紛争地の歩き方
【書 名】紛争地の歩き方
【著 者】上杉勇司
【発行所】ちくま新書
【発行日】2023/04/10
【ISBN 】978-4-480-07550-5
【価 格】1100円
■世の中を変えるのはWhy
W(若者)、Y(よそ者)、H(変人)
■アチェ紛争
インドネシア国軍と自由アチェ運動との和平交渉に日本が水面下で取組をしていて、ユニークだったのが箱根温泉での交渉。武器を隠し持たずに交渉できる案でしたが頓挫します。利害関係者とのパイプが細かったのが原因で、これで学んだ日本政府はミンダナオ和平ではフィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線の双方とのパイプ作りに尽力し成功します。
■ウヴントゥ(アフリカ土着の哲学)
語源は人々で、他社との関り「絆」。思いやり、寛容と言う意味。
■ユーゴスラビア
7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家
結局、解体しスロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア、モンテネグロが独立。セルビアではコソボが事実上の独立。ボスニア・ヘルツェゴビナ内にはスルプスト共和国が生まれる。
■フェイクニュース
国際メディアの視聴者は欧米で、英語を話す現地人がいたら飛びついてしまい、裏情報をとることなく偽情報が流される。
■炭鉱のカナリア
炭鉱のカナリアである少数派が満足する社会は多数派にとっても素晴らしい社会
■アフガニスタン
在アフガニスタン日本大使館は傭兵に警備されており、米国とともに国家建設に関与していた日本は占領統治に加担していたと現地ではとらえられていた。
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