« 2025年1月 | トップページ | 2025年3月 »

2025/02/28

東大生に教える日本史

 【書 名】東大生に教える日本史
 【著 者】本郷和人
 【発行所】文春新書
 【発行日】2025/02/20
 【ISBN 】978-4-16-661483-7
 【価 格】900円

■荘園
現地で土地を開発管理しているのは在地領主ですが、土地の権利は一元化されておらず複雑に多層化しています。
公領 朝廷-国司-目代-在庁官人
荘園 本家-領家-預所-下司

中央の有力者に寄進しても、必ずしも土地を安堵してくれないため自力救済するしかなく武士の誕生になります。

■貨幣経済
1226-1250年頃に貨幣経済が浸透
土地を売る時の証文を見ると米での売り買いから銭に変わっています

■義満
検非違使庁(京都の行政、治安、司法を担当)を幕府の侍所へ移したが京都における課税権を手にします。酒屋や土倉に対する徴税権も幕府に移ります。

■秀吉の人事評価
デスクワークの評価が高く、兵站の強さが秀吉軍の強さでした。

■家康の東北開発
陸奥 167万石→300万石 出羽 32万石→150万石
貨幣経済がいき届いていなかったので貫高制から石高制に変更しました

■家の重視
江戸時代に先を見通せる世の中になると家を重視し直系家族の概念が拡がります。それまで別々の姓を名乗り、夫の墓の横に妻の墓を作る夫婦墓が中心だったのが元禄期以降から家族墓になっています。
600年頃(聖徳太子の頃)600万人が1600年頃に倍の1200万人、1700年で2500万人になります。

→ 東大生に教える日本史

 

| | コメント (0)

2025/02/24

嘘だらけの日本古代史

 【書 名】嘘だらけの日本古代史
 【著 者】倉山満
 【発行所】扶桑社新書
 【発行日】2023/11/01
 【ISBN 】978-4-594-09585-7
 【価 格】1,034円

■アマテラス
アマテラスがニニグノミコトの命令して天孫降臨させたという通説がありますが日本書紀では「一書に曰はく」の異説扱いになっています。日本書紀自体にはタカミムスビが天孫降臨を命じています。

■明史
1739年に成立した明史に「本能寺の変」が出てきますが阿奇行(あけち)などと記載されており戦国時代でもこのような状況なので魏志倭人伝でも、どの程度か分かりません。

■出羽三山
蘇我馬子が崇峻天皇を暗殺しますが聖徳太子が従兄弟にあたる崇峻天皇の皇子である蜂子皇子を囲まい逃がして東北に落ち延びたことから出羽三山が開かれたと社伝では伝えています。

■国民の意識
白村江の戦で唐が攻めてくると考え防衛体制を整えます。関東から防人を集め対馬、九州に配備します。九州の人間にやらせると地元を守るになるので、そうならいようにしました。これによって「国民の意識がある共同体が国家としてまとます」国民国家となります。幕末に長州人、薩摩人と思っても同じ日本人と認識します。排他的共同体意識で国としてまとまり各個撃破されず西洋列強に対応できました。

→ 嘘だらけの日本古代史

| | コメント (0)

2025/02/22

飛脚は何を運んだのか 江戸街道輸送網

 【書 名】飛脚は何を運んだのか 江戸街道輸送網
 【著 者】巻島 隆
 【発行所】ちくま新書
 【発行日】2025/02/10
 【ISBN 】978-4-480-07668-7
 【価 格】1,300円

■飛脚の語源
速さをあらわす「飛鳥の如し」から取った可能性が高い

■抜状
途中で荷物の中から急ぎの荷物だけを抜いて走り飛脚を仕立てて先行して走らせる道中抜が行われました。
早便-三日半切、四日限、五日限、六日限、七日限、八日限、十日限(到達規定日数)
「赤紙をつけて」-早便の封書に付箋のような赤紙を付けた

■料金
馬琴が伊勢松阪へ発送した書状一封 早便八日限で銀1匁2分
京都―大坂 早便六日限で書状一通が銀2匁(200文)かけそば16文を300円とすると3,750円
      十日限だと銀6分(60文)で300円

