2021/07/15

国民のための経済と財政の基礎知識

 【書 名】国民のための経済と財政の基礎知識
 【著 者】高橋洋一
 【発行所】扶桑社新書
 【発行日】2021/05/01
 【ISBN 】978-4-594-08793-7
 【価 格】924円

■インフレ目標2%の意味
2%へ行くことが目標ではなくて2%まで財政出動しても財政が悪くならないという意味。マンデル=フレミング効果があり単独で行う財政政策(公共投資)には効果がないと結論づけたもので金融政策を行うことが重要。

■為替レート
円のマネタリーベース < ドルのマネタリーベース 円高
円のマネタリーベース > ドルのマネタリーベース 円安
過去40年ほどのデータによる70~80%はこれで説明できます

■デフレの正体
生産者年齢人口が減って耐久消費財の消費は減るが非耐久消費財は増えて価格が上がります。高齢者は家や車は買いませんが電車に乗り福祉サービスを利用するようになるからです。

■ベーシンクインカム
平等に支払うと支援がいる人もいない人も平等となり、生活保護や失業給付などをもらっている2%ぐらいの人は他の98%ももらうことになるので、もらう額は1/100ほどになってしまう計算です。

■税
国に払う税金は応能税(個人の支払い能力に応じて支払う税金)、地方に払う税は応益税(個人の便益に応じて払う税金)という理論があり消費税は本来、地方税であるべきで便益に関係する人が負担することになり、これなら特別交付税をもらうために陳情にいくという無駄がなくなります。

■歳入庁
財務省が把握している法人数 約280万
日本年金機構が把握している法人数 約200万 差が社会保険料を支払っていない企業で「消えた年金問題」になってしまいました。
国の収入を一括管理する歳入庁があれば、こういった問題が解消していきます。

■論語「由らしむべし、知らしむべからず」
本来の意味は「人民を為政者に従わせることは簡単だが、その施政の道理を人民に理解させるのは難しい」です。

■源泉徴収票
英語にない「天下り」。リタイアした役人は自分で仕事を探すのが当たり前です。源泉徴収票も紙で届き、いちいち入力しなければなりません。なぜ電子データで来ないのでしょうか。

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2021/06/26

日本経済図説 第5版

 【書 名】日本経済図説 第5版
 【著 者】宮崎勇、本庄真、田谷禎三
 【発行所】岩波新書
 【発行日】2021/05/20
 【ISBN 】978-4-00-431878-1
 【価 格】860円


■労働分配率
内部留保が増加している割には労働分配率は横ばいで世界共通の現象。経済のグローバル化がすすみ先進国では新興、途上国の労働者とより競争するようになったこと、これで低賃金の非正規労働者増加につながっている。もう一つは情報通信の発展で中スキル職が減り、高スキル職が増えた以上に低スキル職が増加し全体賃金が下がったことによる。


■貯蓄率
日本の家計は貯蓄率が高いイメージがあるが1990年代末以降は下降気味で先進諸国では低貯蓄国になっている。背景にあるのが高齢化で、貯蓄は家計よりも企業部門に移っている。ただし家計金融資産は増加している、企業と家計の貯蓄が政府と海外の債務の増加をささえてきたことになる。


■国民負担率
日本-租税負担率26.5%、社会保障負担率18.1%
フランスー租税負担率41.7%、社会保障負担率26.5%
欧米よりは低いがアメリカよりは高い

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2021/01/16

トッカイ

 【書 名】トッカイ
 【著 者】清武英利
 【発行所】講談社文庫
 【発行日】2020/12/15
 【ISBN 】978-4-06-521956-0
 【価 格】800円


■住専って、ご存知ですか?
銀行が作った住宅金融専門会社でバンバン不動産融資をすることから地価が高騰。マスコミや野党から突き上げられた国が総量規制という通達1枚を出してバブル崩壊。結局、失われた20年となりました。銀行が次々と倒産し、たくさんあったメガバンクが3行に集約されます。膨れ上がった債務を取り立てるためにできたのが整理回収機構。メンバーの多くが破綻した住専や金融機関の出身者たちで、泥沼の債権回収に奮闘する物語が「トッカイ」ですが、全て実名。


