旅する漱石と近代交通
【書 名】旅する漱石と近代交通
【著 者】小島英俊
【発行所】平凡社新書
【発行日】2022/11/15
【ISBN 】978-4-582-86015-3
【価 格】940円
■ロンドン留学時代
4回引越しをし最後の下宿先で504日を過ごします。宿探しは新聞広告で「当方日本人、下宿を求む。ただし文学趣味を有するイングランド課程に限る」と出し、たくさんきた応募のなかからクラハムコモンの下宿に決定します。81 The Chase Clapham Common
1900(明治33)年にはロンドンの街に地下鉄が整備されていました。日本は1927(昭和2)年に銀座線の上野ー浅草間でした。メトロポリタン線は1863年に開業でしたが蒸気機関車が引っ張っていました。
■伊藤博文暗殺
大学予備門時代からの友人である中村是公が満鉄の2代目総裁になっており満州旅行が実現します。帰国して10日たった時にハルピン駅前で伊藤博文が撃たれ中村是公が伊藤博文を抱えてロシア軍将校と列車に抱え込みました。
■志賀直哉
1914(大正3)年、漱石が47歳で大作家だった時、無名の志賀直哉31歳が漱石邸をたずねます。志賀直哉に朝日新聞で連載小説を書けるようにしますが、どうしても書けずに結局は断ることになります。
■東海道線
1907年(明治40年)大阪での講演行で乗ったのが最急行列車下関行で新橋8:30→大阪20:25で12時間でいけました。大阪から南海で和歌山へ向かいますが、まだ電化されておらず同じ年の11月でした。
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