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2023/12/09

出久根達郎の古本屋小説集

 【書 名】出久根達郎の古本屋小説集
 【著 者】出久根達郎
 【発行所】ちくま文庫
 【発行日】2023/11/10
 【ISBN 】978-4-480-43916-1
 【価 格】1000円


古本屋店主で作家となった出久根達郎の小説23編が収録されています。集団就職で文雅堂に勤め、独立開業して芳雅堂をオープン。ところが店売りが減ったため、古書目録「書宴」の通信販売をはじめ余白に店番日記を載せたところ、編集者の目にとまって「古本綺譚」が出版されます。ただし無名の人間の小説は売れないので編集者からは古本屋の親父の身辺雑記と言いふらしてくださいと頼まれたそうです。


■本屋の立ち読み
少年が立ち読みしてもとがめない店主。客がひとりもいない店は入りづらいのと、子供は将来の客になる。また古本屋の店番は本を読んでいることが必須で鰻屋が渋団扇であおぐのと同じである。


■セドリ
書棚に並んだ本の背を見て買取するのはこじつけで、同業者の中間にたって売買の取次をすることである。

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