北条氏の時代
【書 名】北条氏の時代
【著 者】本郷和人
【発行所】文春新書
【発行日】2021/11/20
【ISBN 】978-4-16-6613337-3
【価 格】900円
■承久の乱
後鳥羽上皇は敗北し戦争放棄、軍備の放棄を宣言します。古代から「武」で権力を維持してきた天皇が軍事に口を出さないと宣言し、武士の時代がはじまることになります。
源平合戦で源氏が手に入れた平家の荘園は約500ケ所でした。承久の乱では6倍になり、西国の武士や貴族の荘園に東国武士が入り鎌倉幕府は地方政権から全国政権になります。
■御成敗式目
律令をもとにした公家の法律がありましたが、ほとんど理解されていないため御成敗式目を制定します。室町幕府や分国法に継承されていきます。条文には20年間、土地を占有したものは、いくら元の所有者が訴えても返す必要がないとあります。これは現在の民法でもいきています。
追加法が出てくると雑しょうと呼ばれる専門職が出てきて、いわば法定弁護人になります。人脈をたどって依頼主に有利になる判例や法律を見つけ出してきます。また裁判には時間がかかり十六夜日記は鎌倉へ出て幕府に訴える道中の日記ですが、判決が出る前に鎌倉で亡くなっています。
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