人物から読む 幕末史の最前線
【書 名】人物から読む 幕末史の最前線
【著 者】町田明広
【発行所】インターナショナル新書
【発行日】2023/12/12
【ISBN 】978-4-7976-8132-1
【価 格】920円
JBpress連載「渋沢栄一と時代を生きた人々」、「幕末維新人物伝2020」を改稿してまとめた一冊です。
■井伊直弼
日米通商条約を結んだのは岩瀬忠震と井上清直で、井伊直弼はあくまでも勅許獲得するまで延期でした。ただし窮した場合は調印してもよいと言ったため現場で実行してしまいました。ただしイギリス、フランスがアメリカと結んだ通商条約以上を求めないようハリスが斡旋するという誓約書付きでした。中国でアロー戦争が起き天津条約がイギリス、フランス連合軍と結ばれた背景がありました。
■平岡円四郎
大河ドラマ「青天を衝け」で注目を浴びた平岡円四郎が慶喜の近侍となったのは32歳の時。慶喜は16歳でした。粗暴で空気が読めない平岡に対して慶喜が礼儀作法を教えるという珍事がはじまります。平岡も平然と主君から手ほどきをうけていました。箸や椀の持ち方、食べ方なども指導します。
■京都守護職
松平容保が有名ですが最初は島津久光に京都守護職就任の話がいっていました。ところが生麦事件の勃発で鹿児島がいつ英国艦隊の来襲があるか分からない状況で辞退します。
■坂本龍馬
薩摩藩は薩英戦争で軍艦を失い、幕府からの借用船が豊前田ノ浦で長州藩から砲撃され、逃走中の火災で士官や機関員などが亡くなってしまい海軍力が壊滅的な状況に。そこで坂本龍馬をはじめとした海援隊を薩摩藩士として雇うことになります。ただし龍馬は長州との人脈があるため薩長同盟に携わることになります。
| 固定リンク
コメント