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2024/08/31

最先端の物流戦略

 【書 名】最先端の物流戦略
 【著 者】角井亮一
 【発行所】PHPビジネス新書
 【発行日】2024/02/29
 【ISBN 】978-4-569-85655-1
 【価 格】950円

■パタゴニア
ファッション業界 年間930億㎡以上もの水を使う 500万人が生活に必要な水
         300万バーレルもの原油を使用 50万トンものマイクロファイバーが毎年、海洋投棄されている
2011年 パタゴニアはブラックフライデー時期にニューヨークタイムスに「このジャケットを買わないで」という広告をだす。

■コープさっぽろ
おまかせ便カケル 96台の移動販売車 1コースあたり15~30の停留所をめぐる
午前11時に出発して午後5時に戻り、売れ残りは店で売る

■セイコーマート
酒類卸・丸ヨ西尾の社員だった赤尾昭彦が得意先の酒店の近代化のために立ち上げ
1971年8月に「コンビニエンストアはぎなか」を出店。セブンイレブンの豊洲よりも3年前
北海道で土地代が安いのでバックヤードを大きくとり納品頻度を減らしている

■ロハコウォータ
2リットル入り5本を縦に並べて段ボールにいれ配送コストを下げられる

→ 最先端の物流戦略

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2024/08/29

消された王権 尾張氏の正体

 【書 名】消された王権 尾張氏の正体
 【著 者】関 裕二
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2023/08/22
 【ISBN 】978-4-569-85755-8
 【価 格】1,100円

■スンダランド
タイランド湾から南シナ海にあった陸地で、氷期に、海面が100メートル程度低い時、広大な平野でしたが紀元前12000年頃から紀元前4000年にかけて約8000年間にわたる海面上昇により海底に没しました。一部は日本にたどりつき鹿児島県霧島市では上野原遺跡がみつかっています。ところが喜界カルデラの大噴火で西日本は壊滅します。

■S字甕
東海地域の土器が関東や瀬戸内にまで拡がっていきますが、S字甕の胎土には、雲出川の砂礫をまぜることが特徴になっています。

■物部氏
ニギハヤヒ-吉備勢力が河内に集まり、リーダーだったのがニギハヤヒ
ナガスネヒコ-景行天皇のスネが長いと記載されています

北九州勢力が邪馬台国を詐称して魏から親魏倭王の称号をえていたが、神功皇后&仲哀天皇は北九州に攻め込み滅ぼします。魏に対してはトヨ(神功皇后)が継いだと報告をします。ところが魏か晋に変わった時にヤマトは神功皇后を切り捨てることにしたという説です。継体天皇が継ぐ前に倭彦王に打診をしますが仲哀天皇五世の孫でした。ヤマトの王になる資格は神功皇后の血をひいているかどうかが重要だったようです。

→ 消された王権 尾張氏の正体

 

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2024/08/26

室町ワンダーランド

 【書 名】室町ワンダーランド
 【著 者】清水克行
 【発行所】文藝春秋
 【発行日】2024/05/30
 【ISBN 】978-4-16-391850-1
 【価 格】1600円

■百王説
足利義満のころに天皇家が100代で滅びるという終末思想が流行っていました。一説には後小松天皇が99代とされていました。

■吉田神道
吉田兼倶が広めるための古文書などを捏造しブランディングしていきます。徒然草の兼好法師ですが兼の字があるというところから吉田氏の先祖に組み込んだようで吉田兼好というのはフェークのようです。

吉田神社では起請文のクーリングオフを引き受けていました。禁酒を誓っていましたが、よんどころない事情で飲んでしまい、起請返しをお願いできませんか、といった願いに対応していました。ただし祈祷料は1貫200文(約12万円)と高額でした。

■使いをつける
興福寺が新たな課税をかして備前荘という荘園の百姓とトラブルになった時、使者を送り込むとおどしました。職員が現地に居座って饗応を要求するいやがらせになります。

■拝観料
金閣寺や銀閣寺は拝観料ではなくお守り札になっています。京都市が導入した古都保存協力税への反対の名残です。

■ワリカン
蒸し風呂をまるまる借り切る「留め湯」が5百万(5万円)ほど。
皆で出し合って借りるワリカンを合沐(ごうもく)と言いました。

■偏諱
将軍から一字をもらいますが相場は「義」で5千~1万疋(500万円~1000万円)でした。

■片目
近衛信ただという公家の日記によると伊達政宗とともに毛利輝元、秀吉も片目と記載されています。

→ 室町ワンダーランド

 

