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2022/10/08

ニュース頻出ワード、8つの誤解と落とし穴

 【書 名】ニュース頻出ワード、8つの誤解と落とし穴
 【著 者】多田正幸
 【発行所】日本橋出版
 【発行日】2022/8/29
 【ISBN 】978-4-434-30686-0
 【価 格】1500円


知っているようで、けっこうわかっていない会計の話が分かりやすく説明されています。


■貸倒引当金
「貸倒引当金を積む」とはよく聞きますが、実際に積んでいるわけではなく、将来、これだけの額が飛んでいくかもしれないとメモをしておくようなものです。ですので貸倒に備えて現金を積んでいるわけではなく、けっこうな人が誤解しています。


■公認会計士と税務署
税務署-期末商品棚卸高が少なすぎないか(在庫を小さくして利益を過少にしていないか)
公認会計士ー期末商品棚卸高が高すぎないか(在庫を膨らませて粉飾していないか)


■内部留保金
内部留保金に課税しようとすると課税を減らすために設備投資が増える
ことはなくB/Sの資産の部である現金が減って設備が増えるだけです。内部留保金が減るのは株主に配当するか、赤字になる時です。ですので赤字になるぐらい設備投資するか従業員にボーナスを払うことになり、経営的には失敗しています。


■ゼロ金利政策と量的緩和政策
両方とも日銀が民間銀行から国債等を買うことです


ゼロ金利政策ー民間銀行が国債等のお金を受け取ることでお金の希少性が下がり、お金の借り賃である金利が下がる
量的緩和政策-民間銀行が国債等のお金を受け取ることで保有するお金が増える。一定額を日銀に預けないといけないので日銀に預けているお金の残高が増える


お金とは現物ではなく銀行預金です。銀行預金とは銀行の帳簿に記載された預金者の債権記録にすぎません。

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