本を読んでいくと津田敏夫さんという知り合いの名前が出てきてビックリ。現在のコンサル会社を設立する経緯もよく分かりました。「トッカイ」とは不良債権特別回収部の略で、WOWOW開局30周年記念ドラマとして放映されるそうです。


■司社長の提言
1994年に知的生産の技術研究会・関西で別件で大阪へ来ていたウイクリーマンションツカサの司社長にセミナーをしていただきました。ちょうどバブルが崩壊し、不動産と株式関係が大打撃をうけていた頃で「大富豪だったのが大貧民になってしまいました。」とおっしゃってました。


「すべてはこのバブルは不動産屋が悪くってあいつらに金を貸したからこうなったんだと大蔵省の通達が出て、不動産屋をしめつけて土地の値段が下がろうが株の値段が下がろうが、それはが困るだけで何の影響もないと思ってたんじゃないですか、皆さんも実はそう思ってたんじゃないんですか3年ほど前までは。だから不動産屋がつぶれようとザマミローじゃかったんですか。今になってみるとこっちがザマミローですね。」


■自分で考えるしかない
土地がどれだけ下がろうと株の値段がいくら下がろうと実態経済には影響しないと当時のエコノミスト、官僚、経済学者とかみんな言っていて、国民もそう思ってましたが、そんなことはなく結局、失われた20年になってしまいました。やっぱり自分の頭で考えないといけませんなあ。いろいろと考えされられる1冊です。

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2020/11/07

なぜ日本経済は後手に回るのか

 【書 名】なぜ日本経済は後手に回るのか
 【著 者】森永卓郎
 【発行所】角川新書
 【発行日】2020/10/10
 【ISBN 】978-4-04-082379-9
 【価 格】880円

新型コロナウイルスに対して官僚が大規模なPCR検査をしない理由や思考プロセスなど、いろいろと記載されています。

■10万円給付
所得制限なしで国民1人あたりに一律10万円を給付する施策ですが当初から検討していて野党も国会も動いていましたが、所得制限と複雑な手続きを伴う1世帯30万円の案にいきなり変えてしまったのが総理秘書官、つまり官僚だったようです。経産省、財務省、外務省、防衛省、警察庁から5人送り込まれており、経済産業省出身の今井政務秘書官の6名体制です。結局、猛烈な反対にあって元の10万円に戻ります。

■復活折衝
大蔵省の査定で毎年12月20日頃に大蔵原案が決まることになっていますが10日ほど前に内々示が出ます。これが本当の予算で各省庁では10日ほどの間にこの内々示から一定額を減額したものを予算請求します。これをまとめたものが大蔵原案で発表されます。減額した額が復活折衝の財源で、復活折衝とはもともとの予算に戻すだけのセレモニーです。民主党、社民党、国民新党による三党連立政権になった2010年予算では復活折衝なしに政府案が決まりました。藤井財務大臣は大蔵省主計局の出身で「復活折衝はセレモニー」だと意義を強調していました。

■グルーンベルト構想
1924年アムステルダムの国際都市計画会議で提唱され、大都市をグリーンベルトで封鎖する考え方。日本では1932年に東京緑地計画協議会が設置されスタート。ところが戦時中に食糧不足から農地として活用されたため戦後、GHQが農地解放してしまいます。現在は小金井公園、神代植物公園、砧公園、舎人公園、水元公園などが名残として残っています。

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2020/09/15

不道徳な経済学

 【書 名】不道徳な経済学
 【著 者】ウォルター・ブロック 橘玲(訳)
 【発行所】ハヤカワ文庫
 【発行日】2020/01/25
 【ISBN 】978-4-15-050553-0
 【価 格】960円

「転売を不道徳だと批判しても意味がない」と帯にあり、経済学から見るとどうなるかについて書かれています。元本は1976年に書かれたものです。

■代表的な政治的立場
功利主義     ー 最大多数の最大幸福
共同体主義    - 保守主義 伝統、文化、美徳に高い価値をおく
リベラリズム   - 自由主義 人権を守り、平等な世の中を目指す
           「ひとは自由に生きるのがすばらしい。しかし平等も大事だ」
リバタリアニズム - 自由主義 機会の平等は重視するが結果の平等は否定
           「ひとは自由に生きるのがすばらしい。」

