2024/04/10

お客さん物語

 【書 名】お客さん物語
 【著 者】稲田俊輔
 【発行所】新潮新書
 【発行日】2023/09/20
 【ISBN 】978-4-10-611011-5
 【価 格】860円

■レビュー
フレンチなどのお店の評価で「しょっぱい」「香草がきつい」などの低評価がいくつかあると、アタリの店の可能性があります。誰にでも食べやすい料理ではなく、食べる人を選んでいる料理を作っている可能性があります。
ひとりで行きたい時に歓迎してもらえる店かどうかはrビューサイトで確認できます。

スコットランドのパブの張り紙 お前が受けるサービスの質は、お前の態度と俺の気分次第だ

■バイキング
いろいろな料理をとっているのは日本人で、欧米人は一点集中主義でシンプルにチョイスしています。

■日本人は外国の料理を日本人好みにアレンジする天才である
半分間違っていて、中国料理を広めた陳健民は「わたしの四川料理少し嘘あります。でも、いい嘘」

■ドリンク
料理だけではもうからずドリンクで儲かる仕組みになっています。「孤独のグルメ」でウーロン茶ばかり頼む井之頭五郎は歓迎される客になります。

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2023/03/19

付加価値のつくりかた

 【書 名】付加価値のつくりかた
 【著 者】田尻望
 【発行所】かんき出版
 【発行日】2022/12/19
 【ISBN 】978-4-7612-7636-2
 【価 格】1600円


■徹底した市場調査
新事業・新商品の成功率が低いのは「仮説レベルで見切り発車してしまうこと」


マーケターはお客様が買う瞬間を見なければならない


■付加価値=価値ー外部購入価格
原価の上に乗った部分から「お客様のニーズ」までの部分


本当にその付加価値は手に入るのか はい、手に入ります
他ではできないのか いいえ、他ではできません
自分でもできないのか いいえ、ご自身ではできません


■お客さんには絶対に言ってはいけない一言がある
ホテルでディユースで16万円を問い合わせ
「お客様、そちらのプランは”少し高くなっており”16万円するんです


■構造が成果をつくる
駐車場に白線が引かれていると、その白線の沿って車を停める


■特徴と利点
特徴の主語は「私たち」
 特徴だけ語って買ってくれるお客さんは相見積と値下げ交渉になる
利点の主語は「お客様」
 顧客に変化をもたらす利点を中心に商品説明をすれば値下げ要求はない


管理職研修
 月1回、半年間で合計6回、幹部8名が受講して2000万円
 成果を下げることがなく残業が大幅に減り、4億円が削減できます。それにかかる投資金額はわずか2000万円です


■仕事と作業
作業はアウトソーシングする ただし仕組化して作業になってからアウトソーシングしないと、反対に問い合わせなどで手間がかかる

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2022/06/26

すごいタイトルマル秘法則

 【書 名】すごいタイトルマル秘法則
 【著 者】川上徹也
 【発行所】青春出版社
 【発行日】2022/5/15
 【ISBN 】978-4-413-04649-7
 【価 格】1000円


■組み合わせられることのない単語を組み合わせる
 嫌われる勇気 空 飛ぶタイヤ ざんねんないきもの辞典
 ホームレス中学生 題名のない音楽会



■タイトルの前半と後半がまったくあわない言葉を組み合わせる
 おいしい生活 ココロも満タンに カゼは社会の迷惑です 
 諸君・学校出たら、勉強しよう。


■やさしい言葉と難しい言葉を組み合わせると印象に残りやすい
 ドラゴンクエスト


■数字は奇数
 人は見て目が9割


■タイトルには「ん」をいれる
 まんてん マッサン リボビタンD


■分かりやすい邦題
第三者接近遭遇 → 未知との遭遇
魔法にかけられた → 奥さまは魔女
ミッション・インポッシブル(実現不可能な任務)→スパイ大作戦

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2021/03/09

プロデュースの基本

 【書 名】プロデュースの基本
 【著 者】木崎賢治
 【発行所】集英社インターナショナル
 【発行日】2020/12/12
 【ISBN 】978-4-7976-8062-1
 【価 格】880円


■柔軟な発想
博報堂の関西支社の社員はレストランSABARと組むなどサバを流行らせることに奔走。日本さば文化協会を立ちあげ話題作り、サバが流行るとサバを食べに福井へ行こうなど自治体が観光PRを作ったり、JRがCMをつくるかもしれないと新たな需要を生み出す仕掛けを考えていたそうです。


■ストーリーの重要性
大リーグにはじめて黒人として選手となり優秀な成績を残したのがジャッキー・ロビンソン。背番号42番は全球団で永久欠番になっていて、毎年4月15日は「ジャッキー・ロビンソン・デー」として全球団で42番をつけます。子供たちが質問した時に大リーグの歴史の一齣を教えることになります。


■アグネスチャンの「ポケットいっぱいの秘密」(1974年)
演奏ーキャラメル・ママ(細野晴臣、鈴木茂、松任谷正隆、林立夫) 無名でしたがカッコいいサウンドが作れると起用


■好みの注文
会議で近くの喫茶店からコーヒー12杯と注文しようとした社員を渡辺音楽出版の社長が「ひとりひとり飲みたいものが違うのだから全員に聞きなさい」とたしなめます。
BUMP OF CHICKENが初めて事務所へ行った時に社員がひとりひとりに「なにが飲みたい」と尋ねたので、ここはクリエイティブな場所だと思い一緒に仕事をすることになります。

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2018/01/05

売れないものを売る方法?そんなものがほんとうにあるなら教えてください!

