日本建築集中講義
【書 名】日本建築集中講義
【著 者】藤森照信、山口晃
【発行所】中公文庫
【発行日】2021/08/25
【ISBN 】978-4-12-207102-5
【価 格】1000円
月刊「なごみ」に連載されたいたのをまとめたもの
世界で2番目に古い木造建築が中国で見つかり松で作っているので乾燥するとひび割れが大きく入っていた。ただ1300年前の松材からは今もヤニが出る。
■獅子
御所の天皇の寝所の前に置かれていて夜の邪気を払うものが、だんだん外へ出て神社の境内に置かれるようになる。
■岩崎邸
1896(明治29)年築で和館&洋館スタイル。ジョサイア・コンドルが手掛ける。この後に和館と洋館を分けて並べて造るのがオーソドックスになる。庶民が洋風応接間を作ってソファー、サイドボード、サイドテーブルの3点セットを置くのが戦後流行る。
■能舞台
あの世のことで、鏡板には本来は松が植えられていた。現在は老松が描かれることが多い。橋掛かりは太鼓橋の象徴になっている。別世界へ行くためのもので橋掛かりの横の松は影向(ようごう)の松の象徴。影向の松は春日大社の一角にある。能の原型の一つが影向の松の前で行う能で縁者は観客に尻を向けて「ヨー」とか神様を呼ぶだけである。
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