ゼロからわかる量子コンピュータ
【書 名】ゼロからわかる量子コンピュータ
【著 者】小林雅一
【発行所】講談社現代新書
【発行日】2022/6/20
【ISBN 】978-4-06-528299-1
【価 格】840円
■超伝導量子ビット 1999年
NECの中村氏らが先鞭をつけた技術。アルミニウムが絶対零度ちかくで超伝導になり、2個の電子が対になったクーパー対が壁をはさんで同時に2つの場所に存在する量子重ね合わせ、つまり量子ビットが成り立ちます。普通のビットは「0」か「1」かですが、量子ビットは同時に「0」と「1」の2つの状態をとりえます。3個の量子ビットがあれば8つの状態を同時にとりえます。
シュレディンガーの猫ー生きていると同時に死んでもいる と同じです
■グローバーのアルゴリズム 1996年
データベース検索用の量子アルゴリズム 電話番号をもとに電話帳から氏名を検索するようなことができる
300以上の量子アルゴリズムが研究所から出ています
量子コンピュータを実現するにはパリティビットのような誤り補正が必要です。量子閾値定理を組み合わせて量子コンピュータ自身が計算の誤りを修正して計算精度を実用化レベルまで引き上げられることが理論的に証明されました。
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