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2024/08/24

蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人

 【書 名】蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人
 【著 者】車浮代
 【発行所】PHP文庫
 【発行日】2024/08/15
 【ISBN 】978-4-569-90429-0
 【価 格】900円

■貸本屋
江戸では800軒の貸本屋が10万人の読者をもっていた

■冷やかし
吉原近くの紙すき職人が紙の原料を煮てさます3時間ほどの間に吉原に見物していたことが語源

■平賀源内」
「根南志具佐(ねなしぐさ)」というBL小説や「江戸男色細見」という陰間茶屋のガイドブックを出すぐらいで源内もゲイでした。それが吉原のガイドブックである「吉原細見」の序文を描いたことで話題になります。

■東海道中膝栗毛
5作目が出たとこで版元の村田屋が大坂や京都の版元を巻き込んで全国販売をします。日本で初めて全国的な販売ネットワークを作りあげました。

→ 蔦屋重三郎と江戸文化を創った13人

 

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「教える」ということ

 【書 名】「教える」ということ
 【著 者】出口治明
 【発行所】角川新書
 【発行日】2024/08/10
 【ISBN 】978-4-04-082519-9
 【価 格】940円

■チャーチル
自分を含めて選挙に立候補するのは目立ちたがり屋やお金儲けをしたい人など、ろくでもない人ばかりである
選挙というのは、こういった信用のおけない人たちの中から、相対的にマシな人を選ぶ忍耐のことである
したがって民主政は最低の政治形態である。ただし、これまで試されてきた王政や貴族政など過去の政治制度を除けば

■アズハル大学(カイロにある世界最古の大学の一つ)
入学随時、受講随時、卒業随時

■4年生大学進学率
2019年 53.7%

教師が自身の出身家庭の社会的経済地位に自覚的でないと低偏差値校の生徒はやる気がないと決めつけることになります。

→ 「教える」ということ

 

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2024/08/21

人生後半、そろそろ仏教にふれよう

 【書 名】人生後半、そろそろ仏教にふれよう
 【著 者】古舘伊知郎、佐々木閑
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2024/07/26
 【ISBN 】978-4-569-85739-8
 【価 格】1040円


■心の天動説
諸行無常ーこの世のすべてのものは移り変わり、変容していて不変なものはない
諸法無我-この世界の事象はすべての原因によって動き、結果として現れる「縁起の法則」によって生じているのであって、その中に「私」という不変な実態など存在しない
私がこの世界の中心と考える過大な自我が苦しみを生み出している

人無我-素粒子は存在していても組み合わさってできた分子や物体は構成要素の集まりにすぎない、つまり人も存在しない。

■記憶
自分に都合の良い情報だけをつなぎ合わせて、それが時間的に続いているかのように認識

■釈迦の仏教
かまどで炊くのが仏教でしたが、手間がはぶけると新製品が登場しワンタッチでご飯が炊けるになったのが大乗仏教。
裏技がなかったのが大乗仏教ではポイント制の隠れた裏技を使って業(カルマ)の因果則を超越できる

■アバター
ヒンドゥー教のヴィシュヌ神がおり様々な化身になれます。この化身を古代インド語で「アヴァターラ」といい、アバターの語源になります。

■天台宗
詰め合わせの仏教で比叡山で修行し、一つを選び取って山を下り自分が選んだものを世に広めていき鎌倉仏教となります。日蓮は法華経を選び、法然は阿弥陀信仰を選びました。

→ 人生後半、そろそろ仏教にふれよう

 

 

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2024/08/18

縮んで勝つ

 【書 名】縮んで勝つ 人口減少日本の活路
 【著 者】河合雅司
 【発行所】小学館新書
 【発行日】2024/08/06
 【ISBN 】978-4-09-825477-4
 【価 格】950円

■母親の人口が減っているため少子化対策は効果がない
婚姻件数 2019年 59万9007組 → 2023年 47万4717組

■郵便ポスト
2022年3月末 17万5145本 
月に0~1通 6793本
月に2~9通 1万2193本
月に10~19通 1万2946本
月に20~30通 1万2008本
1/4が1ケ月の投函量が30通以下

■小中学校
2013年度 3万620校 → 2023年度 2万7764校
通学距離20km以上 小学校で8% 中学校で14%

■空家
東京都 89万7900戸
大阪府 70万3300戸
神奈川県 46万6200戸
愛知県 43万3200戸
埼玉、千葉、兵庫を加えた第三都市圏で空家の40.2%をしめる
2/3は賃貸、売却用で思うように売り抜けられず塩漬けになっている物件も多い

