アナーキー経営学
【書 名】アナーキー経営学
【著 者】高橋勅徳
【発行所】NHK出版新書
【発行日】2024/02/10
【ISBN 】978-4-14-088715-8
【価 格】980円
■正統化戦略
食品などは試して買うことができないので、売り手側が何らかの正統化で「この品質や味は事実である」という状態を作り出さなければ消費者は購入を決断しません。プロティンでモンドセレクションを受賞する動きになります。
■模倣的同型化
・上質の国産素材をふんだんに使用した新ジャンルの創作系ラーメン
・いま流行している二郎インスパイア系ラーメン
融資担当者の評価は二郎系の評価が高くなります。流行にのる方が成功もリスクも計算可能になるからです。
模倣的同型化してから差別化戦略へ
客層が若ければ濃厚でボリュームを増やすなど自分なりに改善していきます
■お寺のビジネスモデル
江戸時代までは寺請制度があり住民の戸籍を管理するなど実質的に行政機関でした。明治6年に地租改正が行われ土地の私的所有が認められる代わりに納税義務が発生します。駐車場や貸しビルなど稼ぎを確保することで信仰そのものに向き合えるようなビジネスモデルへと脱皮していきます。
■脱連結
強い組織ほど脆く、教祖が倒れるとカルト宗教は消滅してしまいます。伝統的な寺社が信仰・布教をゆるやかに切り離し、時代時代で稼ぎ方を変えたことで生き残れました。
■魂を吹き込む
沖縄のバーベキューサイト 行政は用意するだけで沖縄県人が肉を焼き始めるので付近の商店はバーベキューセットの宅配を始めます。自律的な経済圏ができていきます。
手中の鳥の原則 既存の手段から何ができるのかを考えることによってチャンスを切り拓く
許容可能な損失の原則 いくらまでなら損失を出せるのかを決めて事業にコミットする
レモネードの原則 レモンが手に入ったらレモネードを売り出すようにパートナーの持つ資源を活用して価値を生み出す
クレジーキルトの原則 予期せぬ出来事を機会と捉えて活用する
飛行機のパイロットの原則 自身がコントロールできることに集中して行動する
→ アナーキー経営学
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