日本史を暴く
【書 名】日本史を暴く
【著 者】磯田道史
【発行所】中公新書
【発行日】2022/11/25
【ISBN 】978-4-12-102729-0
【価 格】840円
読売新聞に連載された「古今をちこち」をまとめたものです。
■松永久秀
三好三人衆との戦い高畑町の天満山に陣取った時に東大寺にお金を要求。その後、京都へ移り、また奈良へ出兵した時には興福寺にお金を要求しています。散々な目にあわされたので松永久秀が大悪人にされ、これが後世にひろまったようです。
■明智光秀
細川藤孝は長岡京に領地をもっていましたが足利義輝が三好三人衆に殺されたため流浪の身となり足利義昭の擁立に動きます。細川家によると光秀謀反の理由は武田方と通じていたことを穴山梅雪が寝返ったことで信長にばれるのではないかと思っていたようです。
■高松城・水攻め
救援にきた毛利軍に対して秀吉は裏切り工作を仕掛けており大将である小早川隆景の義理の兄弟である上原元将まで裏切っていました。そんな毛利軍でしたので秀吉からの和睦は話は渡りに船でした。信長死去の知らせを聞いても裏切り者がいるなかでの追撃は危険でした。
■大石内蔵助
もともとは近江の土豪で瀬田川の先にある大石庄の出身。大石内蔵助の最終的な目的は泉岳寺の墓を主君にみたて主君に吉良の首をうちとらせたことにして、脇差で介助することにあったようです。
■幕末の公家
震災が起きても修理のお金もありません。大名家に嫁いでいるものがあれば縁をたどって無心します。次第に公家は大名のロビイストのようになり朝廷の政治情報を流し、幕末には大名が朝廷工作するようになります。
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