レジの行列が早く進むのはどっち
【書 名】はじめての統計学 レジの行列が早く進むのはどっち
【著 者】佐藤舞
【発行所】知的いきかた文庫
【発行日】2025/03/05
【ISBN 】978-4-8379-8909-7
【価 格】790円
■歴史
確率論-16世紀のイタリア 数学的にギャンブルに勝てる方法はないか
推計統計学-17世紀のイギリス人商人 病気でなくなる人には、なんらかの法則性はないか
教会の資料をもとにした死亡統計表から「36%の子供は6歳までに死ぬ」ことを発見します。当時はペストが蔓延していた時代です。
■ナイチンゲール
統計の大切さを訴えています。クリミア戦争で死亡者の状況を分析し死亡率を大きく減らします。修道女と看護師を連れて戦場の病院に向かいましたが相手は拒否。そこでトイレ掃除から始めると衣類の洗濯をします。衛生状況が改善して死亡率が減少したため上層部も認めざるをえませんでした。またナイチンゲールは数値を視覚的に表現するグラフをはじめて使います。
■パチプロ
パチンコの還元率が85~90%でも勝つのは至難の業。ギャンブル情報誌に記事を書いたり、パチンコ店に営業に行ったりYoutubeをするなど副業で稼いでいます。
人は従属事象より独立事象を好みます。パチンコの当たりが1/99なら99回チャレンジすると1回あたる(従属事象)ではなく1回ごとに1/99の確率で抽選している(独立事象 前の事象には影響されない)
■疑似相関、見かけの相関
警察官が多い地域は犯罪件数が多い-人口という潜伏変数の影響が大きい 単なる相関関係を因果関係と見誤ることを錯誤相関といいます。
■自己効力感
やればできるという感覚。仕事でも成果が出やすい。
■プロジェクトションバイアス
人は未来予測が苦手。今の状態が将来も続くという思い込み。お腹が減って買い物に行き、食べきれないほどの食材を買ってしまいます。
■損失回避バイアス
人は得することよりも損をしないことを優先します
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