515-6
 【価 格】800円

ダイエーの中内功氏などたくさんの経営者にインタビューの経験から、いかに人と接すべきかを書いた本です。副題は「500人のトップ経営者に学んだ複眼的対人間関係論」になっています。重要なのは1メートルの距離感で不用意に、相手の心の領域に土足で踏み込まないこと。近すぎる関係は家族の一員のようになってしまい、えてして壊れやすいものです。


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2014/05/20

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

 【書 名】外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック
 【著 者】山口 周
 【発行所】東洋経済新報社
 【発行日】2012/10/19
 【ISBN 】978-4492557204
 【価 格】1,728円

相手に伝わり理解しえもらえるプレゼンにするために、どんな場面でどんな図解やグラフを使えばよいか書かれています。ダメなスライドと、どう改善すればよいかも書かれていて参考になります。

面白かったのが出典に関する話題で、海外でプレゼンすると、どんな出典からデータをとったか質問がありますが日本では皆無。新聞やテレビのニュースを鵜呑みにしてしまい情報のウラをとらない国民性もあるのでしょう。イギリス情報局はもともと自分の提案する政策に都合の良い情報ばかり出してくる外務省に対して作られたもので、情報のダブルチェックをするために作られたのが設立目的です。


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2012/05/13

プロフェッショナルの条件

 【書 名】プロフェッショナルの条件
 【著 者】P・F・ドラッカー
 【発行所】ダイヤモンド社
 【発行日】2000/06/29
 【ISBN 】4-478-30059-3
 【価 格】1800円

「いかに成果をあげ、成長するか」ドラッカーの体験が綴られています。

■イノベーターはリスクっを冒さない
起業家というとリスク志向のイメージが強いですが、これはハリウッド映画のイメージ。実際は、リスクを明らかにして、それを最小限にすることに注力しており、成功している起業家の共通点はリスクを冒さないこと。

■何によって憶えられたいか
ドラッカーが13歳の時に宗教の先生に質問された言葉が「何によって憶えられたいか」。もちろん教室の誰も答えられません。先生は「いま、答えられるとは思わない。でも50歳になっても答えられなければ、人生を無駄にしたことになるよ」。60年ぶりの同窓会で皆に聞いたら、皆、この言葉を覚えていました。

もう一つの逸話が父親の知り合いであったシュンペーターに父親と会った話。昔、大学で教えていた父親が「自分が何によって知られたいか、今でも考えることはあるかね」という質問に、シュンペーターが答えたのは「その質問は今でも私には大切だ。でも、昔とは考えが変わった。今は一人でも多く優秀な学生を一流の経済学者に育てた教師として知られたいと思っている」つまり、自分だけでなく人を変える仕事をすべき歳になったということですが、シュンペーターはこの5日後になくなります。「何によって知られたいか」、常に自問しながら生きることが重要です。

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2010/12/12

はじめて講師を頼まれたら読む本

 【書 名】はじめて講師を頼まれたら読む本
 【著 者】大谷由里子
 【発行所】中経出版
 【発行日】2009/9/5
 【ISBN 】978-4-8061-3463-3
 【価 格】1400円

タイトル通り「はじめて講師を頼まれたら読む本」です。講師として守らないといけないこと心構えなどが満載。私もチョコチョコ講師頼まれますので、大いに参考になります。A4版プロフィール原稿の用意はさすがですね。さっそく取り入れよ!

著者の大谷さんには1997年2月に「20代、30代の本音」というタイトルで知的生産の技術研究会・関西で講師をお願いしました。

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2010/08/21

頭がいい人、悪い人の話し方

 【書 名】頭がいい人、悪い人の話し方
 【著 者】樋口 裕一
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2004/9/21
 【ISBN 】4-569-63545-8
 【価 格】714円

知的生産の技術研究会が出している会報に丸の内丸善で行われた「知の現場」出版記念トークが掲載されていました。トークによると著者の樋口氏は久恒理事長の幼馴染だったんですねえ。

さて本の内容ですが会社での想定になっており、まずはどんな話し方なのかの紹介と周囲の人の対策、自覚するためのワンポイントが載っています。特に困った話し方をする人物が上司だった場合の対応が難しいのですがワンポイントアドバイスが載っています。

「難解なことを言って煙に巻く」という事例が掲載されており、実はこの事例に先日出会ったばかりです。ベンチャー企業の社長ですが理解できないのは理解できない方がおかしいという態度でした。専門家であればあるほど一般の人が分かるように噛み砕いて説明しないといけません。特に資金面では、資金の出し手である技術的素人に分かりやすく説明できるかで調達が決定しますのでなおさらです。

人のことばかりでなく自分でも知らない間に同じような話し方になっていないかチェックが必要です。

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