■飛脚問屋
紀州徳川家の江戸城登城行列 280人のうち200人以上がアルバイト
人を派遣していたのが飛脚問屋

江戸幕府-内戦抑止の体制
戦後政治(占領政治)-外戦抑止の体制

→ 飛脚は何を運んだのか 江戸街道輸送網

| | コメント (0)

2025/02/15

新版 ザ・万字固め

 【書 名】新版 ザ・万字固め
 【著 者】万城目学
 【発行所】ミシマ社
 【発行日】2025/01/20
 【ISBN 】978-4-911226-14-8
 【価 格】1,500円

「ザ・万字固め」に5本のエッセイを加えた新作です。

■台湾
文科系のマスコミで働くのは女性が多く同じマスコミでも政治、経済、ITは男性が多い傾向にあります。

本名とは別に英語のニックネームがあり、本人が好きでつけられます。中国語をうまく発言できない外国人のために英語名を名乗るということから始まった模様。

■地下鉄
四つ橋線・本町駅ー御堂筋線・本町駅 < 西梅田駅-東梅田駅 ほぼ一駅分を移動する長距離移動は梅田の方が少し長い

■あをによし
淡海(琵琶湖)の枕詞は「石走る(いわばしる)」

→ 新版 ザ・万字固め

| | コメント (0)

2025/02/13

世界マヌケ反乱の手引書 増補版

 【書 名】世界マヌケ反乱の手引書 増補版
 【著 者】松本哉
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2024/09/10
 【ISBN 】978-4-480-43972-7
 【価 格】880円

■支店を出す
助走期間に出店にかかった費用を計算 物件取得費、内装費、軽トラ代、備品など
毎月、支店の締時に黒字だったら貯金をして「あと〇〇万円で初期費用完済と計算。赤字は貯金から出して見事、お金が溜まったら本店に戻して独立宣言

■何もない店
当番で入る人が食材から酒まで持ち込んで、終わったらすべて持って帰るシステムで客席、厨房、備品があるだけ。調味料と食器は最低限の共通備品にして私物をおくのもダメ。自由度が高いのが長続きする秘訣で、1回あたり5000円ほどの定額制にして、あとは自由。

■模索舎(新宿)
自費出版やミニコミなど自主流通本という文化を守る場で、基本は共同運営方式。スタッフはどんどん入れ替わっていて、なんどか倒産しそうになるとファンが救済イベントなどを行うので毎回、倒産をまねがれるシステムになっています。

■作者が法政大学の学生時代に起こした「法政の貧乏くささを守る会」1996年
鍋闘争(屋外に炬燵を置き、鍋物を囲み酒を飲む)
飲酒闘争(炬燵やテレビを持ち込み、ひたすら酒を飲む)
焼肉闘争(大学の事務室前に炬燵を置き、焼肉を行う)
くさや闘争(事務室前でくさやを焼く)

→ 世界マヌケ反乱の手引書 増補版

| | コメント (0)

2025/02/08

伊勢遺跡と卑弥呼の共立

 【書 名】伊勢遺跡と卑弥呼の共立
 【著 者】伴野幸一、森岡秀人、大橋信弥
 【発行所】吉川弘文館
 【発行日】2024/12/01
 【ISBN 】978-4-642-08462-8
 【価 格】2,000円

■伊勢遺跡
三上山がよく見える地に紀元前80年頃に突如、出現し紀元180年頃に役割を終えて消えてしまいます。
後漢王朝時代で方形区画を中心に直径220mの円弧上に大型建物が並んだ遺跡です。東アジアの政治的枠組みが変動する時に対外的に正当な代表者を擁する倭国成立の起点になります。

後漢の衰退から公孫氏が帯方郡掌握すると卑弥呼はおそらく公孫氏に使いを出し属していたでしょう。魏が公孫氏を滅ぼした翌年の239年に魏に朝貢します。
邪馬台国畿内説では伊都国が九州を統括する政権でヤマトと連携し、敵対した狗奴国は尾張、三河、遠江あたりと比定されています。

→ 伊勢遺跡と卑弥呼の共立

| | コメント (0)

室町アンダーワールド

 【書 名】室町アンダーワールド
 【著 者】垣根涼介、呉座勇一、早島大祐、家永遵嗣
 【発行所】宝島社新書
 【発行日】2025/02/11
 【ISBN 】978-4-299-06310-6
 【価 格】900円

