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2023/07/26

考古学者が発掘調査をしていたら怖い目にあった話

 【書 名】考古学者が発掘調査をしていたら怖い目にあった話
 【著 者】大城道則、角道亮介、芝田浩一郎
 【発行所】ポプラ社
 【発行日】2023/07/06
 【ISBN 】978-4-591-17203-2
 【価 格】1600円


エジプト、中国、ペルーで発掘調査する考古学者が遭遇した体験をまとめた一冊。


■ローカルフーズ
作業員や博物館職員のお宅へ招待されて歓待される時がありますが、エジプトでもリビアでも「日本人は私たちと一緒に食事をしてくれる」という言葉。欧米人は悪意はないが、そんなことはしないそうで、現地作業員と別のスペースで食事をするなどの行動をするそうである。


■ペルー
ペルーで発掘しようと思えば文化省に申請が必要でオンラインは不可。現地に渡航して申請するか現地の考古学者に委任するしかありません。次に発掘計画書が必要で、これが少なくても数十ページ必要で、大概は再提出を何度も繰り返さないといけないそうです。ペルーの考古学者は学術発掘して論文を書いて大学教員などを目指すことになりますがポストは少なく日本と同様に非常勤講師で成り立っているのが実態。もう一つは開発などの緊急発掘調査で調査発行書を書く仕事で、これで論文を書く学者も多いそうです。外国人の場合はペルーに敬意を払って仕事をする必要がありますが、英語で押し通すような発掘をすると失望されます。自分を日本人の代表と考えて行動しないと、後に続く考古学者に迷惑をかけてしまいます。

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