無理ゲー社会
【書 名】無理ゲー社会
【著 者】橘玲
【発行所】小学館新書
【発行日】2021/08/03
【ISBN 】978-4-09-825400-2
【価 格】840円
■リベラリズム(自由主義)
自分らしさ-わたしが自由に生きるのなら、あなたにも自由に生きる権利がある
メリトクラシー(ヤング) 誰もが自分らしく生きられる社会なら、身分のせいにできず成功も失敗もすべて自己責任になる
有能な者に魅力を感じ、無能な者を避けるよう進化の過程で設計されている
■学歴、資格、経験
本人の努力によって向上できるという前提はきれいごとで高い知能は子どもに遺伝する
■脳のスペック
一人一人の個性を見分ける-50人ほどまで
顔と名前が一致する-150人ほど
■OECDの国際成人力調査PIAAC
・日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない
・日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない
・パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割しかいない
・65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない
・先進国の成人の48.8%はかんたんな文章がよめない
・先進国の成人の52%は小学校3~4年生以下の数的思考力しかない
・先進国の成人のうちパソコンを使った基本的な仕事ができるのは20人に1人(5.8%)しかいない
■陰謀論
自尊心を少しでも高めようとし、できなければ自尊心が傷つくことをなんとしてでも避けようとする
ささいな批判に傷ついたり激高して攻撃的になってしまう
アメリカー黒人をバカにしていた低学歴の白人がある日、自分が忌み嫌っている姿を鏡で見ることになる。努力して成功を目指すのが無理なら現実を否認して自分の認知を変えることになる
■上級国民
知識社会・評判社会において「自分らしく生きる」という特権を享受できる人たち
下級国民は「自分らしく生きる」という社会からの強い圧力を受けながら、そうできない人たち
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