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2024/02/13

新・幕末史

 【書 名】新・幕末史
 【著 者】NHKスペシャル取材班
 【発行所】幻冬舎新書
 【発行日】2024/01/30
 【ISBN 】978-4-344-98717-3
 【価 格】1100円

副題が「グローバル・ヒストリーで読み解く列強VS日本」で、幕末史に大きな影響を与えた外国勢力に焦点をあたえています。

■戦争を徹底的に避けるが武士政権のリアリズム
イギリスは兵庫開港を要求し認められなければ軍事行動を起こすと圧力。ところが孝明天皇は激怒します。間にたった慶喜は窮します。京都にいた諸藩の武士を集めて意見を集約し孝明天皇に戦争回避が総意と伝え勅許をえます。

■万延二分金
金銀の交換レートが海外と違っていたために金が海外へ流出します。そこで勘定奉行・小栗が作ったのが万延二分金。銀が71%を占める金貨でした。この改鋳による利益でフランスに依頼して造船所を作ることになります。対馬事件に対応するなど、鋭い幕臣でした。

■局外中立
戊辰戦争が始まると列強はどちらにも加担しない局外中立とします。これは居留地などの外国人を保護するための施策でした。ところが列強に連絡もせず江戸に進軍をはじめた新政府軍に対して外国人居留地を守る兵も出さずに何事だとパークスなどは怒り心頭。しかも恭順している慶喜を攻めるとはどういうことだと、新政府軍には横浜には居留地を守るために軍艦が集合します。東海道進軍中に列強の軍艦から攻撃されたら終わりです。勝海舟との会談以前に西郷隆盛は江戸無血開城の選択をしていたようです。

奥羽列藩同盟が発生すると新潟港をおさえます。局外中立といいながら民間人は対象外になります。プロイセンと関係があったシュネル兄弟が武器などを列藩同盟に売ります。少なくともライフル5000は売りさばいていました。供給元はアメリカで南北戦争が終わり、膨大な余剰兵器がありました。新潟港ではシュネルらが砲台などを取り付けて防衛していましたが、裏切った新発田藩領に上陸して進軍し、新政府軍におちたため列藩同盟は崩壊することになります。

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