お金で読み解く世界のニュース
【書 名】お金で読み解く世界のニュース
【著 者】大村大次郎
【発行所】PHP新書
【発行日】2022/03/29
【ISBN 】978-4-569-85156-3
【価 格】1000円
■リバティーボンド法(アメリカ)
第一次世界大戦中に政府が無制限に国債を発行する危険を避けるための法律。国債発行の上限を決めている。2年に1度、上限額を引き上げたり適用を停止するための禁じ手を使っているが議会で引き上げ法案が通らないとデフォルトを起こしてします。これが「財政の崖」。
アメリカのGDPの20%が金融部門(日本は5%、イギリスは10%程度)
金融部門は大きな雇用を生まないため失業者などが増えることになる
ニューヨークの総人口の20%がユダヤ人 世界最大のユダヤ人居住都市
■IMF
議決には85%以上の賛成が必要。アメリカは15%以上の出資をしていて15%以上の議決権をもっているため事実上の拒否権をもつことになる。
■中国
56の民族がいるが漢民族が92%。ただし8%が中国の国土の65%に住んでいる。(5つの自治区)自治区が独立してしまうと国土の2/3を失ってしまうことになる。12億の漢民族を1/3の領土で養うわけにはいかず、資源に不安を抱かえている中国は大変なことになす。
■イギリス
シティがマネーゲームの総本山。またタックスヘイブンの総元締めでもある。イギリスと、海外領のオフショア銀行預金残高は世界のオフシェア市場の約55%になっている。
■アメリカとサウジアラビアの密約
ヤルタ会談直後 ルーズベルト大統領とイブン・サウド国王との極秘会談 石油取引の決済をすべてドルで行えば、アメリカはアラブの王国が攻められた時に軍を出す
■日本の赤字国債
日米構造協議でアメリカに公共投資を求められ、海部首相が10年間で430兆円を出すことにし、村山内閣で630兆円に膨らむ。国会議員が建設業と癒着してしまい、せっかくのお金で箱ものなどを作ってしまい、これが今に至る赤字に
労働者派遣法改正-製造業もOKにしてしまったため非正規雇用が増大。40%近くと先進国で最悪となり格差社会と少子高齢化につながることになる。
■基軸通貨ー資本主義の欠陥
常にだれかが借金をしないと回らないのが資本主義。中央銀行が銀行券を発行して貸し出しをするしかない。誰かが借金をしたお金が市中をまわることになる。アメリカのドルが基軸通貨なのでアメリカが借金し続けることになる。
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