南洋の日本人町
【書 名】南洋の日本人町
【著 者】太田尚樹
【発行所】平凡社新書
【発行日】2022/7/15
【ISBN 】978-4-582-86007-8
【価 格】880円
■二葉亭四迷
ロンドンからの帰途、ベンガル湾上で亡くなりシンガポールの日本人墓地に葬られています。ロンドンに向かう前にシンガポールで多くのカラユキさんが眠る日本人墓地を訪ねた際にいたく同情している姿を案内人が見ており、そこで案内人が日本人墓地に埋葬したそうです。他に怪傑ハリマオのモデルとなった快男児谷豊の墓もあります。
■ペナン
山田新助が経営しているホテルを定宿していたのが甘粕正彦で、当時は満州国協和会の総務部長というのが表の顔でした。南方に根を下ろした日本人を通じ、マレー半島に拡がっていたインド軍義勇兵に力を貸してインド独立運動を加速させ、イギリスに対峙して石油を確保することを狙っていました。
■マニラ
支倉常長は1618年6月~1620年8月まで2年ほど滞在していました。スペイン、ローマからの帰路でスペイン国王フェリペ三世にあてて伊達政宗が送った親書の返書を待っていたようです。ところが届かなかったようです。
■華僑
ワンス・ア・チャイニーズ、オールウェイズ・ア・チャイニーズ
ひとたび中国人として生をうけたものは未来永劫にわたって中国人であり続ける。祖国は中国なので出先では国家を作るような面倒なことをせず、信頼できる小さな社会で生きていく。
■アユタヤ
山田長政が有名ですが、そもそもはアユタヤ王ソンタムとビルマのタウングー王が争っていましたが、両方ともポルトガルの傭兵を雇っていましたが同士討ちを避けて使い物にならなかったため日本の浪人を雇うことになります。浪人を雇うという情報が関ケ原の戦いの後に日本に届いていたようで、たくさんの浪人が海を渡ります。
| 固定リンク
コメント