 【書 名】売れないものを売る方法?そんなものがほんとうにあるなら教えてください!
 【著 者】川上 徹也
 【発行所】SB新書
 【発行日】2017/12/15
 【ISBN 】978-4-7973-9507-5
 【価 格】800円

モノを変えずに売るやり方を変えるマーケティングの本ですが平易な言葉で事例も多く書かれています。
・「ウリ」を変える
・「売る時間」を変える
・「売る場所」を変える
・「売る人」を変える
・「売る値段」を変える
・「売る方法」を変える
・「売る目的」を変える

例えばウリを変えるでは、トイレットペーパーの芯30本セットが取り上げられています。誰が買うかと言えば「お子さんの工作用」。工作の宿題用に親御さんが買うニーズがあります。

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2017/10/14

小さなお店会社が一人勝ちできる販促の販促技33

 【書 名】小さなお店会社が一人勝ちできる販促の販促技33
 【著 者】石橋 拓也
 【発行所】現代書林
 【発行日】2017/09/19
 【ISBN 】978-4-7745-1662-2
 【価 格】1500円

小さなお店が費用をかけずにできる販促技が記載されています。例えば都会の高層マンションはセキュリティがきつく、DMを入れたりできません。そんな時に便利なのが郵便局のタウンプラス。町丁を絞って配布地域を指定でき、マンションに郵便物の形でDMを届けられます。また試食のアンケートのお礼としてお土産を渡す時に、持ち帰りが鉄則で、しかも一人では食べきれない量にするのがポイント。試食時間を昼に設定すると近所におすそ分けし、OLなら会社に持ち込んで口コミで宣伝してもらえることになります。

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2017/07/06

セブンイレブン1号店繁盛する商い

 【書 名】セブンイレブン1号店繁盛する商い
 【著 者】山本憲司
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2017/03/01
 【ISBN 】978-4-569-83285-2
 【価 格】800円

豊洲でセブンイレブン1号店を開業し、現在は6店舗を経営しているオーナーがどうやって店を繁盛店にしていったかの秘話です。オープンしたのは1974年5月15日の雨の日でした。最初のお客さんが買っていたのが800円のサングラス。ここからコンビニがスタートし、背面補充するリーチイン・クーラー、ロックアイス、プルトップ缶、小分け配送、ドミナント戦略など必要にせまられて、いろいろな工夫が生まれます。

少数だけど常連客が買う商品があれば切らしてはダメ、お客にあわせて発注し品揃えするのが鉄則です。買いたい商品がないと失望となり、2回続くと寄ってもらえなくなります。廃棄も宣伝と考えて品切れのない店とお客さんに認識してもらえれば常連客になってくれます。


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2017/06/07

すごい立地戦略

 【書 名】すごい立地戦略
 【著 者】榎本 篤史
 【発行所】PHPビジネス新書
 【発行日】2017/03/31
 【ISBN 】978-4-569-83230-2
 【価 格】870円

お店を出すなら人口の多い所で例えば港区の平均年収は900万円ほどありますが、これは一部の富裕層が平均を引っ張っているからで、家賃が高い所に出店するのではなく平均年収が低くても人口が多い足立区に出店する方がよほど得など、なかなか役立つことが記載されています。コンビニの出店戦略や今は成功していても急激に変わる世の中にあわせてビジネスモデルを変えていく必要があるなど参考になります。

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2016/09/03

ウェブ新時代の口コミ戦略

 【書 名】ウェブ新時代の口コミ戦略
 【著 者】小池 晋一
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2007/01/05
 【ISBN 】4-569-65837-7
 【価 格】720円

副題が「ナンバー1になるためのビジネススタイル」になっています。ネット社会となり個々の情報発信が簡単に拡散する時代となりました。PCデポでは高齢者PCサポート事業の解約料問題で批判が集中する事態になっています。反対に勝手にお客さんが好意的な口コミで、会社やサービスの宣伝をしてくれます。昔はアップルには好意的なファンがいて、エバンジェリスト(伝道師)として勝手に宣伝してくれましたが、どこの会社でも同様のことが起り得ます。キーワードとして共進化とカスタマー・エクスペリエンスがあがっています。

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2016/07/02

ジブリの仲間たち

 【書 名】ジブリの仲間たち
 【著 者】鈴木敏夫
 【発行所】新潮新書
 【発行日】2016/06/20
 【ISBN 】978-4-10-610674-3
 【価 格】840円

ジブリが行ってきた広報・宣伝などの裏話が書かれていますが、システマチックな部分もあれば職人技のような部分もあり、うまくマッチさせるプロデュース力が重要なことが分かります。

面白いのが「崖の上のポニョ」の主題歌で有名になった「藤岡藤巻と大橋のぞみ」で、この藤巻というオッサンは一体誰かなと思っていたら博報堂の社員だったんですね。しかもジブリの作品のたくさん関わっています。ところが鈴木プロデューサによれば植木等の無責任シリーズを地でいくような人間だそうで、こいつをいかに働かせるかがテーマとなり、その一つがポニョの歌でした。でも、なかなか愛すべき社員ですね。こういう社員がいる博報堂は多様さを容認しており打たれ強い会社ですね。


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