室町は今日もハードボイルド
【書 名】室町は今日もハードボイルド
【著 者】清水克行
【発行所】新潮文庫
【発行日】2023/01/01
【ISBN 】978-4-10-104831-4
【価 格】710円
■鮟鱇(アンコウ)
川にいるアンコウのように口をあけてぽかんとしている人。愚かで鈍いという悪口。もともとはサンショウウオをアンコウと呼んでいたが後の世に深海魚がアンコウと呼ばれているようになる。
■淀川(京都~大阪)の関所
380ケ所で616という説もある。単純計算で100mごとに関所がある計算。どこかの関所にまとめて通行料を払えば系列の関所はフリーパスになっていたと思われます。
■金が森の戦い
延暦寺と戦い,史上最初の一向一揆。
■松平益親(ちかます)
大浦と菅浦の紛争で日野家が派遣したのが松平益親という代官。ところが大浦側は代官の暗殺をはかります。この松平が家康の先祖の一人になります。
■枡
田んぼ1枚1枚で年貢の枡が異なっており、売買が成立すると年貢枡も購入者に渡していました。枡には領主との契約の意味もあり、不信が極点に達すると百姓はまず枡を破壊します。
八升で一斗になる八升枡など、いろいろな枡がありました。
■ゆ年改元
昭和64年 1月8日に平成に 改元された年は前の年号を1年使ってから翌年を元二年にするのが「ゆ年改元」、明、清で使われており令和改元でも検討されました。
■朝鮮への使節団
管領畠山義勝などの名前で使節団が送られた記録が残っていますが、秀吉の時代に150年ぶりに朝鮮使節が日本にくると交易相手にしていた使節団が、なりすまし詐欺と判明します。
■厭離穢土欣求浄土
三河一向一揆の時に家康に味方した大樹寺の和尚「みんなで戦って死んで極楽浄土へ行こう」というキャッチフレーズとして書いたものだそうです
■切腹
江戸時代 恨みを残して切腹したものが切腹した刀を遺族が仇の家に届けると、届けられた側は問答無用で切腹する「指し腹」という復讐法がありました
■徳政令
モノには魂がやどっているという考えがあり、神社などの市場は聖なる場所なので売買できるという意識があったようです。質入れとは本来あるべき場所からひきはがす行為でもあり、徳政令は異常な場所に移ったものを元に戻す考えでもありました。
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