京都の山と川
【書 名】京都の山と川-「山紫水明」が伝える千年の都
【著 者】鈴木康久、肉戸裕行
【発行所】中公新書
【発行日】2022/8/25
【ISBN 】978-4-12-102711-5
【価 格】920円
■標高
東寺五重塔の上が80mほどで北山通りの標高と同様で京都で「上がる下がる」といいますが、理にかなっています。
■大文字送り火
500年以上も続けられていますが明治になった時に送り火は宗教的活動として休止していた時期もあります。明治以前には「い」や「竿に鈴」などあわせて十山で行われていました。
■竹取物語
石作の皇子が出てきますが嵯峨野や大原野が舞台となった可能性があり小塩山の麓は古くは石作郷と呼ばれています。
■鴨氏
久我国は京都盆地北部の古代地名。紫竹に久我神社がある。鴨氏は鴨川の洪水を受けないように山の麓の上賀茂に居住していました。
■高瀬川
約7mしかないのですれ違いが難しく、そこで上りと下りで分けていました。船を15ほど船団にして朝6~7時頃に伏見を出て2時間ほどかけて七条へ荷物を降ろし、午後には荷を積み込んで伏見に向かいます。
■保津川下り
奈良時代から丹後の材木を運ぶために筏流しがありました。江戸時代に角倉了以が開削して船も通すようにします。最初に船に乗って保津川下りを楽しんだのが角倉素庵(角倉了以の息子)。夏目漱石の虞美人草にも登場します。
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