ブラック・チェンバー
【書 名】ブラック・チェンバー
【著 者】H・O・ヤードレー
【発行所】角川新書
【発行日】2023/12/10
【ISBN 】978-4-04-082486-4
【価 格】1800円
副題が「米国はいかにして外交暗号を盗んだか」です。
1921(大正10)年に行われたワシントン軍縮会議では東京ーワシントンを行きかった約5千通の外交暗号電報はすべて解読されていました。この本が出た後、幣原喜重郎外相(軍縮会議時の駐米大使)は「信義に反する」とアメリカを非難します。またヤードレーは出版前に日本側に7千ドルで日本の暗号解読について売っていて、それなのに暴露されてしまいました。世界で翻訳されましたが、もっとも売れたのが日本で3万部以上になりアメリカの4倍売れました。
暗号解読の技術者に日本語を学習させると語学の天分があったため、6ケ月ほどで日本語に精通するようになります。日本は諜報戦で敗北しましたが抜本的改革をせず、太平洋戦争に突入していきます。
■海底電線
大西洋ではドイツの潜水艦が数百フィートの間、海底電線と並行するように電線をひくことで感応作用によって通信の横取りができました。
最近のコメント