九鬼嘉隆と九鬼水軍
【書 名】九鬼嘉隆と九鬼水軍
【著 者】豊田祥三
【発行所】戎光祥出版
【発行日】2023/09/10
【ISBN 】978-4-86403-481-4
【価 格】2500円
■勢州軍記
戦国時代の伊勢国について記した軍記。関氏の支流である神戸氏の後裔である神戸良政による著作と言われ寛永15(1638)年以前の成立。
■九鬼氏
嶋衆のなかで波切を本拠地にしていた久喜景隆という人物がいる。もともとは紀伊国牟婁郡九鬼浦から波切に移り住んだ模様。鳥羽を支配していたのが橘氏で九鬼守隆(次男)の正室に迎えることで鳥羽に進出します。
■加茂
九鬼泰隆(嘉隆の祖父)の時に鳥羽から加茂川を3kmほどさかのぼったところで田城(現在は九鬼岩倉神社)を築いて本拠地にする。嘉隆は嶋衆との戦いに敗れ安濃津に潜伏した後、尾張にわたり滝川一益を介して信長に仕えます。天正6年(1578)の第二次木津口川の戦いの後ぐらいに嶋衆を配下におさめ志摩を納めることになります。
■小牧長久手の戦い
九鬼嘉隆は滝川勝利が守る松ヶ島城を攻撃し、海上を封鎖して織田信雄方の脱出経路を封鎖。また三河国の和地や吉胡を襲撃しています。
■向島城の手伝い普請
九鬼嘉隆と守隆が担当していたようで慶長の大地震の頃になります。
■船津の戦い
関ケ原の戦いでは九鬼嘉隆と守隆は両軍に分かれて戦い、船津でも戦いがありました。江戸時代になりお家騒動となり、それぞれが綾部と三田に国替えになります。
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