【書 名】乱世の流儀
【著 者】清水克行
【発行所】文春文庫
【発行日】2027/07/10
【ISBN 】978-4-16-792536-9
【価 格】880円
■百王
足利義満の時代、末法思想で天皇家が百代で滅びる百王説が流れていました。ちょうど後小松天皇が99代とされていました。足利家が天皇家にとってかわるという噂も流れていました。
■吉田兼倶
古文書などを捏造し、兼好法師を吉田一族だと吉田兼好にしてしまいます。
■起請文のクーリングオフ
吉田神社では起請返しというクーリングオフも請け負っていました。「禁酒を起請文に書いて誓いましたが、どうしても飲まざるをえないことになり起請返しをしてもらえまえんか」の祈祷料は1貫200文(12万円)ほどです。
■濃姫
齋藤道三の「美濃のマムシ」は坂口安吾の創作。濃姫は江戸時代の物語にでてきますが「のひめ」で「のうひめ」にしたのが司馬遼太郎のようです。帰蝶も後世のもので、よく分かっていません。
■風呂屋
室町時代の京都にある蒸し風呂は一軒借り切ることができ、これが留め湯で500文(5万円)ほど。複数人によるワリカンでの留め湯も行われていて合沐(ごうよく)と言われていました。盗賊仲間の隠語が使われてもいます。盗賊に入るには上納金が必要で上は7貫文(70万円)、中は5貫文、下は3貫文。盗賊で得た利益を親分が独り占めすると留め湯、均等分配を合沐といいました。
■家康の先祖
松平家の3代目である松下信光は資料にも登場しました、室町幕府伊勢氏の家臣でした。松平氏は伊勢貞親の「親」の字を代々もらっていたようです。家康は新田氏の出とされているので、どうも隠された歴史のようです。
■近衛信伊の日記
伊達政宗だけでなく毛利輝元、秀吉も片目だったという記録があります。
■研究者の冗談 ネズミの糞や埃まみれの古文書を探り出すため
中世文書を閲覧する時は見る前に必ず手を洗いましょう。近世文章を閲覧する時は見た後に必ず手を洗いましょう。
■牢屋
平安京には検非違使がいて牢獄がありましたが、中世の荘園には牢獄がなく、穢れがとどまるので牢獄という発想がありませんでした。
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