■アダム・スミス
誰もが自由に生きれば、市場の”見えざる手によってすべてのひとが幸福になるであろう」
そのために必要なルール
1.事故少輔と私有財産の権利は不可侵である(自己所有権、私有財産権)
2.正当な所有者の合意を得ずに財産を取得することはできない(暴力の禁止)
3.正当な所有者との合意によって取得した財産は正当な私有財産である(交換と譲渡のルール)

■チンパンジーの実験 自由、平等、共同体
・順位が下の猿がエサを持っている時、上位のサルは横取りせず分け前をねだる
・二匹のチンパンジーを窓ガラスで区切り、途中で片方のエサをキュウリからブドウに変えると、キュウリをずっともらっているチンパンジーが怒り出す。相手が自分より優遇されていることが許せない。
・二匹のチンパンジーにエサを与えて取り合いをさせているうちに、一方がエサに手を出さなくなる。序列ができる。

■サイファーパンク Cypherpunk
ティシモー・メイ、ジョン・ギルモア、エリック・ヒューズのリバタリアンが設立。
自由な世界を実現するには「安全な暗号通貨」「ウェブを匿名で閲覧することを可能にするツール」「追跡されることなくあらゆるものを売買できる規制のない市場」「匿名の内部告発システム」が必要と考え、PGP、ブロックチェーン、Tor、シルクロード、ウィキリークスとして実現していく

■交換
専門家や分業が可能になる

■シニョレッジ(通貨発行益)
紙切れと商品を交換できるような恩恵がえられるのは基軸通貨
輸入のために支払った米ドルがそのまま海外に滞留するが、円は基軸通貨でないので大半が米ドルや現地通貨に交換され、円は通貨のまま日本に戻り円安とインフレを引き起こす。

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2020/04/29

論語と算盤

 【書 名】論語と算盤
 【著 者】渋沢栄一
 【発行所】ちくま新書
 【発行日】2010/02/10
 【ISBN 】978-4-480-06535-3
 【価 格】820円

■算盤と論語
渋沢栄一が70歳になった時に友人が作ってくれた画帳に論語、算盤、シルクハット、刀の鞘が書かれた絵があり、それを見た学者が「私は論語を読むほうで、お前は算盤を探求している方だ、その算盤を持つ人が論語のような本を語る以上は、自分もまた論語だけで済ませず、算盤も大いにきわめなければならない」と語ります。論語と算盤というかけ離れたものを一致させることが大切です。

■調子にのらないこと
名声とは常に困難できづまった日々の苦闘のなかから生まれてくる。失敗とは得意となっている時期にその原因が生まれる。

高い道徳を持った人間は、自分が立ちたいと思ったら、まず他人を立たせてやり、自分が手に入れたいと思ったら、まず人に得をさせてやる(論語)

木は物差しをあてられて人に役立つものとなる。物差しをあてるのは大工だ。人が人であるのは腹の中にある知識がつまっているからだ。こうした知識を努力して学べば腹は満たされるが、努力しなければ腹のなかはからっぽだ。

■自ら箸をとれ
人材登用のお膳立てをしても、食べるかどうかは箸をとる人の気持ちしだい。木下藤吉郎も卑しい身分から身を起こし関白という大きなご馳走を食べた。何かひとつ仕事をしたやろうとする者は、自分で箸を取らなければならない。

■西郷隆盛
渋沢栄一が大蔵省に勤務し財政改革に取り組んでいた時に相馬藩に頼まれた西郷隆盛が訪ねてきます。財政改革においても興国安民法(二宮尊徳が遺した)の廃止をやめさせるためでしたが、西郷隆盛に内容を知っているかと聞いたら知らないという返事。そこで内容を説明し藩だけでなく日本全体で興国安民法を考えるべきだと言ったところ、何も言わずに帰りました。参議の身分でペイペイの役人宅を訪ね、知らないことは素直に知らないという、やはり豪傑でした。

■第一国立銀行
銀行は大きな川のようなものだが、蔵の中に隠れているお金や日雇い人夫の懐にひそんでいると、人の役にたち国を富ませる動きにならない。

東京市養育院を設立するなど人格者だった渋沢栄一ですが、女に関してはだらしなく、お妾も多く子供は30人以上もいたようです。渋沢自身も婦人関係以外は一生を顧みて天地に恥じないと自覚していました。

