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2022/04/09

南北朝の動乱 主要合戦全録

 【書 名】南北朝の動乱 主要合戦全録
 【著 者】渡邊大門
 【発行所】星海社新書
 【発行日】2022/03/22
 【ISBN 】978-4-06-527442-2
 【価 格】1080円


■六波羅探題
足利尊氏が篠村八幡宮から六波羅探題を攻め陥落。探題の北条仲時と北条時益は光巌天皇を擁して東国へ逃げますが時益は野伏に射殺され、仲時は番場宿までたどりついたが佐々佐紀道誉に道を塞がれ蓮華寺で自害します。


■中先代の乱
先代(北条氏)、当御代(足利氏)との間に位置付けられます。これによって足利尊氏は建武政権と袂をわかちます。


■桜井の別れ
太平記の創作のようで楠木正成の屋敷は京都の後醍醐天皇の内裏近くにあり楠木正行は同居していた模様。世情が不安になった時に河内に楠木正行を送り返したようです。


■北畠顕家
陸奥で後醍醐天皇の皇子、義良親王(後村上天皇)を奉じ、陸奥に小幕府を作る任務を担っていました。同様に鎌倉には足利直義が入り成良親王を擁していました。石津川の戦いで高師直軍に敗退しますが、和泉に観音寺城、箕形城を造り拠点にしていました。


■楠木正行
隅田(橋本市)で挙兵し摂津南部へ進出しますが、楠木正成が再挙兵し倒幕に導いた時のルートと同じでした。池尻、八尾城、藤井寺、教興寺、住吉などで戦をして連戦連勝でした。四条畷の合戦で負けますが戦をするまでは負けるつもりはなかったようです。現在の大東市北条1、2丁目あたりが四条を通っていた畷(直線道路)で大軍がぶつかるには適していなところで戦になりました。


■御所巻
諸大名が将軍邸を包囲して政治的な要求を行う恣意行動を御所巻と呼びますが、初めて行ったのは高師直です。


■倭寇
1350年、大規模な倭寇が高麗沿岸を襲撃しますが、南北朝の戦いが関係しているようです。足利直冬と敵対した少弐頼尚が朝鮮半島に兵糧と人員を確保するために倭寇として侵攻している説があります。

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