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2023/03/03

会計と経営の700年史

 【書 名】会計と経営の700年史
 【著 者】田中靖浩
 【発行所】ちくま新書
 【発行日】2022/04/10
 【ISBN 】978-4-480-07475-1
 【価 格】840円


■検疫
イタリアの港町に貿易の船が入ると疫病が入らないように40日間、船を留めおきます。この40日を意味するイタリア語quarantineが検疫という意味する英語になります。


■銀行
イタリア語の机を意味するバンコが語源。机一つでお客さんと差し向いで商売していました。


■3月24日決算
受胎告知の日が3月25日を期首としたことから期末が3月24日になりました。


■税金のはじまり(古代メソポタミア)
「十分の一税」10%で指10本を数えて1を差し出すことからスタートし、宗教に取り入れられます。信者に課していたのが「十分の一税」です。


■宇宙貯金
善行を積んで誰かのためになることを行い、「お父さんには世話になった」と子供を手助けしてくれる考え方


■カトリック
労働は苦役(カトリック)-イタリア、スペイン、フランス
働くことはよいことだ(プロテスタント)-オランダ、イギリス、アメリア 日本は隠れプロテスタント


■シルエット
フランスの財務総監で国家財政が苦しいため空気税も検討。没となり傷心で好んだのが安上がりで作れる切り絵でした。


■決算書公開がフランス革命に
ルイ16世の金庫番がスイスの銀行家だったネッケル。ところが改革がうまくいかず、行ったのが国家の決算書の公開。貴族の無駄使いが分かり、ネッケルがクビになった3日後にバスチーユ監獄の襲撃が起きました。
食料危機をなんとかしようとパルマンティエがジャガイモのマーケティングを開始。マリーアントワネットにジャガイモの花をあしらった髪飾りをつけてもらい、ジャガイモ畑に見張り番を置いて、夜は見張りをせず盗ませます。ステマの始まりです。


■事業部制
師団のフランス語はディヴィジオンで英語はディヴィジョン。これを会社経営に応用したのが事業部制。


■アバンギャルド
フランス軍の前衛軍の名前で派手で綺麗な服を着て颯爽として登場します。


■減価償却
現金主義: 収入ー支出=収支 → 発生主義: 収益-費用=利益 会計上の利益は現金の収支と一致しないことになります


■鉄道会社の合併
多くの鉄道会社が標準軌を採用していたことから、合併しても、すぐに車両を走らせられました。

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