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2020/01/19

行動経済学の使い方

 【書 名】行動経済学の使い方
 【著 者】大竹文雄
 【発行所】岩波新書
 【発行日】2019/09/20
 【ISBN 】978-4-00-431795-1
 【価 格】820円

ナッジとは「軽く肘をつく」という意味で行動経済学では「選択を禁じることも、経済的なインセンティブを大きく変えることもなく、人々の行動を予測可能な形で変える選択アーキテクチャーのあらゆる要素を意味する」と定義されています。

■ウォーム・グロー(暖かな光)
他人の満足度が上がると自分も幸福となるういう利他性。純粋な利他性は他人の幸福度が高まることが自分の幸福度を高めるというもの、ウオームグローとは自分が他人のためになる行動や寄付額そのものから幸福感を感じること

■サンクコスト
7万円の北海道旅行を見つけて申込、別の日に5万円の沖縄旅行を見つけて申込。ところが同日で、どちらもキャンセルできないことが判明。北海道より沖縄の方は好きだけど7万円がもったいないと思って北海道旅行を選択することがあります。取り戻せないサンクコストを回収しようとする意思決定になります。

■メンタルアカウンティング
1500円の映画チケットを買っておいたのに失くしたことに気が付く場合と財布の中にあった1500円を落としてしまったことに気が付いた場合、前者ではチケットを買わないが後者ではチケットを買うことがあります。同じ1500円でも心理的な勘定は違います。

■参照点
避難しないのは現在を参照点に避難することが損失だと感じるからです。そこで避難をうながすためにアメリカでは「残留する人は身体にマジックで社会保障番号を書いてください」というメッセージが一番効果がありました。人々は自分が災害で自分が死亡している状態が参照点となり、避難して生存することが損失でなく利得だと思います。

■損失回避
A コインを投げて表が出たら2万円をもらい、裏が出たら何ももらわない
B 確実に1万円もらう

C コインを投げて表が出たら2万円を支払、裏が出たら何も支払わない
D 確実に1万円支払う

BとCを選ぶ人が多くなります。A,Bは1万円の利得でC,Dは1万円の損失。

■無断キャンセルを減らすナッジ
電話予約をした時に相手からコミットメントさせる
病院なら「スミス先生とのあなたの約束は火曜部の午前10時35分です。つぎの予約番号を書き留めてください。1234」
また「先月予約したのに受診しなかった患者数は**人でした」ではなく「先月予約通りに受診した人は**人」に変更しました。

■軽減税率は補助金と同じ
低所得者に対する負担増加が目的ですが、高所得者の負担軽減が低所得者以上に大きくなるため実際は補助金と同じになります。比率と金額を誤解するからで低所得者の支出比率が高い費目で税率が軽減されると低所得者の方がより多く税金を軽減されると誤解してしまいます。

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2019/12/29

行動経済学の逆襲 下

 【書 名】行動経済学の逆襲 下
 【著 者】リチャード・セイラー
 【発行所】ハヤカワ・ノンフィクション文庫
 【発行日】2019/10/20
 【ISBN 】978-4-15-050548-6
 【価 格】860円

ノーベル経済学者であるリチャード・セイラーによる行動経済学全史です。

■リスクをとっても報われないインセンティブ・システム
50%の確率で200万ドル儲かるか50%の確率で100万ドル損する投資機会が複数あった時、一連の投資についてCEOの判断は全部に投資ですが、事業部長の判断では投資判断が分かれます。リスクをとりたがらない根性無しの管理職を雇ってしまったか、この種のリスクをとっても報われないインセンティブ・システムを採用したかに原因があります。

■表が出たら200ドルをもらい裏が出たら100ドルを支払う賭
1回なら拒否するが100回ならOK-大数の誤信 大数の法則では十分な回数を行うと結果は期待値に近づくが、ずっと負け続けて1万ドルを失う確率がある。100回の賭を受け入れるのは1回の賭も受け入れるのが基本で、断るのは近視眼的な損失回避である。

■ナッジ
ナッジとは選択構造を利用した行動経済学にもとづく戦略で、選択構造とは選択肢を提示する形のこと。代表例はアムステルダムのスキポール空港のトイレ。男性の小便器にハエの絵をつけ、飛び散りを減らしました。年金の選択でもデフォルトで「明日はもっと貯めよう」プランを選べるようにすることの事例などが紹介されています。

