もしも戦国時代に生きていたら
【書 名】もしも戦国時代に生きていたら
【著 者】小和田哲男・辻明人
【発行所】ワニブックスplus新書
【発行日】2023/09/10
【ISBN 】978-4-8470-6688-7
【価 格】990円
天正十年(1582)といえば6月2日に本能寺の変が起きた年です。その年の1月から6月までに何かが起きていたのかを記載しています。信長周辺だけでなく武田の村などについても記載されています。
■1月1日 安土城
信長自らが見物人から見学料100文をとったいうことで有名ですが、あまりにたくさんの見学客だったため総見寺へ登る途中の石垣が崩れ死者まで出る事故が発生していました。
■1月4日 岐阜城
織田信忠による酒宴で近習が能楽のまねごとをしているのを見て信忠だけは苦笑いしていました。能楽に熱中していたのを信長に怒られ道具を取り上げられていました。
■弥助
相撲で負けた弥助が負けた青地与右衛門の屋敷に通って相撲の技を習い始めます。めきめき実力をつけて勝てる相手はいなくなりました。
■鷹狩
天正5年に京の東山で鷹狩を行ったところ鷹が行方不明になります。翌日、大和の越智玄蕃が鷹をつかまえて信長に返したので現場に衣服と名馬を与えます。
■1月25日
伊勢神宮から式年遷宮を復活したいので千貫を寄進してほしいと言われたところ信長は3千貫を寄進するよう命じます。信長は「神仏を騙り私欲を満たさんとする者は許せぬが、神仏を軽んじて民百姓のうらみを買うのもつまらぬ」と述べます。
■2月14日(1582年3月8日)
浅間山が48年ぶりに大噴火。武田家では不吉の予兆と思われ飯田城では動揺した武田方の城兵が逃げ出しています。また3月8日は赤光(オーロラ)が安土城や京都で目撃されます。あた5月14日には彗星があらわれ数日にわたって目撃されました。
■3月23日
武田勝頼を滅ぼし滝川一益に上野と信濃内の2郡をまかせます。関東管領の役割を期待したようで当時58歳。「年をとってから遠国につかわすのは心苦しいが、もうひと働き頼む」と声をかけています。
■5月26日
安土でもてなしを受けた徳川家康と穴山梅雪は京都に入り清水で能をみています。この後、堺へ向かいますが最初は信忠もついていく予定でした。信長が上洛するという話が入り京都に留まることになります。
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