■買い物難民
神奈川県 60万8000人
大阪府 53万5000人
東京都 53万1000人
三大都市圏で45.8%を占める

■2050年
世帯主が65歳以上の世帯 2404万1000世帯
このうち単独世帯が1083万9000世帯となり全世帯の20%
5軒に1軒が高齢者の一人暮らしに

→ 縮んで勝つ 人口減少日本の活路



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日本の城郭を歩く

 【書 名】日本の城郭を歩く
 【著 者】西ケ谷恭弘
 【発行所】JTB
 【発行日】2001/06/01
 【ISBN 】978-4-533-03871-9
 【価 格】1800円

副題が「古写真が語る名城50」です。

■会津若松城
戊辰戦争の舞台となり最後は開城しましたが、原因はトイレ。兵糧などは充分でしたが、城内に逃れた住民でトイレが満杯。臭気などで耐えられず開城となりました。

■犬山城
金山城にあった天守を木曽川経由で移築した説がありましたが、解体修理で否定されます。


■彦根城
京極氏の大津城天守を移築された説がありましたが、こちらは解体修理で伝承通りと確認されました。

■広島城
大陸出兵のために名護屋城を築きますが大坂から海路で向かうため宿城として広島城を築きます。縄張りが聚楽第と同じでした。秀吉の死後、毛利輝元が改修します。

→ 日本の城郭を歩く

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2024/08/15

蔦屋重三郎と田沼時代の謎

 【書 名】蔦屋重三郎と田沼時代の謎
 【著 者】安藤優一郎
 【発行所】PHP新書
 【発行日】2024/07/26
 【ISBN 】978-4-569-85740-4
 【価 格】1050円

■貸本屋
江戸藩邸では勤番者(単身赴任ででてきた藩士)に対しては屋敷の外に出るのはトラブル防止もあり制限されていました。そこで楽しみになったのが囲碁、将棋、貸本でした。娯楽本以外に春画も扱っていたようで、屋敷にもってきてもらえるので、人の目を気にせず、なかなかうまい商売です。蔦屋重三郎もこの貸本屋からスタートします。

吉原で書店を開業し、やがて日本橋で新しい書店を開きます。曲亭馬琴によると「世の中に吉原で遊んで財産を失う者は多いが、吉原から出てきた者で大商人として成功を収める者はなかなかいない」と評価していました。

■質屋の金利
金2両までなら年利28%、十両までなら年利24%、百両までは年利20%
日済貸(ひなしがし)85.7%
百一文(ひゃくいちもん)360%

→ 蔦屋重三郎と田沼時代の謎

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2024/08/10

戦国史の新論点

 【書 名】戦国史の新論点
 【著 者】渡邊大門
 【発行所】星海社新書
 【発行日】2024/07/22
 【ISBN  】978-4-06-536027-9
 【価 格】1500円
 
■松永久秀
足利義輝暗殺の黒幕とも言われていますが、松永久通と三好義継らが独断で襲ったようです。義輝周辺を討てば、すべて解決できるという若者の発想では無理と思っていたようで、素早く義昭を保護し、いざとなれば傀儡として擁立することも考えていたようです。
 
信貴山城で自害しますが信長自身は謀反の首謀者は久秀ではなく久通と認識していました。
 
■明智光秀
田中城に明智光秀が籠城していて光秀から口伝を受けた古文書がみつかり話題になりましたが、永禄9年(1566)年当時に田中城にいたという説は、浅井長政の勢力圏であり無理で、おそらく元亀3年(1572)年に浅井方の田中城を落城させた功績で信長が光秀に田中城を与えたのを混同した可能性があります。
 
■上杉謙信の遺骸
上杉景勝が越後から会津に移った時、上杉謙信の遺骸はそのままだったようで、後で問題になって会津に移したようです。

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2024/08/07

宗教を学べば経営がわかる

 【書 名】宗教を学べば経営がわかる
 【著 者】入山章栄、池山彰
 【発行所】文春新書
 【発行日】2024/07/20
 【ISBN  】978-4-16-661462-2
 【価 格】900円
 
■知の探索
書店に行って目をつぶったまま本を1冊つかんで帰り読むことで、自分の関心事とかけ離れたものと触れる機会が増える。
「創造性は移動距離に比例する」ゴーゴーカレー創業者宮森宏和の言葉、認知の幅を広げることができる
 
