動乱の日本戦国史
【書 名】動乱の日本戦国史
【著 者】呉座勇一
【発行所】朝日新書
【発行日】2023/09/30
【ISBN 】978-4-02-295234-9
【価 格】810円
■桶狭間の戦い
今川義元は織田方の5つの砦を攻略することにありました。信長の主力部隊と遭遇することはなさそうという前提で作戦を進めていたところに信長が出現したために対応が遅れた面がありそうです。前線部隊は背後の義元に伺いをたてたはずなので、その時間などが敗因になったようです。
■大坂の陣
德川側の条件は惣堀を埋め、牢人の追放で豊臣側も納得していました。籠城しても寝返ってくれる大名は出ず、武器・弾薬が不足し木製の銃まで使っていたギリギリの状況のようでした。牢人も堀がなくなったので、これ以上は無理と退散すると考えていましたが、行き場のない牢人が居座ったため夏の陣となりました。
牢人は実戦経験が豊富でしたが徳川側は世代交代していて初陣も多い状況でした。天王寺口の戦いでは紀伊の浅野が大坂城に今宮から向かうために松平忠直の西側に出ようとしたところ浅野が裏切ったという流言が流れ陣形が崩れます。この時に真田信繁が家康本陣へ突撃します。家康にとっても戦いはしたくないと思っていたため牢人が立ち退いたら豊臣家は存続する可能性はありました。
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