2017/07/16

京都の凸凹を歩く2

 【書 名】京都の凸凹を歩く2
 【著 者】梅林秀行
 【発行所】青幻社
 【発行日】2017/05/26
 【ISBN 】978-4-86152-600-8
 【価 格】1600円

今回、取り上げられているのはブラタモリでも紹介された嵐山、ほかに金閣寺、吉田山、御所、源氏物語(五条)、伏見城です。

金閣寺にはもともと西園寺公経が作った邸宅「北山第」がありました。山を削って平らに整地し、金閣寺はこの改修した後が使われて建てられています。残っている崖には昔、四十五尺滝が流れていたのではないかと思えるところがありそうです。

秀吉が地震で倒壊した伏見指月城の後、少し離れたところに伏見木幡山城を造りましたが、天守閣などは影も形もありません。伏見の町には当時の郭跡や町割り、総構えの跡が残っています。高低差を楽しめる一冊です。

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2017/05/27

歴史家の案内する京都

 【書 名】歴史家の案内する京都
 【著 者】仁木宏、山田邦和
 【発行所】文理閣
 【発行日】2016/05/20
 【ISBN 】978-4-89259-790-9
 【価 格】1,800円

太秦古墳群、長岡京の時代から近世にかけて京都を紹介していますが各地に痕跡が残っていて、実際に街歩きをして楽しむことができます。戦国時代の山科御坊や一乗寺城跡、如意丘城跡、中尾城跡など洛東の山城跡などについても書かれています。

祇園祭の舞台となる御旅所は四条通りと寺町通りの交差するあたりにあり、川端康成の「古都」の舞台となっていますが、もともとは大政所御旅所という四条烏丸から下ったところにありました。八坂神社から大政所御旅所に移動する神幸が祇園祭の発祥になるでしょう。

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2016/09/16

聖なる怠け者の冒険

 【書 名】聖なる怠け者の冒険
 【著 者】森見登美彦
 【発行所】朝日文庫
 【発行日】2016/09/30
 【ISBN 】978-4-02-264822-8
 【価 格】640円

京都・祇園祭宵山の土曜日に繰り広げられる森見ワールド。有頂天家族や宵山万華鏡などとの作品といろいろなところでつながっています。レストラン菊水や実際に京都にある場所が舞台になっていますが、無間蕎麦の舞台となった蕎麦処六角は本当にあるんでしょうか。


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2016/07/24

京都の凸凹を歩く

 【書 名】京都の凸凹を歩く
 【著 者】梅林秀行
 【発行所】青幻社
 【発行日】2016/05/10
 【ISBN 】978-4-86152-539-1
 【価 格】1600円

巻末に「ブラタモリ」プロデューサーと著者との対談が記録されていますが、ブラタモリ京都編、奈良編、京都嵐山編、京都伏見編の4回に出演されていたんですね。御土居の回などは河岸段丘が見事で放送後に実際に見に行っておりました。

祇園、聚楽第、御土居、巨椋池、伏見、淀の高低差について分かりやすく解説しています。伏見指月に伏見城の舟入の凸凹が残っているとは知りませんでした。京都の凸凹を歩くのに最適なガイドです。


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2016/03/05

京都ぎらい

 【書 名】京都ぎらい
 【著 者】井上章一
 【発行所】朝日新書
 【発行日】2015/09/30
 【ISBN 】978-4-02-273631-4
 【価 格】760円

京都と言えば、どこまでが京都の範囲となるのか嵯峨生まれで宇治育ちの筆者が考察し、なかなか面白い京都論になっています。嵯峨は洛外で京都人には同じ京都とは思われていません。昔、梅棹忠夫先生に「先生も嵯峨あたりのことを田舎と見下してはりましたか」聞いた時に、「あのへんは言葉づかいがおかしかった」と返事が返ってきたそうです。嵯峨はかっては愛宕郡で京都弁とは少し違った愛宕(おたぎ)なまりがあったそうです。宇治も京都ではなく、山科も同じで東山が東ではなく西に見えるのでダメなんだそうです。


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2016/01/30

京都の歴史を歩く

 【書 名】京都の歴史を歩く
 【著 者】小林 丈広、高木 博志、三枝暁子
 【発行所】岩波新書
 【発行日】2016/01/20
 【ISBN 】978-4-00-431584-1
 【価 格】900円

京都の街を散策する時に役立ちますが、今の通りや町にはどんな歴史があったのか学べる一冊です。

前祭りと後祭りが復活した祇園祭ですが、現在よりも鉾などを出していた町は多く、現存していない山は29、鉾が3つあります。北は二条通りから南は松原通りあたりまで拡がっていたんですね。円山公園には明治の初めに吉水温泉があり、金閣寺を模した三層の楼閣があり、写真が掲載されています。