■プロテスタントのカルヴァン派
予定説-神に救われるかどうかは、一人ひとり、あらかじめ決まっているという考え方
自分は救われる側に入っているかどうか気にする→不安なのでベルーフ(天から授かった職業)に一生懸命に取り組む
本来、禁欲的なはずのプロテスタントが経済活動に邁進し、浪費せず貯蓄して、そのお金が投資にまわる→西欧やアメリカの資本主義を発展
金持ちのままでは天国にいけないので大学などに寄附することになります。
 
■投資教育
江戸時代の寺子屋では福利について教えていた
 
■子供ぎんこう
戦後、政府がはじめた一大貯蓄運動 郵便局や銀行の担当者が学校を巡回して子供たちに口座を作らせて、貯金しましょうと啓蒙
高度成長期の資金需要をまかなうことに
 
■アイソモーフィズム
初対面で名刺交換する日本の習慣など、特定の社会、組織でみなが常識に沿って深く考えずに同じような行動をとりがちになること
 
■コーラン
発音はクォルラァーンで、コーランはアラビア語以外の翻訳ができないためコーランの解説書という位置づけで日本語訳が出ています。
フィリピン南部はイスラム教徒が多く、日本人が結婚する時は改宗する人が多いですが、棄教は死しか認められていません。

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2024/08/03

京都なぞとき散歩

 【書 名】京都なぞとき散歩
 【著 者】柏井壽
 【発行所】SB新書
 【発行日】2024/07/15
 【ISBN  】978-4-8156-2539-9
 【価 格】990円
 
■力餅
明治の中頃、但馬から出てきた人が饅頭屋を始めたら流行らず、餅を扱うようになると大繁盛。力造という創業者の名前から力餅という屋号にすると、ますます繁盛。人出不足となり但馬から人を呼び寄せ、働いた後にのれん分けしたことから餅がつく名前の食堂が京都に増えます。
 
■万寿寺
万寿寺通りいう名前がありますが火事でお寺が衰微。今は東福寺の塔頭寺院として残っています。
 
■いけず石
民家の端などに置かれた石で始まったのは平安時代。往来した荷車や牛車から家を守るためにおかれました。犬矢来も同様で犬や猫の放尿除けです。また東北角には鬼門除けが作られてています。
 
■紫竹貴船神社
住宅街にありますが賀茂別雷神社の荘園があった場所で、賀茂別雷神社の摂社になっています。
 
■薬師院
二条にある寺で本尊は最澄が彫った薬師如来で美濃の斎藤道三が崇拝していましたが、織田信長が美濃から京都へ移転させたものです。

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2024/08/02

京都の最強神社

 【書 名】京都の最強神社
 【著 者】島田裕巳
 【発行所】祥伝社新書
 【発行日】2024/07/10
 【ISBN  】978-4-396-11701-6
 【価 格】940円
 
■十六社
平安京以前にあったのが賀茂神社、伏見稲荷大社、松尾大社、梅宮大社、貴船神社の5つ。中世には十六社が定められ、国家の重大事があると奉幣が捧げられました。
伊勢神宮、賀茂神社、松尾大佐、平野神社、伏見稲荷大社、春日大社、大原野神社、大神神社、石上神社、大和神社、廣瀬大社、龍田大社、住吉大社、丹生川上神社。貴船神社
991年に吉田神社、廣田神社、北野天満宮が加えられました。
その後、梅宮大佐、祇園社(八坂神社)、日吉大社が加わって二十二社になります。
 
■新宮神社(上賀茂神社の摂社)
祭神はタカオカミで、貴船神社とも呼ばれています。大雪などで貴船参りができないので境内に祀ったのではという説があります。
 
■呪詛
1882(明治15)年まで呪詛は殺人罪にあたるとされてきました。
 
■こう天の祭祀
夏至と冬至に中国の皇帝が行っていた行事。桓武天皇が河内国交野郡柏原で行います。神武天皇が鳥見山で行って以来になります。百済王氏が協力したようです。
 
■祇園社
神社としては日吉大社の末社、祇園感神院としては延暦寺末寺になっています。天台座主だった良源(元三大師)の時代のようです。
 
■鎌足
鎌足の出生地は大和国高市郡藤原と考えられています。
 
■菅原道長
藤原時平が陥れたといわれますが、主導はしなかったが源善の誘いをはっきり断らなかったのが原因だったようです。

 