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2019/12/25

行動経済学の逆襲(上)

 【書 名】行動経済学の逆襲 上
 【著 者】リチャード・セイラー
 【発行所】ハヤカワ・ノンフィクション文庫
 【発行日】2019/10/20
 【ISBN 】978-4-15-050547-9
 【価 格】840円

ノーベル経済学者であるリチャード・セイラーによる行動経済学全史です。経済学では完全に合理的な人間(ホモエコノミカス)を想定しましたが、実際の人間はそんな行動をとりません。そこに着目した経済学です。

■機会起用と保有効果
経済学部長はワイン好きで以前10ドルで買ったワインが今では100ドルを超えるワインがワインセラーに並んでいます。特別な日にそのなかの1本を楽しんでいます。地元のワイン屋が時価で引き取るといいながら一本も売っていません。経済学的に合理的な行動ではありませんがやめませんでした。

機会費用-ある活動をすることで失われる利益 この場合、ワイン屋に売らなかった100ドルが機会費用となります。
保有効果-既に保有しているものは、いつでも手に入れられても、まだ保有していないものより高い価値を感じる

■サンクコストは無視しろ(経済学者の金言)
サンクコスト-既に支払ってしまって取り戻せないお金 猛吹雪の中を運転してバスケットの試合を見に行くのはチケットを買ったサンクコストを無視できないから
筆者自身も膨大な労力をつぎ込んだ研究テーマを変えた方がよいので、結局はずるずるしてしまい。分かってはいるけど、実際には難しい

■プロスペクト理論
人は損失についてリスク追求型
・確実に100ドルを失う
・50%の確率で200ドルを失うが50%の確率で何も失わない - ほとんどこちらが選ばれる

・確実に100ドルをもらう - ほとんどこちらが選ばれる
・50%の確率で200ドルもらい50%の確率で何ももらえない

■見えざる手
アダムスミスの「国富論」に出てきますが「見えざる手」は本では一度しか出てこない

■スキー場のリフト券の値段
年に1、2回来る客 交通費、食費、宿泊費を含めたスキー旅行の総費用の一部がリフト券として認識される
地元客(リピーター) 値上げにシビア そこで作ったのがテンパック(平日5枚、休日5枚)で販売価格の4割引で事前購入
事前購入するとお金を節約する「投資」となる。実際に販売したところリフト券の60%が使われていることが判明。4割引にしても何も影響がなかった。使い切らなかった人はスキー場に行かなかった自分が悪かったと考えました。テンパックは有効期限が1年でしたが、新しいテンパックを買えば以前の残った分も使えるようにすると「公正」な異形という評価につながります。

初滑りの時はベストコンディションではないので割引するのが常でしたが、シークレット・セールで行いました。レジに正規料金を支払いにやってきた客に「今、セールなんで次回、使える50%オフ差し上げます」と伝えます。これで顧客満足をあげられます。そしたら会話を聞いていたテンパックで乗ろうとした地元客がテンパックを使うのをやめて、正規料金を払って、このクーポンをゲットしたそうです。

■公正
ハリケーンの後にベニヤ合板の価格が和少なるのは被害が一番多かった地域が多くなります。これは同じ顧客と長期にわたって取引する企業には「公正」が求められるからです。MBAコースの教え子は猛吹雪の後の雪かき用シャベルを値上げすべきと信じていますが、これで実際に経営するとえらい目にあうことになります。

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2016/12/23

ナニワ金融道 ゼニのカラクリがわかるマルクス経済学

 【書 名】ナニワ金融道 ゼニのカラクリがわかるマルクス経済学(電子書籍)
 【著 者】青木雄二
 【発行所】インプレス
 【発行日】2016/3/1
 【ASIN 】 B01CDXM94Q
 【価 格】432円

ナニワ金融道で有名な青木雄二の電子書籍です。各テーマごとに資本論、青木雄二の解説、ナニワ金融道で該当しそうな漫画の構成になっています。マルクスがエンゲルスと共に資本論を書いた時代はブラック企業どころの話ではなく子供まで長時間労働させられ、資本家に搾取される時代でした。誰もが人間らしい生活をおくれることを願って書かれたなど、マルクス経済学を楽しみながら学べます。


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