足利義満が造ったのが北山殿。佐井通りが玄関口で高橋通りと交わる所に惣門があったようです。明との貿易をしていましたので、明からの使節はこの佐井通りを歩いていたようです。北山殿には七重大塔がありました。相国寺にも七重大塔があり、高さは約110メートルあったようで、京都タワーよりも高かったのですが落雷で焼失したため北山殿に再建されることになりました。ですが完成途上に落雷で焼失。結局、相国寺に再建しますが、また焼失してしまいます。この北山殿の西にあったのが金閣寺です。


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2015/11/25

京都の道はややこしい

 【書 名】京都の道はややこしい
 【著 者】らくたび編
 【発行所】光文社知恵の森文庫
 【発行日】2015/11/20
 【ISBN 】978-4-334-78684-7
 【価 格】700円

京都の道といえば平安京でできた碁盤の目というイメージなんですが、そんなことはなく行き止まりの道などいろいろあります。平安京ができた時、1町(120m)四方が基本でこの町の周りに道が作られます。

中央部分は道路に接していないので小道を通さないといけないなど不便なため、だんだん空地になっていきます。そこで秀吉が町の真中に南北に道を作ります。短冊形の土地になることで使いやすく人口が増えるなど効果がありました。ただし全てがなったわけではなく、山矛町など裕福な土地はやんわりと拒否したため、途中で行き止まりの道などができることになります。

京の五条の橋の上...といえば牛若丸と弁慶ですが、現在の五条大橋ではなく、松原通りの橋になります。もともとは五条でしたが秀吉が方広寺や伏見に行くにはもう少し南にあった方が便利と六条坊門小路に五条大橋をかけて、こちらを五条通りにしてしまいます。もとの五条通りが松原通りになってしまいました。

有名な天使突抜通りなども紹介され、巻末には紹介した通りの地図が掲載されています。


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2015/10/08

恋文の技術

 【書 名】恋文の技術
 【著 者】森見 登美彦
 【発行所】ポプラ文庫
 【発行日】2011/04/06
 【ISBN 】978-4860635329
 【価 格】670円

能登半島に飛ばされクラゲの実験をする羽目になった大学院生・守田一郎の物語なんですが、すべて本人が書いた手紙だけで構成された書簡体小説。読んでいくうちにいろいろな話がつながっていく、面白い内容になっています。一応、テーマは恋文です。作者自身も登場し、大学院生に原稿が書けないとなどと、数多くの手紙を送りますが、大学院生から「こんな手紙を書いているから原稿が書けないんだ」と理路整然とした反論にあったりします。京都の三嶋亭なども登場します。


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2015/08/15

京都を古地図で歩く本

 【書 名】京都を古地図で歩く本
 【著 者】ロム・インターナショナル
 【発行所】KADOKAWA夢文庫
 【発行日】2015/09/01
 【ISBN 】978-4-309-49926-0
 【価 格】620円

■新京極通りのタラタラ坂
三条通から新京極通りを下ろうとすると坂になっています。これがタラタラ坂。寺町通りは平安時代から続く古い通りですが、新京極通りができたのは明治時代。平安時代は鴨川が流れて新京極通りは河原でした。秀吉が三条大橋を改修した時に寺町通りでとまっていた三条通りを三条大橋につなげます。この時に同じ高さでつなげたので河原であった新京極通りと高低差が生まれることになります。

■京都の街角に理髪店が多いのは
昔、角地には木戸門がもうけられ夜10時になると閉じられました。ただ夜10時を過ぎても番人に頼むとくぐり戸を通らせてもらえたようで、この番人がはじめた副業が髪結い。狭い店舗でもできるので、明治、昭和と続いて、今の理髪店になったという説があるそうです。

■吉水温泉
有馬温泉の成分を調べ京都に人工温泉ができました。それが吉水温泉。大いに流行りましたが明治の終わりに火災で廃業になってしまいます。跡地にできたのが現在の円山公園だそうです。

■錦小路通り
京都の台所と呼ばれる錦小路通りですが、昔は糞小路と呼ばれていました。もともとは具足を扱う店が多かったため具足小路といっていたのが転じて糞小路になったようです。後冷泉天皇の時に糞小路はあんまりだろうと錦小路に変えたそうです。


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2014/12/24

京都の平熱 哲学者の都市案内

 【書 名】京都の平熱 哲学者の都市案内
 【著 者】鷲田清一
 【発行所】講談社学術文庫
 【発行日】2013/04/10
 【ISBN 】978-4-06-292167-1
 【価 格】960円

京都駅から七条通、東大路通、北大路通、千本通を1周するのが206番の市バス。最期まで残った京都市電が同じルートを走っていました。この206番の市バスが通る周辺の様々な情報を紹介しています。学生時代、「河原町のジュリー」が有名でしたが、この人物紹介やら千本日活などなどいろいろな情報が満載。昔、左京は洛陽城、右京は長安城と称されましたが右京は湿地帯で衰退し、左京が栄えたため京都のことを洛中と言うようになります。

206番ですが千本通りを南へ行くと三条通りから斜めに道路(後院通)を通って、四条大宮駅へ抜けますが、市電を通す時に三条の南にあった材木の同業者町が反対したからなんだそうです。これが206番まで引き継がれています。


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