福沢諭吉が見た150年前の世界
【書 名】福沢諭吉が見た150年前の世界
【著 者】武田知弘
【発行所】彩図社
【発行日】2021/07/21
【ISBN 】978-4-8013-0536-6
【価 格】1650円
明治維新前に3回も洋行していたのが福沢諭吉です。
横浜-上海ーシンガポールーセイロンーアデンースエズ 地中海へ出てフランスのマルセイユかイギリスのサウスアンプトンへ着く
香港、上海ー横浜ーサンフランシスコーパナマーニューヨーク
横浜からヨーロッパへ行く時に一等だと6000万円ほどかかりました。
香港発アメリカ、ヨーロッパ行きは年4便の船便でしたが、月1,2回に便が増えるようになりました。
■メキシコ・ドル
アメリカ・ドルはメキシコ・ドルを真似して作られたほどの世界通貨でした。メキシコ・ドル1枚が一分銀3枚に該当しました。お金を現金でもっていくのではなく、当時は為替を使う形でした。横浜や長崎の支店にお金をもっていくと為替証書が発行されるのでロンドンの本店へ持っていくと正金になりました。
■オムニバス
すべての人のためにというラテン語が元。近代になって乗合馬車の意味となり、バスの語源になりました。
■醤油
海外視察で行燈など、いろいろな物を持っていきましたが、ほとんどは使いじまい。ただ醤油はよく使い。残りが少なくなりオランダで50本を購入しましたが、オランダでは醤油を売っていました。
■書籍では調べられないものだけを現地で知る
病院や銀行のシステムがどうなっているのか西洋では当たり前なので書籍には記載されていません。西洋では当たり前にことをひとつずつ聞き出して日本へ導入していきました。
■咸臨丸
咸臨丸がサンフランシスコに来た時に歓迎をどうするかという話になり、話がすすまないのでキャプテン・ブルックが義勇兵団に声をかけ、皆が軍服を着て歓迎しました。福沢諭吉が初めてアメリカに行った時に中浜万次郎とウェブスター辞書を1冊ずつ買ってきました。これがウェブスター辞書の輸入第一号でした。
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