鎌倉幕府の真実
【書 名】鎌倉幕府の真実
【著 者】本郷和人
【発行所】産経新聞出版
【発行日】2023/03/25
【ISBN 】978-4-8191-1422-6
【価 格】900円
■大江広元
波多野義通ー源義朝が関東に下向した時にもてなした人物、義朝は妹との間に朝長(頼朝の兄)が生まれる
大友経家-義通の弟で本貫が足柄上郡大友郷。娘の婿が下級官人の中原親能で頼朝が呼び寄せて鎌倉幕府の文官に任官。弟(義弟?)を推薦しますが、この人物が大江広元。
■伊賀氏
北条義時の後妻が伊賀の局。義時が義父の朝光を伊賀の国司に推薦したため伊賀と呼ばれるようになったもの
頼朝は伊賀に大内惟義(平賀朝雅の兄 信濃源氏)を送り込み平賀の名跡は朝雅につがせ、大内荘を獲得して大内と名乗るのようになる。平賀朝雅は伊賀の知行国主になります。
国司は4人いて守(かみ)、介(すけ)、じょう、目(さかん)の順になる。
■男衾三郎絵詞
ワルのモデルは畠山重忠で梶原景時がよく描かれています。義経記ですっかり悪者になっている梶原景時ですが実態は文武両道の武人で、梶原景時が討たれた時に城氏が幕府打倒の兵をあげて鎮圧されています。城氏は木曽義仲と戦って敗北し落魄していたところを景時のとりなしで御家人に列してもらえました。城氏の妹の板額御前が女武者として奮戦しています。奥州藤原氏の生き残り藤原高衡を景時が庇護していましたなど、なかなかの人物でした。
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