内側から見た「AI大国」中国
【書 名】内側から見た「AI大国」中国
【著 者】福田直之
【発行所】朝日新書
【発行日】2021/04/30
【ISBN 】978-4-02-295124-3
【価 格】850円
■ブロックチェーン
2018年8月~深せん市でブロックチェーンを使った電子領収書を発行。ウィーチャットから領収書発行システムに入って入力すると深せん市税務局の印鑑入り電子領収書が届く仕組み。
■信用システム
性悪説が根強いため個人の信用を見える化することでビジネスがしやすくなる。個人情報に関する感覚が違っていて衣食住を満足させてくれれば、庶民は政府を支持してきた経緯もあります。人事タンアンという制度があり、中国には国民一人ひとりの生涯の経歴や賞罰などを記録し、行政が管理されている面もあるため。個人情報は誰かに見られるものだという意識が強い。
■ファウンドリー
TSMCなど受託生産専門の会社がシェアを伸ばしていますが、日本でもできるチャンスがありましたが製造のみを請け負う分業に対する偏見があり、日本だと「なんだ作るだけか」という評価になります。
■6割法則
他の新興国がアメリカの国力の6割に追い付いた時点で必死に振り落とし作成にかかる。日米半動摩擦などがあり、現在は中国が標的になっています。
■アリババ
アント 少額融資のレバレッジで与信判断はアントが行い、提携金融機関がローンを提供。コロナ禍で返済延滞率があがっており、リスクを把握した金融当局は規制準備に入っていた。規制強化されると市場からの評価が台無しになりかねないと考えマー氏が乾坤一擲の牽制に出たのが、あの演説ではないかという説があるそうです。
マー氏の発言、本物のイノベーションには道案内してくれる人などいない。過ちを起こした時にしっかり修正できるかが重要でリスクを冒さないイノベーションはイノベーションを扼殺することで、リスクのないイノベーションは、この世の中に存在しない。
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