【書 名】プロフェッショナルの条件
【著 者】P・F・ドラッカー
【発行所】ダイヤモンド社
【発行日】2000/06/29
【ISBN 】4-478-30059-3
【価 格】1800円
「いかに成果をあげ、成長するか」ドラッカーの体験が綴られています。
■イノベーターはリスクっを冒さない
起業家というとリスク志向のイメージが強いですが、これはハリウッド映画のイメージ。実際は、リスクを明らかにして、それを最小限にすることに注力しており、成功している起業家の共通点はリスクを冒さないこと。
■何によって憶えられたいか
ドラッカーが13歳の時に宗教の先生に質問された言葉が「何によって憶えられたいか」。もちろん教室の誰も答えられません。先生は「いま、答えられるとは思わない。でも50歳になっても答えられなければ、人生を無駄にしたことになるよ」。60年ぶりの同窓会で皆に聞いたら、皆、この言葉を覚えていました。
もう一つの逸話が父親の知り合いであったシュンペーターに父親と会った話。昔、大学で教えていた父親が「自分が何によって知られたいか、今でも考えることはあるかね」という質問に、シュンペーターが答えたのは「その質問は今でも私には大切だ。でも、昔とは考えが変わった。今は一人でも多く優秀な学生を一流の経済学者に育てた教師として知られたいと思っている」つまり、自分だけでなく人を変える仕事をすべき歳になったということですが、シュンペーターはこの5日後になくなります。「何によって知られたいか」、常に自問しながら生きることが重要です。
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