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台湾の歴史

 【書 名】台湾の歴史
 【著 者】若林正丈
 【発行所】講談社学術文庫
 【発行日】2023/12/07
 【ISBN  】978-4-06-534032-5
 【価 格】1150円
 
■族群
原住民(先住民族)
福ろう人(先祖が福建省南部出身)
客家(客家語を母語とする漢族 広東省北部出身が多い)
外省人(戦後、中国各地からの移民)
 
■学生運動
学生運動への鎮圧行動はないのかとの外国記者の質問に政府スポークマンが「北京の天安門事件と、台湾の学生運動を比較すること自体が政府と学生に対する侮辱だ」と返答。2.28事件など台湾でも悲惨な歴史がありましたが?経国や李登輝の民主化の取り組みが大きく台湾をかえていきました。

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京都でのんびり

 【書 名】京都でのんびり
 【著 者】小林由枝
 【発行所】祥伝社
 【発行日】2006/10/25
 【ISBN  】978-4-396-31418-7
 【価 格】850円
 
■河合神社(下鴨神社)
鴨長明は河合神社神官の生まれ
 
■蘆山寺
紫式部の邸宅があった所で元三(がんざん)大師が創建。鬼の姿に変身した元三大師が描かれた「角大師の護符」が厄除けになります。
 
■鎌倉地蔵(真如堂)
狐の妖怪が武士に退治されて石となります。石はまわりのものを殺す殺生石になりますが源翁(げんのう)和尚が3つに割り、その一つが鎌倉地蔵になる。「かなづち」を「げんのう」と呼ぶのは、この伝説から
 
■伴氏社(北野天満宮)
末社にあり道真の母方の伴氏をまつっている。
 
■千本釈迦堂
本堂を建てた頭領の奥さんがモデルとなりお多福が生まれる
 
■上七軒の提灯の紋章は御手洗団子
秀吉の北野大茶会で休憩所となった七軒の茶屋から御手洗団子を献上したことろ団子を商う特権をたまわりました。花街の上七軒から祇園にも伝わり、団子をあしらった紋章が使われています。
 
■首途(かどで)八幡宮
源義経が支えた金売吉次の邸宅跡で邸宅にあった鎮守と伝えられている。義経が奥州に旅立ったところから首途(かどで)八幡宮となりました。

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戦国武将を推理する

 【書 名】戦国武将を推理する
 【著 者】今村翔吾
 【発行所】NHK出版新書
 【発行日】2024/03/10
 【ISBN  】978-4-14-088717-2
 【価 格】1080円
 
■秀吉
1月1日生まれとされていますが、天文6年(1537)2月6日生まれと考えられています。
武辺をば今日せず明日と思ひなば、人におくれて恥の鼻あき
(明日こそ功名をたてる、そうした考えでは人に後れをとり、人の鼻を明かすどころか恥の上塗りになってしまう。好機は今ここで掴みとれ)
金ケ崎の退き口が秀吉の大きな賭けでした。実際に殿を指揮していたのは池田勝正ですが、退き口の2ケ月後に家臣の裏切りで追放されたため歴史から埋もれてしまいました。
 
■関ケ原の合戦
偶然にも信康が切腹した同じ9月15日で「年老て骨の折るることかな。倅がいたらば是程にはあるまじ」と独り言をもらした逸話があります。
 
■信玄
およそ戦というものは、5分をもって上とし、7分を中とし、十分を下とす。5分は励みを生じ、7分は怠りを生じ、十分はおごりを生ず。たとえ戦に十分の勝ちを得るともおごりを生ずれば、次には必ず敗れるものなり
百人のうち九十九人に誉めらるるは、善きものにあらず
為せば成る成さねば成らぬ 成る業を 為さぬ捨つる 人のはかなさ
 
信玄が西に向かう時、天台座主沙門信玄の肩書で進軍します。信長は比叡山を焼き討ちしており大義名分になりました。
 
■松永久秀
出自については西岡、阿波説がありますが、有力なのが摂津五百住(よすみ)説です。
 
■石田三成
江戸時代初期の「一柳家記」で賤ヶ岳の戦いで一番槍の功名をあげたのは一柳直盛。大谷吉継、石田三成と書かれています。武の才能もありましたが、それ以上に文の能力が大きかったです。加藤清正は武のイメージが強いですが、小牧長久手の合戦では150名の兵しか率いておらず、後方支援をしていました。
秀吉の朝鮮出兵で撤退を進言した武将としてフロイスの「日本史」に小西行長、大谷吉継、石田三成の名前があがっています。
 

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