■寛政の土一揆
蓮田兵衛-西岡にある向日神社でおそらく陣をかまえ、当時の京都には相国寺の大塔(109m)と東寺の五重塔が見えます。地理を知らない農民に大塔を目指して京都に入れと命令し大塔に隣接する糺の森に集結します。戦って逃げる先は東寺になります。

■日本の政務債務
取りあえず、その場を取り繕い、問題を先送りしているうちに雪だるま式に問題が膨れ上がっていきます。個人はそれほど悪気はなく目先の問題に取り組んでいるうちに破局してしまいます。

■物事のファジーな部分の判断
〇か×は生成AIが得意な分野。曖昧模糊とした状況の判断は人間の仕事で残ります。

■怨霊→妖怪
室町時代までは怨霊を恐れましたが、だんだんと妖怪に変わっていきます。

■本能寺の変
明智光秀に近畿をまかせているので武田攻めにも参加しろと命じられ、行くのに十日、現地滞在も十日、また帰るのに十日で、やってられないと思ったでしょう。

■茶
南北朝時代にお茶が流行しますが室町時代になると減り信長時代から流行ります。室町時代は飲んで吐く当座会のような飲み会がはじまりますが信長は酒を飲まず秀吉もそれほど飲まないのでお茶が流行ったようです。

■信長の扶持雇い
明智光秀は1年のうちに60日を軍役動員しましたが、百姓にとっては迷惑な話で恨みをかっていたようで明智光秀が殺された小栗栖は光秀の支配地界隈でした。

■足利義政
義政は兄弟である政知を関東に義視を京都に配置して義政は院政をひくようなプランを考えていましたが、周りには理解しにくく応仁の乱へとなっていきます。

→ 室町アンダーワールド

| | コメント (0)

2025/02/05

知能とはなにか

 【書 名】知能とはなにか
 【著 者】田口善弘
 【発行所】講談社現代新書
 【発行日】2025/01/20
 【ISBN 】978-4-06-538467-1
 【価 格】920円

■生成AI
単語(トークン)の位置関係を学んだ基礎モデル
・単語の地図を作る過程で知能というものをなぜか獲得してしまった
・我々が知能だと思っていたのは別に知能などではなく実行可能なタスクだった

■モラベックスのパラドックス
高度な知性に基づく推論より本能に基づく運動スキルや知覚を身につけるほうが難しい AIに常識を教えるのが難しい
1980年代にハンス・モラベック、ロドニー・ブルックス、マービン・ミンスキーが提唱
少年が「ジャイアントロボ、怪獣をやっつけろ」と命じれば怪獣を認識し戦闘をはじめられます

■深層学習の謎
膨大なパラメータを導入しても、なぜか過学習が起きない

■拡散モデル
既存の画像にノイズを徐々に加え最終的にはノイズだらけの画像にして、次に逆回転してノイズを消して元の画像を取り出す
この訓練を繰り返してノイズから画像を作るスキルがAIに身につける

■GAN 敵対的生成ネットワーク
生成器-ノイズから画像を作る-本物そっくりにするようパラメータをチューニング
判別機ー本物と偽画像を判別ー偽物と区別できるようパラメータをチューニング
最終的に本物と区別がつかない画像ができる

■トランスフォーマー
セルフアテンション-文を入力して穴埋め問題を解かせると、なぜか文中の単語の関係を学習する謎機能をもっている

■人間の脳
生成AIも人間の脳も現実のシミュレーションに過ぎず異なった限界があり、人間には錯視がある

→ 知能とはなにか

| | コメント (0)

2025/02/03

41歳の東大生

 【書 名】41歳の東大生
 【著 者】小川和人
 【発行所】草思社文庫
 【発行日】2022/12/08
 【ISBN 】978-4-7942-2620-4
 【価 格】800円

41歳で東大に合格し郵便局に勤めながら4年間で無事に東大を卒業。1,2回生は駒場で教養科目を中心に学習し、3,4回生になると本郷キャンパスで専門教育を受けるシステムになっているんですね。

→ 41歳の東大生

| | コメント (0)

« 2025年1月 | トップページ | 2025年3月 »